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「小さな花宇宙」そして それから「老いふたりの小宇宙」

全22件 (22件中 1-10件目)

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余命の日々を生きて

July 25, 2017
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平成28年8月22日(月曜日)  (妻の記録)

 7時にタクシー予約、出かけてすぐに携帯コール

夫が高熱にて意識不明、タクシーの中でも走りたい思いで到着。

天井を見ながらしきりにチンプンカンプンな話をしている。高熱のための幻覚症状なのか、

手を伸ばして何かを引き寄せようとしたり、起き上がろうとする。

私の存在がわからないようだ。



8時過ぎ、熱も下がり正常となり、話もできるようになる。



11時過ぎ、看護師長来室、ホスピスへの転院、明日10時と決定。



8月6日救急車にての搬送、それ以降の急激な体調の変化、わずか2週間でホスピスへの転院と

なり、いささか当惑せり。自宅にいてはどうにもならない状況であればこれも致し方なし。

かえってふたりで過ごせることに感謝すべきと心鎮める。






午後6時15分

4度目の入院の際に担当看護師となったIF看護師来室、珍しく夫がいろいろな話を

して楽しむ。勤務明けのIFさんは延々と続く夫の話に付き合ってくれた。

久しぶりにおしゃべりしているのを嬉しくながめていた。夜勤はWさん、最後の夜は彼女で

安心。主治医来室、「急な転院となり申し訳ない」と言っていた。


rain

S病院での最後の夜、私は病院に泊まった。

平成28年1月19日入院、4度の入退院を繰り返えし、通算104日を数えた。

夫は夕方になって、看護師との長々のおしゃべりをするほど元気を取り戻した。

それまではベッドにあっても始終、私の動きを目で追っているのがよくわかるくらい落ち

着かない状態だった。明日の転院のために荷物をまとめている私を見つめ、それに気づくと

私は笑顔を向けるが夫の表情は硬いまま不安げであった。





そのような状態の夫を一人残して帰宅することができないと思った。ホスピスは寝巻は

持参することになっている。その準備もしなければならない、明日からは私もいっしょに

ホスピスでの生活になる。妻の着替えや洗面道具も必要だ。

日中の看護師はいつも暖かで優しくケアしてくれるSさん。そのような不安げな夫と忙しく

荷物をまとめる私の様子に「奥さん、泊まったらいかがですか、お布団用意しますよ、

だから片付けはゆっくり、やってください。」と声をかけてくれた。





更に「これからは下着の取り換えが大変になるから前開きの下着が便利な事、街ではなかなか

手に入りにくいが院内のコンビニにあるはずだから今日のうちに購入したらいいこと、

寝間着の準備ができなかったら今着ているの寝巻を着て転院後に返していいのだから・・・」

などと細かな転院のアドバイスをしてくれた。

おかげでS病院での最後の夜をゆっくり過ごすことができた。

風呂敷を斜めたたみにして紐を作り、夜は互いに手首に結んで休むことにした。

夫が何度か紐を引き、それに反応すると安心したように表情が緩るみ、私も笑顔で応えた。

rain





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Last updated  July 25, 2017 12:04:05 AM
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July 24, 2017

平成28年8月21日(日曜日)

午前6時15分起床、 

おしっこが少なすぎという事だったがどうなっただろうか、血圧は少しは上がっただろうか。

いてもたってもいられない心地で、朝の用事を済ませ、洗濯物を整理し病院への荷物をまとめ、

ヘブンリーブルー、カリフォルニアローズ(ダブルインパチェンス)に水やりする。



午前8時に車を予約して病室へ。

昨日より、元気に迎えてくれたので嬉しかった、ひとまず安心.、熱も37℃台に落ち付く。

痛みもあり血圧も相変わらず高くならず心配なり、でも元気、私に心配かけまいと

して元気そうに振舞っているのかな~。眠剤を使わなかったから眠りが浅かった模様なり。




 午後12時6分、

病室を移動し、一人部屋437号。主治医より病状について説明を受ける。

敗血症になっており進行中であるとのこと。敗血症のその最後は突然訪れることもあるとの

こと、今元気でもたった半日であなたが逝ってしまうかもしれない怖い病気であること。



夫が問いかけました。

「先生、今年いっぱいは大丈夫でしょうね」


医師は首をかしげました。(このことは夫にとって大きなショックでした。ホスピスへ

行ってからも『首を傾げられたのがショックだった。それからは元気が出なくなって、

今年いっぱい持たないと思うようになってね。 大丈夫、大丈夫と思えなくなってしまったの』

首を傾げた医師の貧しい人間性を憎みました。夫の悲しそうな顔が今でも目に浮かんできます。







なんとしても気持ちの収集が付きません、はっきりしているのは余命が最初の宣告より短かく

なったという事。どうして私たちは人生の最後にこうした過酷な仕打ちを受けなければ

ならないのだろう。一生懸命真摯に生きてきたではないか、二人とも本当に誠実に生きて

きたのにどうしてこんな仕打ちを受けなければならないのだろうか。

何が不足だったのだろうか、何が間違っていたのだろうか。

「悪いことしたら罰が当たるんだよ」幼い日々に祖母に言われた言葉が思い出されました。






午後2時30分、

悪寒と発熱を繰り返し、痛みも緩和されず苦しんでいる。私は少し気持ちが落ち着いた。

気持ちが少し整理されたわけではないが涙がひとまず止まったというところだろうか、

でも、ちょっとの刺激が加わると涙腺が壊れ、そこからまた涙が流れおちそう。



外は霧雨、風はすでに冷気を含み、秋も間もなくやってくる。

寝息を立てて眠っている。痛みがあってもこうしてまどろむことができるのは嬉しい。







余命が短くなったとはいえ、どれくらい生きられるのだろうか?

来室された看護師長さんに「夫の誕生月が10月なのですが・・・」眠っている夫の傍らから

病室の外に出てそっと話しかけました。「何日?」「28日です。」彼女は悲しい表情でした。




午後3時50分

下着、寝間着取り換え、点滴管の取り換えを終えて、少し楽になった様子に見える。

穏やかな様子を見ると安堵する。点滴のお陰で痛みも少し和らいだという、

腰が少し曲がりにくくなり肩甲骨の方も痛くなってきたという。


rain



この日の記録はここで止まっています。後日、ボイスレコーダーに記録を残すときにも

思い出そうとしましたが何も思い出せませんでした。

夜8時まで病室でどのように過ごしたのか、夫の様子を記したメモもなく、

私が帰宅後にレターを書いた様子もありません。

この部分だけすっぽり抜けてしまっています。私の思考回路も感情をつかさどる神経細胞も

記録する意欲も意思も何もかにも硬直したまま時間が過ぎてしまったようです。



rain





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Last updated  July 24, 2017 12:00:05 AM
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July 23, 2017

平成28年8月20日(土曜日) 記録(午前7時30分)

朝6時45分 S病院より電話あり。

「40℃の熱が出た、ふらついて倒れて擦り傷ができた」 急ぎS病院へ。

体が熱いとても熱い、体中がとても痛いとのこと、

A医師(主治医が不在中の担当医師)は高熱は腸閉塞の症状の時出るとのこと、

熱さましの点滴をする。排便ありとのこと。

朝6時半ごろトイレに行こうとしてベッドから起き上がりカーテンの外に出た所で倒れる。

病床向かいのIさんが気づいてくれて看護師に連絡してくれる。一人では持ち上げることが

できず男性看護師とベッドへ、頭が朦朧としている状態に見受けられた、血圧下降、発熱40℃、






8時50分

A医師、薬の飲みすぎを防ぐために張り薬の量を増やすとのこと、

レントゲン検査は病室にて撮影予定、血圧降下、発熱は脱水症状によるという。




9時40分頃 回診、

看護師長も一緒、背中の痛みが激しいと訴える。時間がおかしくなっている、

「8時を過ぎたのにどうしてmawakoが居るのか、早く家に帰りなさい」といい、時間感覚が

おかしくなっている。ポカリスエットを美味しそうに飲む、




9時50分

レントゲン撮影、ひざの傷を確認、これだけの傷なのでかなりの衝撃があったと思われる。

頭を打たなくて本当によかった。10時、少し寝息を立てている。



10時15分

A医師来室、カテーテルを挿入し尿を取るようにする。背中の痛みは腸閉塞の原因以外に

腎盂腎炎の場合もある。という。



11時50分

オキノール散剤を飲む。体温37℃、高い。氷枕は嫌いだという、下着汗だく、着替え断る



14時10分

張り薬2倍にする。これは痛み止めの張り薬、急に悪寒する。

夜中に時々こうなるという、ブルブル震えている。背中が痛み出して悪寒が走る。

かなりの震えである。それでもナースセンターにコールしない。いつもだからという、

深呼吸して苦しさに耐えている。ブルブル震えだす、ナースセンターに連絡。

電気毛布を入れてもらう。



15時00分  嘔吐あり。

A医師来室、尿に細菌がありこれが発熱の原因とも考えられるが、腸閉塞による発熱も

考えられる。鼻チューブによる処置を提案されるが積極的に応じる意思をしめさず。

薬を倍にしたので眠りが増すことが考えられる。






午後5時  妻から夫へのレター (帰宅時に枕もとに置いてくる)

今朝びっくりしてとんできました。大変だったね。

今日も辛くて大変な一日でしたね。熱が出たうえにあちこち痛くて本当に辛いね。

私も辛いけれどあなたの方がどれほど辛いだろう。痛みを調整して腸のコントロールができれば

少しは楽になると思うのだけれど。眠気が強くなったそうですがたっぷり眠ってください。

私の夢を見て眠ってください。vabi,mariちゃんと一緒に遊んでいる夢を見てください。

可愛かったね。私たちをどんなに癒してくれたことでしょう。あなたと喧嘩してして私が

しゃべらなくなると「vabiちゃん、おかあちゃんが怒っているね、怒らないでと言ってあげて」

なんて喧嘩の仲裁を頼んだりしてね。mariちゃんはそんな時には頼りにならないけれど、

mariちゃんも可愛かったね。







17時50分頃

心地よい寝息を立てて眠っている。これも薬のせいかな?

いずれにしても眠れれば体を休めることになり、私にとっては嬉しい光景なり。





帰宅後午後9時5分 妻のレター

その後いかかですか、H婦人がお電話くださいました。日中お寄りくださったそうです。

ありのままをお話ししました。「何もしてあげることができなくてごめんね」と言って

くださいました。ありがたく嬉しい気持ちになりました。

早く体が楽になるといいですね、苦しそうな様子だったので帰るのが辛かった。

ず~っとず~っと一緒に居たかった。






rain







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Last updated  July 23, 2017 09:22:41 PM
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July 22, 2017

平成28年8月19日(金曜日)  午後3時(ベッドの傍らで妻が想いを綴る)


 昨日よりは元気でいるか思って出かけてきたが昨日より一層辛そうな情況なり。何もできない

なんの役にも立てない自分の無力さに全く元気が出ない。私が居ても何もならない、

そう思うと寂しくて寂しくて半日を過してしまった。

辛いんだね、どうしたらいいんだろう、死ぬのは誰にでも訪れることだけれどどうしてこんなに

苦しまねばならないのだろう。どうして私ではなくてあなたなのだろう。私が苦しさを代わって

あげられたらどんなに嬉しいだろう。






辛いあなたの気持ちになれるのはどうしたらいいのだろう。あなたと私を入れ替えベッドに

横たえてみた。きっと私もあなたがそばにいてくれるのをどんなに力強く想い幸せを感じる

ことだろう、それでも肉体の苦痛からは逃れることはできず、きっと身の置き所のない時間を

過すだろうな~。あなたとあたしを入れ替えてみてもただそれだけのことで少しも苦痛は

変わらない。それをわかっていながらあなたの痛みを分かち合いたいなどと言っている私は

偽善者の何者でもない。それができないことを十分わかっているのに言葉だけであなたへの

愛のメッセージのつもりでいる。言葉ほど真実を覆い隠すものはないように思ってしまう。

言葉が真実を伝える役に立たないなら、何をもって私の真実をあなたに伝えることが

できるのだろうか。






苦痛によって引き起る不安や恐怖を少しでも感じることができたら少しでもあなたの心の

不安や恐怖を共有できるかもしれない、一緒に感じることしか私にはできません。

「mawakoもこの痛みや辛さ苦しさを一緒に感じてくれている」そんな思いを持ってくれたら

私の存在も役に立つかもしれません。そのような想いであなたを見つめています。

rain

妻の想いを記録するつもりであったのが、書いているうちに夫へのレター風な書き方になって
しまったが、辛そうだったので引き出しに入れたまま帰宅する。

rain






8月19日  午後4時4分 (夫の病の様子、妻の記録)

昨日より便通なし、ストーマ交換も変化なし、きれいなまま。頭髪を蒸しタオルで拭く。

少し寒気あって体を拭くのをやめる。今日は朝から少しの寒気在り。

痛みを我慢すると寒気から熱っぽい状況になる。

張り薬の交換3日目いまだ薬効なし。3目だというのに排便がない。「食べないのだから

出ないのでは? レントゲンを撮っているのだから状態をわかっているのでしょう、

だから医師は処置を必要としないのでは?」などと夫と会話する。





寝巻にも伝わるくらいに下着が汗でびっしょり、「これなら寒気するのは当たり前」と

着替えを促がすが激しく拒否せり。「病人の気持ちがわからない」

「心配している私の気持ちがわからない。」そんなことを言い合いながら気は沈んでいく。

体を動かすことさえ大儀なくらい、体の状態が辛いのかと思う。

きっと傍にいてうるさいのが嫌で疎ましくさえ感じるのだろう。

傍にいると安心だから、幸せだからというのは私のひとり勝手。夫は私の存在が今は疎ましく

うるさいだけかもしれない、傍らにいて浮かぬ顔をしている私は何の役にも立っていない。

どのように過ごすのがいいだろうか。






rain


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Last updated  July 22, 2017 12:00:09 AM
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July 21, 2017

平成28年8月18日(木曜日) PM 3:40

体が重い、

心が重い、

そして口が重くなる。








この日、たった3行のレターでした。

そして、これが夫の最後のレターとなりました。





rain


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Last updated  July 21, 2017 12:00:32 AM
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July 20, 2017

平成28年8月17日(水曜日) AM 6:45

前日、苦しそうな情況を見ながら帰宅してきたので心配で寝不足の朝を迎えました。

「お腹が張って苦しいですか、体のあちこちが痛んでいますか、かゆくて不快ですか、」

と声にならない言葉を口の中で問いかけながら、目に見えない夫の様子をいろいろ

思い浮かべては何の力にもなれない自分を情けなくなってしまいまいた。






夫は私に心配かけまいとして時々、嘘を言います。

「痛みが少し楽になったよ」「痛みは治まってきたよ」と言うのですが、その表情がその嘘を

証明してくれます。その都度、私は黙って手を握り、笑顔を向けて応えます。

「あ~良かった、安心して帰ります。また、明日」

その朝はヘブンリーブルーの花が開き、蔓がかなり上まで伸びてしまったので、

その様子をお知らせいようと写真を撮りました。出かける頃には雨になりそうです。






8月17日  AM10:05  (妻が来室するのを待ちながら書いたというレターです。)

ガスも便も昨日午後で止まり、腹の痛みがぶり返しています。

痛みのコントロールも腹のコントロールもほとんどできていないように私には思われます。

便が出ないと背中の痛みよりも腹の痛みの方がきついです。

一日中痛みが治まらないので顔の表情もついきつくなってしまいます。


でも病院に長くいる間にたくさんの患者さんを見ましたが私よりもず~っと辛いだろうと

思われる表情の人々も多かった、それを思うと私もこれしきの事でへこたれてはいられないと

自らを励ましています。






今日は、久しぶりの雨ですね。気温が高くないので過ごしやすいような気がします。

病気による様々なことを我が事として受け止めてくれているのは有難いけれど、mawakoは

疲れ果てていることでしょう。病気になるということは病人本人だけが苦しむのではなく、

家族、知人、多くの人々に心配や迷惑をかけるという事、病気にならなければそのことに

なかなか気づけなかったと思います。

私の現在は言ってみれば予定通りの進展で医者も大して驚かないのでしょう。

mawakoも落ち着いて生活することを心がけてください。






8月17日  PM6:20

夕方、看護師長が来室

「S病院を退院した後は速やかにホスピスへ入院するべく手続きを取っておきたい」という

申し出があった。私としてはホスピス入院はもう少し先のことかと思っていたが、考えてみれば

mawakoとふたり、自宅でゆっくりするのは良いが、いざ私の具合が急変するかもしれないと思う

と、その恐怖感には押しつぶされそうになる。看護師長がそのように考えてくれているので

あればそれに従うのが今の私たち二人にはベストかと思う。






mawakoも安心できればこんないいことはない、自然と私の行く路線が用意されていく、

周囲の人々の善意で私なりにmawakoとふたり相携えていく道があるという、こんな有難い

ことはない、しかも夏が過ぎ寒さに向かう折、ホスピスへ入院できると生活も安定して

気持ちも落ち着いたものになるだろう。mawakoもそれでいいよね。よろしくお願いします。


rain

ホスピスへの入院希望者は多く、すぐ入院できるわけではないらしい、今の段階からその順番

待ちに登録しておきたいという病院側の配慮でした。すでに夫の病状は自宅療養は無理な

ことであり、ホスピスへは転院という形で手続きを進められることになりました。

rain





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Last updated  July 20, 2017 02:32:24 PM
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July 19, 2017

平成28年8月16日(火曜日) AM 8:29

(今日、順調でも・・・不安と恐怖、鎮痛剤の副作用)

朝6時に排便しました。大量ではないけれどある程度の便とガスが出たので安心しました。

この後も順調に続いてくれることを願っていますがどこかでまたガスも便も止まってしまうこと

を恐れています。先日来、体のいたるところに痒みが出てあっちもこっちもかゆくて治まらな

かったのですが、昨日の痛み止めの薬の副作用を見て納得しました。

鎮痛剤の副作用としてどちらも痒みが出るとなっています。やむえませんね。


rain

夫の病状は安定せず、朝の排便が良くても、その快調さは次を約束するものではありません

でした。夫がいつも口にした「今日が最良に日」はすでに「今、この時が最良の時」に変わって

きておりました。次に起き来る状況に恐怖を抱いて時を過ごしていました。

夫はそのような不安と恐怖にありながら、医療者へ辛さを訴えをすることをせず、妻にも言わず

に過ごしていることがありました。体の痒みの辛さもその原因が自分で納得してから妻に話し

ました。病気になる以前から体の痒みがありましたので「今に始まったことじゃないから」と

言うのを私はそのまま受け取っていました。




医療者へは事細かに体の変調を訴えてほしいと私は言い続けていたのですが、夫はそれを

しませんでした。入院当初から些細なことで医療者への負担をかけたくないというのが夫の

基本的なスタンスでした。が しかし、一つ一つの患者の訴えに丁寧に応えてくれるという

信頼感が薄らいできているという事を夫の言動の端々に感じることがありました。

rain








(自宅のすべてが私を待っていてくれるように思う)

毎晩遅くなるので疲れるでしょう。何か変わったことはありませんでしたか。

入院して10日経ちますがいつ退院できるだろうか、入院を繰り返すたびに辛抱ができなく

なります。早く自宅に帰ってmawakoとふたりしてゆっくり眠りたい、そればかりを望んで

います。やっぱり我が家というものはいいものですね。普段住んでいる時は汚れや痛みばかり

目についたのですが、こうして離れていると我が家のすべてが私を待っていてくれるように

思われます。もちろんmawakoがいるということが前提で、もしいなければ家もまた殺風景で

味気ないものになるでしょうね。

やはり家にとって最も大切なのは人間であり夫や妻と言った家族とセットで考えるとき、

はじめてイキイキとして呼吸を始めるものなのですね。



rain


ひたすら退院を待っていました。とにかく我が家でゆっくりしたい。

余命告知の患者であれば、決して良くなるはずはないのですが、それでも患者は何とか復調し、

体が少しでも良い状態になることを望みます。しかし、薬の効果もなし、腸の改善もなく、

何の変化も見られない状況が続くと医療者への信頼はもはや失われるばかりです。

自分を救う道が医療者からあたえられるという期待は持てなくなっていることがわかりました。




「医者にとっては困った患者なんだよね・・・・・」「外科としては何もすべきことない」と

言われて退院したのですから・・・期待しても仕方のないことなのです。でもせめて痛みだけは

緩和して欲しいと強く願いましたが、それさえ期待に応えてもらえない状況でした。

そうした思いはせめて長年連れ添って生きてきた妻とゆっくりしたい、心だけでも平穏に保って

生きていきたい、夫の願いでした。

rain








妻から夫へ     PM9:40

(夫の痛みは日々辛くなってくる。)

痛みますか、便は出たでしょうか、おなかの張りはどうでしょうか。あれもこれも心配が

いっぱいです。傍にいて辛そうなあなたと接すると私も沈んでしまいますがこうして帰宅すると

なお一層あなたのことが思われて、切ない気持ちです。


何もしてあげられない、笑顔のプレゼントさえできない一日でした。「心配かけてごめんね」と

言わせてしまうほど元気の出ない一日でした。「ごめん」と言われるのが一番悲しいです。

「心配してくれてありがとう」と言ってくれた方が何かあなたのために役立っているように

思えて嬉しい。


rain


夫の体の痛みは少しも良くならず、体に障ることさえ嫌がるようになりました。

それでもこの頃は日中のトイレは自分で歩いて済ませ、洗顔も髭剃りも自分でやりました。

夫はいつも背筋をピンと伸ばして歩く人でした。頑張ってまだ夫の背筋は伸びていました。

そのように歩くことで自分を鼓舞していたのです。




体の苦痛はどんなに頑張っても分かち合うことはできませんが、せめて夫の痛みを

我が痛みとして感じたいと思いました。

どんなに痛いだろう、どんなに苦しいだろう、どんなに体がだるいだろう、

腹が張って腸閉塞かと不安に思い、心を痛めているだろう・・・・等々、

夫のそのような様々な想いを私の中に取り込み一緒に痛みを感じたいと思いました。




痛みそのものは体感できませんが、わが心で夫の想いを一緒に感じたいと思いました。

それしかできません。そして「妻はこの辛さを感じてくれていると思ってください。」

「妻だけはこの痛みを感じてくれる、辛さをわかってくれると思ってね。」と、語り掛け

精一杯の笑顔でその日も病室を離れました。

rain










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Last updated  July 19, 2017 03:39:55 PM
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July 18, 2017

平成28年8月15日(月曜日) AM 8:07

今朝も快晴。mawakoの朝はどうだった?よく眠れましたか。疲れた体を引きずるようにして

帰る姿を見て毎晩心を痛めています。そんなことを言いながら眠剤を飲んですぐ眠りに入って

しまうのですから我ながら薄情なのかな~。

それで昨夜はmawakoに言われた通り、尿漏れパンツに尿取りパットという厳重なガードの

お陰で小便に悩まされることなくよく眠れました。mawakoに感謝です。






今日あたりからこの4人部屋にも入院患者が入ってきて、また賑やかになるでしょうね。

私は部屋のベッドが満床になっても一向にかまわないけれどmawakoは気を遣うことが多く

なるので疲れることでしょう。病人より傍らで世話する方がず~っと疲れると思います。

それなのにmawakoは私の傍にいるだけで幸せだと言ってくれる。

それがどんなに嬉しいことか、なかなか言葉ではうまく伝えられませんが甘えさせてください。







夕方 6:54

終戦記念日も暮れました。昨日、今日と便がそれなりに出たので昼食から半分程度食べるよう

にしましたが食べると腹が張り、痛みが強く出てくるので辛い。

ストーマ交換、点滴管の差し替えなど細々忙しくしているうちに一日が終わった。

便が出ない苦しみがわかっているので少しでも出てくれると本当に救われる思いがします。






今回の入院は短くて済むような気がしていたので無情にも日が経っていくと情けない気がして

きます。それでも夕方、薬剤師が薬(鎮痛剤)の説明に来てくれましたが、その話によると

鎮痛剤の服用量としてはまだ私は多い方ではないという事、もっと痛みに対応して薬を増量

しても大丈夫と確言してくれたので安心というか気持ちが楽になりました。

mawakoも同様だったようで笑顔になっていたので嬉しい気持ちになった。とは言いながら、

健康の時に、腹を壊して腹痛に襲われトイレに何度も通い、何とか痛みから逃れようとする、

そのような痛みが朝から晩まで常時続いているのだから我ながらよく耐えていると思う。






そうやって私なりに頑張っているけど、mawakoにはこれ以上ないというくらい世話をして

もらって有難い。今日の頭髪の手入れなど有難かった、どうもありがとう。



rain

夫は最初の入院時の入浴で風邪を引いて以来、病院での入浴を拒み続けました。

そのため、しばらくは看護助手の人達が清拭をしてくださっていましたが、それさえも断わり

私が毎日、夫の体の清拭をしました。






フエスタオルを6本ほど洗面所で熱いお湯に浸し、熱湯をくぐらせ蒸しタオルのように

できるだけ硬く絞る。これはなかなか大変ですが慣れてくるとだんだんアイデアは出るものです。

火傷するほどの熱湯でなくともゴム手袋を使って絞れるくらいの熱さなら苦労はありません。

後はそれをビニール袋に包んで病室に持ち込み、ポットに入れてきた熱湯を洗面用の桶に

いれ、ビニール袋の蒸しタオルをその中に入れておくと十分すぎる熱さがキープされます。

そのようなタオルを使って体全体を拭く作業を毎日行いました。




その時には床ずれができていないかも丁寧にチェックするなど心がけました。

頭髪も同様にタオルを使ってマッサージしたり髪の油分を取るなどの手入れをしました。

夫は更に几帳面なほど家にいたころは足裏のケアを特別念入りにする人でしたから、

いつもつるつる状態になるように保湿クリームでマッサージなどもしました。

こうしたお世話は少しも苦にならず、私にとってそれは嬉しいことでした。

頭から足のつま先まですべてのケアをできることで私も夫も安心し、幸せの時間でした。

そして、タオルやバスタオル、着替えをした下着類など大きな袋が朝夕の私の荷物でした。

夫が言う「疲れた体を引きずるように・・・」というのはないのです。

大きな荷物なので引きずってしまうのでした。

rain




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Last updated  July 18, 2017 12:33:41 AM
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July 17, 2017

平成28年8月14日(日曜日) PM6:58 からの続き

今、こうして書いている傍らにmawakoが横になっています。とてもいい情景です。

安心して嬉しく、心が静まっていく心地がします。退院したら毎日2人で寝て暮らそうか。



美味しいものをこれまでもずいぶんいただいてきたけれどこれからも美味しいものを

用意してください。うまいものを食べてゆっくり休ませてもらう毎日がいいね。

ここまでくれば私にはもう急がなければならないことはないのだから、どこまでもゆっくり

させてほしい。生来の怠け者にとってはこれが一番のご馳走のようです。

mawakoも付き合って静かで穏やかな日を過してください。



そんなことがどれくらい続けられるかわからないけれどそれだからこそ、

毎日、一日一日を心ゆくまでのんびり、ゆっくり過ごしていきたいと思う。

ふたりで寄り添いながら暖かな毎日を生み出していきましょう。。




rain

私たちは間もなく退院できると思っておりました。夫も私も退院したらホスピスへ行く

までの期間をゆっくり自宅で過ごしたいと思っておりました。その期間は決して長くはないと

覚悟しておりましたが、その期間は住み慣れた自宅での生活が二人に残されていることを

信じておりました。

rain






今夜は「〇〇八幡宮」の宵宮ですね。

「八幡さんの祭りが」済むと夏が終わり、涼しくなります。

1カ月後の「●●八幡さん」の祭典が住むと本格的な秋です。

今の私はmawakoに叱られるけれど、1年後を想うことはありません。

1カ月単位でしか先が見えないというのが本音です。また泣かせるようなことを書いてごめんね、

でも弱気で言っているのではなく、一日、一日がとても貴重な時間なのです。



rain




朝、mawakoが病室に顔を出し、夜、病室を去る。どちらの時もmawakoは私に笑顔という

最高のプレゼントを贈ってくれます。

その時「あ~生きているというのはいいものだ」としみじみ思うのです。

いつまでもmawakoの笑顔を送ってくれ!

それが私の生きているという証であり、歓びなのだから。







7時を回ったらもう外は闇です。季節が確実に時を刻んでいきます。

北海道の夏はあまりにも短いから夏の終わりはひとしお寂しさを感じますね。だからこそ、

これからの寒い季節に向かって二人手を取り合って暖めあって生きていきましょう。






珍しくセンチになって若い頃(学生時代)二人で冬道を寄り添って歩き通した頃を

思い出しました。若いという事、若い時というものはいいものだね。

二人でいるだけで嬉しくて怖いことなど感じなかったんだから。



ただ、「神田川」の唄(結婚してからだよね)を聴きながら、幸せな只中にあることが

本当にとても怖いものだと強く感じたものでした。







rain






rain

画像は、夫の好きだったサフィニアレッドの成長記録、 そろそろ切戻した方が
綺麗に再生できるので思い切ってカットすることにします。




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Last updated  July 17, 2017 12:00:17 AM
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July 16, 2017

平成28年8月14日(日曜日) AM7:42

洗顔を終えたところです。体の調子は相変わらずの状態です。出たというほどではないけれど

僅かながら水様便のようなものが出ました。夜中3時に排尿した時に気が付いてこれでたくさん

出ればいいがと期待していたのですが今、現在にいたるも増えていないのでがっかりです。



入院当初は1週間という予定でしたが早くも1週間以上経過していまだはっきりした道筋が

見えてきません。焦っても仕方がないので成り行きに任せるしかありません。

腰を据えて日々を送ります。長くなって大変ですがmawakoも付き合ってください。

ただ自分の事を大事にしたうえでね。



rain


今朝の食事も箸を付けませんでした。これで4食から5食欠食したことになります。

さすがにおなかが空いて体に力が入らない気がします。さっぱり腹に入れていないのにかかわらず

結構腸が張って痛くなってくるわけで、これらのガスがスムーズに出てくれると楽になるのです

が、昨夜8時からモルヒネ系鎮痛剤をこれまでの1カプセルから2カプセルに増やして服用しま

したが今のところ痛みが治まったという実感はありません。

痛みのコントロールを最優先しているという医師団の説明ですが今のところ著しい成果を

得ているというには至っていません。

腸のコントロールと痛みのコントロールがうまくよい方向へ進んでくれることを祈って毎日を

送っています。

mawakoの方、今朝はどうですか、昨日は寝不足のようでしたから心配していました。



rain


PM6:58 

心配かけましたが PM2:30排便を確認することができ、大安心です。

1週間以上(8日間)排便がなかったのでさすがに気がもめて

「やはり、ダメなのでは、腸閉塞になって・・・」と弱気で話したところ、

突然、mawakoがパジャマをまくって「大変!大変!」と叫んだのでした。

mawakoの祈りが見事に届いたように思いました。ありがとう、

その後はまた、便が止まった状態が続いているけれどもガスが少し出ているようです。

順調に回復するように願わずにおられません。




rain


私は、夫の腹と腰・背中の痛みが少しでも緩和されること、排便が順調にあることを

ひたすら祈りました。

夫は癌の痛みの中でも骨の癌の痛みが一番きつく、「耐えられないらしい」と日ごろ

言っていました。その痛みが自分のものとなったのですからどんなに辛いことだったでしょう。

その痛みにじっと堪え、その辛さから逃れるように必死でこの日は長いレターを書き続けました。

夫は「痛い、痛い」と泣き叫けびたかったでしょう。想いを文字に託すことで平常心を

保とうとしていたのではないかと思いました。

rain



画像は、マイガーデンの3色混植のサフィニアの成長記録、
1回目の切り戻しを終えて、順調に2回目の再生も順調です。







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Last updated  July 16, 2017 03:35:11 PM
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