カテゴリ:那須
小田代ヶ原の草紅葉が終わるころ、本格的な栃木の紅葉シーズンは那須の「姥が平」から幕を開けます。
姥が平の紅葉の写真を見てその美しさに感動しあこがれ続けて、ようやく思いがかなったのは50代半ばの頃。 自分の目で見た姥が平は写真の何倍もの美しさでした! それまで紅葉というのは見上げるものだったのに那須の紅葉は足元に広がる真っ赤なじゅうたんのようで、自分の体がその赤い色の中にすっぽり包み込まれるのがうれしくて、すっかりお気に入りの場所になり毎年のように通いつめたものです。 私たちはロープウェイを利用し、牛ヶ首経由で姥が平に向かう楽なコースをとるのがほとんどでした。 ロープウェイを降りた時はまだ緑が残る景色ですがそれでも盛りの時期はじゅうぶんきれい! さらに牛ヶ首に向かってピークを一つ越えるたびに赤い色の深みが増し、そのたびに仲間たちの歓声があがったものです。 この真っ赤な斜面はまるで茶臼岳からの溶岩の流れのように見えませんか? 那須はツツジ類が多いので赤系統の色に紅葉するようです。 殺生石との分かれのあたりも大好きな場所でした。 牛ヶ首から見下ろした姥が平。 白く見える場所まで下りて行った場所が絶景ポイントであり、格好の休憩場所になっています。 晴れた日には下る途中から見る流石山方面が素晴らしかった~! 枯れた木は茶臼岳が過去に噴火した時の名残だと記憶しているのですが・・(ちょっと自信がない ) 砂地のような広場から見上げる盛りの紅葉、そして、その上に噴煙を上げる茶臼岳のどっしりした姿が見えれば最高に幸せな気分になれました。 でも、天気が悪ければ茶臼岳が見えないこともしばしば・・・。 こんな霧の中の景色もしっとりしていていいものでした。 少し季節が進んでしまうと・・・ 木道を歩いてひょうたん池まで行くのは逆さ茶臼岳を見る楽しみがあるから。 でも、ここの展望場所は狭く、混んでいるときには写真を撮るのも遠慮がちになってしまいます。 霧の日などは人が少なくかえって幻想的な紅葉をゆっくり楽しむことが出来たような気がしました。 また、深い霧の日に歩いていて思いがけず見つけたものがありました。 足元に小さな赤い花が咲いているかと思ったら・・・。 硫黄ガスが噴出する場所に見られる「イオウゴケ(硫黄苔)」。 ハナゴケ科ハナゴケ属の地衣類だそうです。 赤い色の部分は「モンローリップ」。 なんだか笑えました 遠望が利かず下ばかり見ていたからこそ目についたもの。 どんな時にも楽しみはあるものだと感じました。 7日水曜日、NHKの夕方の番組の中で姥が平の映像が流されていました。 今年は夏が暑かったので、まだ盛りには早いようでしたが、昨日、今日と11月並みの気温が続いています。現在午後1時を過ぎた宇都宮市内でも暖房が欲しくなるくらい冷たい雨が降っています。 冷え込みの厳しい姥が平では一気に紅葉が進んでいることでしょう。 これからお出かけになる方、那須は天候の変化が激しい所です。 暖かい服装、カッパは必携ですよ! 自分の足で行けなくなった私はこうして過去の写真で行った気になって楽しんでいます お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.10.12 23:23:19
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