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カテゴリ:追憶
毎年、8月の今頃になると、幼い頃の戦争体験を思い出します。
今年は、特に戦後70年の年でもあり、記憶している事を綴って見たいと思います。 私にとって、戦時中の記憶は、小学校1・2年生の時のものです。ある日、海軍の制服を着た20歳ぐらいのお兄さんが、教室にやって来て、「自分は、この小学校を卒業した○○と申します。いま、海軍に入隊して、潜水艦の機関室で仕事をしています。」と言いながら、黒板に、潜水艦の絵を描いてくれました。「君たち男の子は、大きくなったら、我が帝國海軍に入って欲しい。」と言われ、その気になったものの、次の年の8月に終戦となりました。 小学校1年のとき、「手旗信号」を教わりましたが、今、覚えているのは、「イロハニホヘト」くらい迄で、それ以後は、忘れてしまいました。大きくなって、思い付いたことですが、これは、軍事訓練の一環だったのです。近所の2歳年上のお兄ちゃんが、「トツー イ トツートツー ロ」と呟いていたのを覚えていますが、これは、「モールス信号」だったのです。戦争が、あと2~3年続いていたら、私も「モールス信号」を教わる筈でした。 戦後70年の今、奇妙なことを覚えているものだと、自分ながら感心する次第です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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