2020/09/07(月)06:26
デルソーレ(その2)
ㅤ前回の続きでデルソーレについて。
続きを書かなきゃと思ってたのですが、落ち着いた感じになってしまって・・・
場中の四半期決算発表で大きく下がったのですが、
翌日からも強弱交錯した値動きが続くと思いきや、思いのほか落ち着いた値動きで、しかも出来高的にも閑散としてます。
(前回の日記)
〇デルソーレ(その1)
1.食品事業
デルソーレが行っている事業としては、食品事業と外食事業があります。
食品事業は、ようするにピザ関連の事業です。
一般家庭向けと業務用とがあり、コロナ感染症の影響の中では前者は絶好調、後者は苦戦中のようです(第1四半期決算)。
まず、一般家庭向け。
スーパーとかでデルソーレブランドのピザを見かけることがあると思いますが、それです。少し価格はお高めですが、他社と食べ比べても具材がしっかりしていて生地も美味しいピザで、個人的には大のお気に入りです。
それから、「手のばしナン」。ナンに関してはトップシェア、独走状態のようです。
業務用も扱っていて、もともとはこちらが主力でした。
居酒屋、喫茶店、ホテル、レストラン、給食関連、そして宅配ピザ関連。
宅配ピザはドミノピザに生地を提供しており、現在は手数料収入を計上する形です。
先日発表された2021年3月期第1四半期決算では、食品事業について以下のような記述。
かつては、食品事業の売上の大半、最近でも半分を占めていた業務用が落ち込む半面、
一般家庭用が好調、全体としては前年同期比で売上で1割強の増、利益で35%増となっています。
ようするに、今やデルソーレの稼ぎ頭、経営の支柱は一般家庭向けのピザなんですね。
この7月には、社名自体を、従来の「JCコムサ」から一般家庭向けに展開しているブランド名に合わせて「デルソーレ」に変更していますね。会社の方針としても、一般家庭向けのピザ関連に力を入れていこうということなんでしょうか。
2.外食事業
それから、デルソーレは外食事業も行っています。
旧社名の「JCコムサ」のうち「コムサ」のほうです。
ちなみに、JCフーズネットというピザ関連事業の会社と、コムサネットという外食事業の会社が合併して「JCコムサ」となった経緯があります。
JCフーズは、日系3世の大河原愛子会長が創業時から育てた会社で日本におけるピザのパイオニア。さらにちなみに、ドミノピザを手がけるヒガ・インダストリーズのアーネスト M. 比嘉社長(デルソーレの社外取締役でもある)は大河原愛子会長の実弟です。
コムサネットは、大河原愛子会長の配偶者となった大河原毅CEO(元日本ケンタッキー社長)が日本ケンタッキーのノンコア部門をMBOした会社で、鶏肉メインの外食や鯛焼きのチェーンなどを展開しています。
話を元に戻して、
デルソーレの外食事業、下のようなレストラン、テイクアウト、宅配をチェーン展開しています。
先日発表された2021年3月期第1四半期決算では、外食事業について以下のような記述。
売上は半分以下に落ち込み、2億円強のセグメント損失を計上するにいたっています。
3.会社全体では
で、好調な食品事業と、不調な外食事業をトータルして、会社全体としてはこんな感じです。
で、結局、偏屈たぬきとしてはどうなのよ?
って、結論はもう見えていると思いますが・・・
なんと、次回に続きます。
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