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カテゴリ:四季のこと
去年も一度観劇しているこのスルース、
正直言ってこんなに早く再演されるとは思っていませんでした。 幕が上がると昨年見た同じセット(当たり前なんですが) すごくひんやりとした空気が流れる部屋のセットなんですよね。 なぜだかわからないけど懐かしい気持ちになりました。 またここへ帰ってきたって感じかな。 内容がミステリーということであまり詳しく書くとネタバレみたいに なってしまうので気をつけなきゃいけませんね。 去年より上演時間が15分長くなっていましたが、どこのシーンが追加 されたかは残念ながらわかりませんでした。 セリフとかは「あれ、去年はこのセリフはなかったような気が・・」 ってところはありましたね。 なんといっても1回しか観ていないので、記憶もあいまいですね(笑) 去年は初めて観たということ&初のストレートプレイ観劇ということもあって ストーリーを追いかけるのが精一杯でした。 セリフを聞き逃しちゃいけないと緊張しながら必死で見た記憶が・・ 今回は2回目ということもあって、少し余裕を持って観劇できました。 下村さん演じるミロと広瀬さん演じるアンドリューの会話の中に潜む 相手への警戒、人種差別、込められた意味などじっくり確かめたり 私なりに推測したりして、純粋にお芝居を楽しむことができました。 「夢醒め」ではストーリーに魅せられ、「オペラ座~」では音楽に魅せられ そして、この「スルース」では言葉に魅せられました。 あとは主演のお2人の演技力と熱演に圧倒されました。 今回のペアで演じるのは昨年に続いて2回目。 お2人の呼吸が1年の時を経てまさに熟成されたという感じ。 特に広瀬さんは昨年初めてワイクさん役を演じられていて、 広瀬さんの前は同じ役を日下さんが演じておられました。 そのせいか見た目がどうしても若く、 (実年齢は下村さんとあまり変わらないようですね) 表情を無理して年寄りっぽくしているかもって感じがしていました。 それが今年は広瀬さんご自身にいい意味での余裕が感じられて 広瀬さんのワイク像が固まってきたのかなという印象を受けました。 さすが実力派だわと感心しました。 劇中ほとんど渋い素敵なお声なんですが、時折混ざる「変声」も 笑いをしっかり取ってました。 そして下村さんは・・期待通りの熱い演技をされていました。 俳優さんの声は皆さん素敵なんですけど、下村さんは別格ですね。 声がマイクにのるし、耳に心地いいトーンなんですよね。 うっとりしちゃいます。 下村さんの魅力は声もですが、動きも綺麗です。 特に階段の降り方が美しいんですよ☆ おぉ危ない、これ以上書くと暴走しちゃいそうだ(笑) 下村さんの演技で特にすごいと思ったのは声のトーンで役の意思を 伝えているように感じたこと。 一度本当に死の恐怖を味わった人間は、それを知らなかった時には 戻れない。 考え方とか物の価値観とかも変わってしまうぐらいなんだろうなぁ。 下村さんのミロにはその空気が伝わってきました。 あっという間の2時間20分、ものすごく楽しかったです。 しっかり「スルース」の世界を堪能しました。 何回でも観たい、そしてミステリーの夕べに参加したいよぉ・・ 26日が千秋楽。 お2人にはがんばっていただきたいです。 そして、ぜひ東京以外でも再演してください~!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.06.25 02:07:15
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