カテゴリ:宮城県と山形県
昨年初めて訪れた宮城蔵王の御釜周辺が素晴らしい高山植物の宝庫と知って、今年も時期をねらって訪れてみました。
宇都宮を出発するときは結構な雨が降っていましたが、東北道を走っているうちに次第に雨は上がり、お日様こそ顔を出すことはありませんでしたが、傘もささずに人の少ない静かなお釜で可愛い花をたくさん見てきました。 蔵王エコーラインを走っていくと、太平洋側ではめったに目にすることのない「タニウツギ」が道の両側に優しいピンク色のお花で私たちを出迎えてくれました。 高度が上がると花は次第につぼみになり、紅色が濃くなってとてもきれいでした。 道のわきには一本でも見つけるとうれしい「ハクサンチドリ」がまるで雑草のように生えている贅沢さです。 時々車を降りて写真を撮りました。 ここの「ハクサンチドリ」は赤紫色の濃いものがほとんどでしたが、色の薄いものや、中には白い個体も見られました。(白はあまりきれいではなかったので写真はありません) お釜に向かう「蔵王ハイライン」に入って少し走ると右手に白い花が何本も咲いているのが見えたので、車を停めてもらうと・・・ 珍しい「サンカヨウ」の群落です! そばには残雪もあり、いかにも雪解けを待って開花し始めたばかりの初々しい白さでした。 去年は気づかずに通り過ぎてしまったようです。 近くに一株だけ咲いていたのは「スミレサイシン」でしょうか? 花は咲いているのに葉はまだ開いていないし、開いたら結構大きくなりそうなのでそうかな、と・・・。 「お釜」まで上がっても私たちは雲の中。 遠くの山どころか近くの景色もほとんど見えませんでした。 でも、去年快晴の美しいお釜を見たし、今回はお花が目的なので残念な気持ちを持つ仲間は誰もいなかったのではないでしょうか・・・。 返って観光客もほとんどいないので、私たちのグループだけが開花したばかりのたくさんのお花をゆっくり楽しませてもらいました。 柵に沿って歩いていて一番初めに目に飛び込んでくるのは「イワカガミ」。 「ハクサンチドリ」はもちろん、「マイヅルソウ」や「ツマトリソウ」「ショウジョウバカマ」なども咲いていましたが、私たちが一番見たいと思っていたのは「アオノツガザクラ」。 何という上品な花でしょう・・・。 西吾妻で一度見て以来の憧れの花なのです。 まだ咲き始めたばかりでつぼみもたくさんありました。 そして、「ミネズオウ」。 咲く時期が早い花なのでなかなかちょうど良い季節に当たるのが難しかったのですが、まさにこの日が盛りの風情でした。 お昼を食べてから「御田の神湿原」へ移動。 入り口には「コバイケイソウ」のつぼみがたくさん立ち上がっていました。 今年は「コバイケイソウ」の当たり年かも知れません。 去年たくさん咲いていた「チングルマ」は今年は早くから咲いてしまったのか、穂になりかかっているものがほとんどでした。 これもまた可愛いです。 きれいだったのは「ヒナザクラ」。 小さなか弱い感じの花ですが、雪の下でひたすら春の訪れを待っていた健気な雰囲気の花です。 帰りは山形県上山市に下り、去年好評だった赤湯のサクランボをお土産に、この日は一周約 500kmの花旅ドライブでした。 優しい霧に包まれてお肌も肺の中もきれいになり、心もおなかもいっぱいになって全員大満足の一日になったようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[宮城県と山形県] カテゴリの最新記事
|
|