反抗的な娘をもつ母のつぶやき

「柄の悪い女がいる。でもトンボにも似てる。」

娘のクミを見て、

驚きのあまりこぼれ落ちる目を押さえた美和。

ここは本当に我が家か？？と

玄関に向かい、表札を確認する。


廊下で砂かけババアに会い、

「目玉おやじは元気におやじギャグを炸裂させてますか？？」と

にっこり挨拶する美和。

あんたの家は妖怪屋敷かっ？？


美和「何でトンボメガネみたいな茶色のサングラスかけて、

修学旅行の支度をしてるの？」

拡げたスーツケースの前に座るクミ。

スーツケースの周りには着替えの服や小物が散乱している。


クミ「だって、先生がオーストラリアは日差しが強いから

サングラスを持って行った方がいいって。」

美和「今からかけなくても・・・ぷぷぷ。

パスポート入れた？

ちょっと見せて、期限は切れてないよね。」

パスポートを確認する美和。

あんたぁ、暢気やな！もし期限が切れてたらどうするつもり？？byお染


美和「大丈夫だわ。

何か忘れ物があったら

日帰りでオーストリアまで持って行くから、

泣かないで待っててよ。

クミがクラスの皆と観光した後、夜、ホテルに戻ってきたら、

ロビーにお母さんがいるの。

『ほらっ、クミ、忘れ物届けに来たよ。』って言って、

友達が『おおーっ、クミのお母さんオーストラリアまで忘れ物を届けに来たよ。』

ってビックリして、

『一緒に観光しませんか？』

ってリコちゃんと市原君が言ってくれて、

コアラなんか抱っこしちゃったりして、

でもパンダの方が抱き心地がいいかな、なんて思ったりして・・・。」


クミ「いい、いいっ、来なくていいよっ。」

迷惑そうな顔で言うクミ。


美和「これ差し入れ。飛行機の中で食べなさい。」

と言いながらハイチュウを渡す。

クミ「ああ、ハイチュウ、アリガト。」

と嬉しそうに受け取るクミ。

クミはイチゴハイチュウが好きっ

tomorin奥様も娘ちゃんがオーストラリアに修学旅行に行くとき

持たせたもんっ。

と、思わずtomorin奥様の真似をした美和。


が、

クミが出発した後、

食べかけのハイチュウを見つけてガッカリする美和。


美和「おのれぇええ、あの憎くき赤山家のＤＮＡが食べたんだ。

赤山のヤツ、

こ、この恨み返さずは男に生まれた甲斐もなく・・・・。」

と昨日の日記を思い出しながら怒る美和。

（あんた男かぁ？？byお染）


「忘れ物よと、ハイチュウをオーストラリアまで届けてやろうか。

イーッヒッヒッヒッ。イーッヒッヒッヒッ。ヒッヒッヒ。」

笑い声が妖怪屋敷にこだまする。

やっほー。やっほー、やっほー、やっほー。


ーーーつづくーーーのだろうか？？？


お染ちゃん、良かったらこれ食べてってね。

残り物でゴメンネ！！



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いつも有難うね。

今日もニヤニヤ頑張りましょ～っ！！
ニヤニヤしてたら恐いわ！byお染