反抗的な娘をもつ母のつぶやき

今日のメッセージ弁当は「母ツライ弁当！」

「しかしなんだねぇ、ご隠居。母さんは何が辛いんだろうね。」
「更年期じゃないかい。若旦那。」
「そりゃ、しどいよ。まだそんな年じゃないですよ。」
※　江戸っ子のため「し」と「ひ」の区別がつきません。

何か大変なことがあったようです。何があったのでしょうか？
さぁ、今日もごゆっくりご賞味下さい。

拝啓　神さま

昨日娘の彼氏さまは、娘より息子よりも早く我が家に帰ってきました。

彼氏さまの学校では中間テストがあり、サッカーの部活もなかったようです。

我が家で娘の帰りを２時間も待っていました。

先日、娘は中間テストのときに、彼氏さまを呼び出し

不得意な理数系の科目を遅くまで教えさせました。

「させました」

これは、使役です。

「せる」「させる」は口語。「す」「さす」「しむ」は文語で使います。

助動詞を動詞の未然形に付けて表すあれですよ。

にもかかわらず、娘は市原君と映画に行こうとしました。

結局行かなかったようですが、なぜ断ったのか未だに謎です。

しかし

一度は行こうとして仕度もしていました。

なんて薄情、すなわち義理人情に欠けた、愛情薄い人なんでしょう。

赤点を取らずに済んだのも、彼氏さまのおかげじゃないですか。

神さま

こうなったら義理人情を学ばせるため

国民的スター「寅さん」に、義理人情の大切さを叩き込んでいただくしかないでしょう。

でも寅さん、いつも葛飾柴又にいるわけじゃないから、無理ですよねぇ。

そ、そう言えば噂では、何年か前に亡くなったとか・・・・・。

神さま、本当なんですか。

悲しい。しくしく。

今日の日記はこれで終わるはずで、昨日下書きをここまで書きました。

でも

その後、夜９時過ぎまで娘の彼氏さまは帰らず

いつもは娘の部屋から、娘と彼氏さまの賑やかな笑い声が聞こえるのに

昨夜はシーンとしていて

彼氏さまのすすり泣きの声と鼻をかむ音だけが聞こえました。

もしや２人に別れ話がでたのかと

私は悪い予感がしました。

彼氏さまが帰った後、娘に聞いたら

「別れた」と言うではありませんか。

「あんなに優しくてクミのことを思ってくれる人はいないよ。市原君と付き合う気？」

と私は聞きました。

「付き合わないよ。誰とも。」

神さま

なんということでしょう。

彼氏さまが毎日、毎日会いに来るので、女の友達とも遊ぶことができないのが

不満なようなのです。

１０時過ぎ

娘のすすり泣く声が聞こえました。

本当は好きなのに、愛されることに疲れたのではないでしょうか。

あまりにも束縛されるのが嫌になったようなのです。

高校受験の前から、塾に行く前に我が家でご飯を食べさせて

合格を祈っていた私は

彼氏さまが志望校に合格したときには、それはそれはうれしく涙が出てきて

お赤飯を炊いて持たせてしまいました。

彼氏さまの気持ちを考えると母も辛いです。

もう、２人は元には戻れないのでしょうか。

かしこ

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