タイまで5,750,000歩

2006/12/12(火)18:48

記念エンブレム・・・See More Thailnd

タイまで575万歩(102)

タイ国政府観光庁(TAT)東京事務所が発行する「ムアンタイ」(12月1日付け第46号=上)のトップページの特集は 「年間4500万人が利用可能な東南アジアを代表するハブ空港スワンナプーム空港開港」 で、空港の概要やバンコク市内へのアクセス手段、後ろのページには1階から4階までの空港案内図を載せて解説しています。 今回取り上げるのは、それではなくて ページをめくって2ページ目に載っている「タイ国王陛下御在位60周年記念エンブレム」です。 タイでは、国王陛下にまつわる特別な祝賀が行なわれる年には、記念のエンブレム(右)が作られます。 今年はプミポン国王の在位60周年であったことは、皆さんご存知だと思います。 多くの人々が祝意を表して着ていた黄色いTシャツ等の胸にも、このエンブレムが付いていましたよね。 このエンブレムはいつも同じデザインではなく、今年のものは今年で新たに 作られたものなんですね。 エンブレムのデザインには、タイの国王を象徴する様々な意味が盛り込まれていて、興味深いものがあります。 <タイ国王陛下御在位60周年・記念エンブレム> ちょっと分かり辛いかもしれませんが、上の図をご覧ください。 中央には、金 混じりの葵色の王制カラーを背景に、陛下の誕生日(月曜)カラーの金 混じりの品のある黄色に、金 色の縁取りで国王陛下のタイ語の王室御名の頭文字・ポーポーローをデザインしたマークが描かれています。 その周りは、賢者、宮廷の名高い詩人、腕のいい職人、特異な象、上品な貴婦人、勇敢な兵士、廷臣を例えた最も高貴な珠玉と崇められるダイヤモンド で美しく装飾されています。 これら王室に仕える給仕達は、最も純粋で誠実な職務に就く者と一目置かれる存在で、それを例えたダイヤモンド よりも更に、存在価値の高い陛下をダイヤモンド が囲むデザインは、陛下への敬意の表れです。 このラーマ9世を象徴するマークは、タイ王室の5種の宝器 の一つである王冠をかぶる形で王座の上に描かれています。 そして、左側に剣と王室用払子(ほっす)、右側に杖と扇が装飾され、それらは履物がのせられた礎台上に置かれた王座の背もたれに差し込まれています。 これら王冠、剣、杖、扇子と払子、履物は、王権を象徴するタイ王室の5種の宝器 にあたります。 下段にある金縁のピンクリボンには「仏暦2549年(西暦2006年)国王陛下御在位60周年記念」というメッセージが金字で書かれています。 リボンの両側には、右に白猿、左に白顔・朱色の体をもつガルーダが居座り、上部に描かれているラーマ9世を象徴するマークを額装する装飾的なアーチを手に取り、1本に結んでいます。 そして、全体のバックカラーは王室誕生と御即位以来、平安に土地を統治されてきた陛下のお力を表す、金色混じりの緑色で装飾されています。 こうやって見てみると、ひとつのエンブレムに実にいろんな意味が込められているんですね。 今一度、皆さんがお持ちのTシャツやポロシャツのエンブレムを見てみてください。 実際ポロシャツなどについている刺繍のエンブレムを見ても、そこまで細かく出来ていないので はっきりとは分からないと思いますが、皆さんのはいかがですか。

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