乗鞍 2009
■レース前乗鞍へは、土曜午後三時くらいに到着。初めて東海北陸道を通り安房トンネルで長野県入りした。高速が空いていれば時間的にも運転手的にも楽かな。さっそく受け付けを済ませ、長野テレビのインタビューを受ける。レポーターさんが去年と同じ方でレースの内容のことを覚えていてくれていたのは嬉しかった。変速の調子を見るべく、周辺の道路で軽く流す。問題なっしんぐ。しかし、後輪の空気を足そうとすると、バルブを緩めても空気を入れれないし、抜けない。どうも感触としてはシーラントが詰まっているような感じ。美麻以降空気は足してないが、8気圧程度はあるようだったのでそのままで行くことに。晩御飯では、ご飯を2杯。ゆっくり、丁寧に噛みながら食べる。あ、ビールは迷ったが、リラックスするためにも、グラスで一杯だけ飲んだ。MSの皆はジョッキ2杯飲んでいたかな。今年は普段のアルコール量が減っているので、気持ちよく回る。宿の部屋では、同行者のi-phoneをいじったり、漫画を読んだり、しゃべったり。自転車好きは、i-phoneユーザー率が高い気がする。漫画は相変わらず頭文字D。恐らく昨年と同じ巻だったかな。夜は一応10時過ぎに電気を消すものの、隣の部屋の客がどうもレース関係ではないようで、ずっと騒いでおり、なかなか寝れない。まぁ、毎年乗鞍の前日はまともに寝れないからあんまり焦りはなかった。推定睡眠時間;2h。当日、朝は四時起床。さすがに頭がボーっとして、すぐにはおきれない。でも朝飯を食べるころにはすっきり。繊維質の野菜と海苔は残し、朝もご飯2杯。その後の軽量化も◎。5時半過ぎに、場所取りに出発。意気揚々と出かけるが、駐車場はひとがまばらでまだプラカードがたっていない。。。 係員がやっとプラカード立てを設置していたところ。そう言えば、56さんが一番乗りで自転車を置きに来ていた。ローラーアップ用の自転車は別にあるという。自分は、アップは特にやらない方針。5時45分くらいにプラカードの位置が決まって、MS'97のジャージを置く。これは、昨年誰かがやっていたのを真似た。そういえば、タカオカさんはゼッケンNO.1のシールを貼ったヘルメットを一つ、知り合いに置いてもらっていた。最前列は、メット、ジャージなどが並ぶシュールな光景。どうやら後で藤田さんがローラー台を置いていた模様。今年は、皆整列には気を使っていたな。一旦宿に戻り、ストレッチしたり、ウォームアップクリームを塗ったり。軽量化もしっかりと済ます。6:40に再度出発し、駐車場へ。無事、ジャージはそこにあった。7時過ぎに最前列の人々が揃ってくる。歩いてスタートラインへ移動。たくさんの方がカメラを構えたり、声援を送ったりしており、実業団レースではまず見ない光景だった。緊張感が高まってくる。左は56さん、右は竹谷さん。さぁ、どんな展開になるだろうか。■レース模様美麻ではクリートが嵌らず、最後尾まで落ちてしまったので今日も実はかなり不安だった。でも、落ち着いて一発で嵌める。一安心。スタート後は、マウンテンのセンダ選手が500mほど積極的に曳く。その後は早速牽制気味になり、何人かの選手で先頭を回すが、ペースは控えめ。去年はイキナリのアタック連発だったのできつかったが、今年は余裕あり。何人かが少し飛び出してみるものの、逃げを狙ったものではない気がしたので静観。++++++++++++++++++++++自分の作戦としては、おおざっぱには以下の感じ。1)去年と同じく有力選手の逃げには反応する。2)自分で動くのは冷戦小屋以降3)大雪渓でも競っている場合は、残り2kmくらいでアタックする。もっとも危険だと思っていたのは、今年の栂池で完敗した鵜沢君と秋山選手。この二人は徹底マーク。あとは、竹谷さん、藤田さん、タカオカさんなどなど。++++++++++++++++++++++決定的な逃げが決まらない中、2km過ぎくらいだろうか、竹谷選手がするするっと抜け出す。アタックではなさそうだが、それでも少しずつ集団と距離が開き、20mくらいになる。これは潰しておかねばと、自分で追うことに。追いついて後ろを確認すると、牛丸さんと秋山選手、あと1,2名ほど。ん? なぜ集団は静観しているのか? ペースはそれほど速くはないが、まだ逃げるには早いので、とりあえず竹谷さんの後ろに着く。すぐに追ってくると思いきや、カーブの度に集団が離れて行く。んん?? こんな簡単に有力選手との逃げが決まるのかな、という思いがあり、まだ全開では踏まない。出し切って捕まったら、もう何も出来ないので。この辺りではまだ竹谷選手6、自分3、牛丸さん1くらいのローテ。秋山選手は程なくして落ちていった。内心、ホッとした。第一CPでは、しっかり補給を受け取る。3口ほど飲む。頻繁に後ろをチェックするが、この辺りになると、集団が長い直線でも見えなくなってきていた。こうなってくると、想定よりめちゃくちゃ早いが、本格的に逃げてみることに。自分も竹谷選手とともに、積極的に先頭を引き始める。牛丸さんは先頭に上がってこなくなったので厳しいのだろうと予想。竹谷さんは一定のペースではなく出力で淡々と上がっていくスタイルで、とてもスムーズにローテ出来た。中間点の少し前くらいで牛丸さんが切れる。そして中間点にきたくらいで、竹谷さんの呼吸がかなり荒くなってきたことに気づく。これは恐らく自分が優勢だと判断し、さらに積極的に前を曳く。アタックではなく、あくまでも一定ペース。この時点では、まだ後ろから集団が追ってくる展開も十分あり得ると思っていた。そして旧コンクリ区間を迎える。ここでのアタックも考えたが、竹谷さんもまだどんどん前に出てくるので一定ペースで進む。ただ、自分が前に出るときには少し竹谷さんと距離が開くので、ここでも自分の優勢を感じた。そして、冷戦小屋付近のヘアピン連続区間で、すっと呼吸音が消えたことを感じたので、すかさず限界スレスレ強度へペースアップ。ここは一気に差をつける場面だ。自分もかなり苦しくなったが、脚はよく回った。第二CP通過時には、50mくらいの差になっていただろうか。もうこうなったら迷うことなく、限界ギリギリのペースで突き進むのみ。呼吸を大きく深くすることと、ケイデンスを維持することにひたすら集中する。森林限界を超えると風が強くなることが多いが、今日はほぼ無風。逃げている自分には有利。ところどころ後ろを振り返るが、竹谷さんがポツンを見えるのみで集団は全く確認できない。大雪渓前で、武居さん(フォトフォト館長)に二連覇だね!と声をかけてもらう。去年とは違い、少し余裕がある。残り2km辺りから霧に突入。視界が20mほどなのでなんだか不安になるが、ペースを維持してラストまで。最後は長野放送の方の声を聞きながら落ち着いてゴール。(ゴールラインを通過する時に、係員の人が55分台だ!というのを聞いたのだが、、実は56分台でした。たくさんの人に55分台だったらしいですと言ってしまい、すいませんでした。)■振り返って展開としては、自分にとってとてもラッキーなものだった。昨年と比べると、終始落ち着いてレースを進められた。お盆の練習の疲れや美麻の疲れもほぼ抜けていて体調もベストに近くなっていた。結果的にはうまいぐあいにピークをもってくれたのか。とにかく村山さん以降途絶えていた連覇を達成できてとても嬉しかった。また来年も藤田さん優勝を阻止すべくがんばるのです。笑)■最後にサンコーさんの回転系チューニングは最高でした。急勾配で脚パンになったあとの平坦で気持ちよく回せた。また、チェーン落ち等のトラブルは一切なし。来年もまたくるくるクランクお願いします。(というか、メンテナンス法を少しは勉強せねば。)