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「小さな花宇宙」そして それから「老いふたりの小宇宙」

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July 19, 2017
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平成28年8月16日(火曜日) AM 8:29

(今日、順調でも・・・不安と恐怖、鎮痛剤の副作用)

朝6時に排便しました。大量ではないけれどある程度の便とガスが出たので安心しました。

この後も順調に続いてくれることを願っていますがどこかでまたガスも便も止まってしまうこと

を恐れています。先日来、体のいたるところに痒みが出てあっちもこっちもかゆくて治まらな

かったのですが、昨日の痛み止めの薬の副作用を見て納得しました。

鎮痛剤の副作用としてどちらも痒みが出るとなっています。やむえませんね。


rain

夫の病状は安定せず、朝の排便が良くても、その快調さは次を約束するものではありません

でした。夫がいつも口にした「今日が最良に日」はすでに「今、この時が最良の時」に変わって

きておりました。次に起き来る状況に恐怖を抱いて時を過ごしていました。

夫はそのような不安と恐怖にありながら、医療者へ辛さを訴えをすることをせず、妻にも言わず

に過ごしていることがありました。体の痒みの辛さもその原因が自分で納得してから妻に話し

ました。病気になる以前から体の痒みがありましたので「今に始まったことじゃないから」と

言うのを私はそのまま受け取っていました。




医療者へは事細かに体の変調を訴えてほしいと私は言い続けていたのですが、夫はそれを

しませんでした。入院当初から些細なことで医療者への負担をかけたくないというのが夫の

基本的なスタンスでした。が しかし、一つ一つの患者の訴えに丁寧に応えてくれるという

信頼感が薄らいできているという事を夫の言動の端々に感じることがありました。

rain








(自宅のすべてが私を待っていてくれるように思う)

毎晩遅くなるので疲れるでしょう。何か変わったことはありませんでしたか。

入院して10日経ちますがいつ退院できるだろうか、入院を繰り返すたびに辛抱ができなく

なります。早く自宅に帰ってmawakoとふたりしてゆっくり眠りたい、そればかりを望んで

います。やっぱり我が家というものはいいものですね。普段住んでいる時は汚れや痛みばかり

目についたのですが、こうして離れていると我が家のすべてが私を待っていてくれるように

思われます。もちろんmawakoがいるということが前提で、もしいなければ家もまた殺風景で

味気ないものになるでしょうね。

やはり家にとって最も大切なのは人間であり夫や妻と言った家族とセットで考えるとき、

はじめてイキイキとして呼吸を始めるものなのですね。



rain


ひたすら退院を待っていました。とにかく我が家でゆっくりしたい。

余命告知の患者であれば、決して良くなるはずはないのですが、それでも患者は何とか復調し、

体が少しでも良い状態になることを望みます。しかし、薬の効果もなし、腸の改善もなく、

何の変化も見られない状況が続くと医療者への信頼はもはや失われるばかりです。

自分を救う道が医療者からあたえられるという期待は持てなくなっていることがわかりました。




「医者にとっては困った患者なんだよね・・・・・」「外科としては何もすべきことない」と

言われて退院したのですから・・・期待しても仕方のないことなのです。でもせめて痛みだけは

緩和して欲しいと強く願いましたが、それさえ期待に応えてもらえない状況でした。

そうした思いはせめて長年連れ添って生きてきた妻とゆっくりしたい、心だけでも平穏に保って

生きていきたい、夫の願いでした。

rain








妻から夫へ     PM9:40

(夫の痛みは日々辛くなってくる。)

痛みますか、便は出たでしょうか、おなかの張りはどうでしょうか。あれもこれも心配が

いっぱいです。傍にいて辛そうなあなたと接すると私も沈んでしまいますがこうして帰宅すると

なお一層あなたのことが思われて、切ない気持ちです。


何もしてあげられない、笑顔のプレゼントさえできない一日でした。「心配かけてごめんね」と

言わせてしまうほど元気の出ない一日でした。「ごめん」と言われるのが一番悲しいです。

「心配してくれてありがとう」と言ってくれた方が何かあなたのために役立っているように

思えて嬉しい。


rain


夫の体の痛みは少しも良くならず、体に障ることさえ嫌がるようになりました。

それでもこの頃は日中のトイレは自分で歩いて済ませ、洗顔も髭剃りも自分でやりました。

夫はいつも背筋をピンと伸ばして歩く人でした。頑張ってまだ夫の背筋は伸びていました。

そのように歩くことで自分を鼓舞していたのです。




体の苦痛はどんなに頑張っても分かち合うことはできませんが、せめて夫の痛みを

我が痛みとして感じたいと思いました。

どんなに痛いだろう、どんなに苦しいだろう、どんなに体がだるいだろう、

腹が張って腸閉塞かと不安に思い、心を痛めているだろう・・・・等々、

夫のそのような様々な想いを私の中に取り込み一緒に痛みを感じたいと思いました。




痛みそのものは体感できませんが、わが心で夫の想いを一緒に感じたいと思いました。

それしかできません。そして「妻はこの辛さを感じてくれていると思ってください。」

「妻だけはこの痛みを感じてくれる、辛さをわかってくれると思ってね。」と、語り掛け

精一杯の笑顔でその日も病室を離れました。

rain










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Last updated  July 19, 2017 03:39:55 PM
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