カテゴリ:ちょっと工夫でこの美味さ
北品川で単身赴任をしていたとき、よく行っていた近所のすし屋では、たいて
い「上にぎり」を注文していました。これをつまみながら芋焼酎のお湯割りを 2杯飲んで、1900円。わたしにとっては満足の行くものですが、それでもたま に食べ足りないときは、よく穴きゅう巻きを注文しました。東京のすし屋のネ タには鰻はなく、江戸前(東京湾)で取れる穴子がすしネタになります。しょ うゆ味で煮穴子にして、煮汁は煮詰めて“詰め”と呼ばれるタレを作ります。 わたしが穴きゅう巻きを好きな理由は、のりが好きなのか“詰め”が好きなの か、はたまた煮た魚が好きなのか…。考えてみれば、どれも当たっているよう に思います。このすし屋では、穴きゅうは細巻きで、半分サイズののりに握り ずし2~3個分のごはん(シャリ)を伸ばし、温めた煮穴子と薄く切ったきゅ うりを巻いて、6つに切ります。切り口を上に揃えて“詰め”を塗れば、でき あがり。この1切れの大きさが、酒のアテにぴったりなジャストサイズです。 さて、会社に持っていく弁当に穴きゅう巻きを作りました。わたしが作ったの は太巻きで、少しのたれとともに温めた穴子(ただしマルアナゴという別種の 魚の蒲焼きを刻んで売っていたもの)ときゅうりのほかに、卵焼きも一緒に巻 きました。ごはんは茶碗1杯分の0.45~0.5合。ほんのり酢めしにしています。 巻き簾を使うまでもなく、手で巻いて、巻き終わりを下にしてしばらくなじま せてから9切れに切ると、弁当箱(500ccのタッパー)にちょうど入ります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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はなだんなさん こんばんは
こんなに手がかかりそうな穴きゅう巻きをお昼のお弁当として朝作って持参なさるのですから脱帽です。おいしそうですね。それに「巻き簾を使うまでもなく、手で巻いて」、、、これもすごいなぁ、と思いました。しっかり巻くコツがあるのでしょうね。 (2019年12月08日 22時45分30秒)
karinさん、書き込みありがとうございます。
> しっかり巻くコツがあるのでしょうね。 それはズバリ、ごはんと具の「量」です。太すぎると“切腹”しますし、ごはんや具が少ないと、 スカスカの細めの巻きずしになります。ごはんと具を合わせて適量であれば、巻き終わりの1cm ほどののりを重ねて、左右の端を交互に押さえてごはんや具が出てこないようにしながら、何か所も ぎゅっぎゅっと押さえて、巻き終わりを下にしておけば、くっつきます。数分そのままにしてから、 濡らした包丁で3つに切り、さらにそれぞれを3つに切れば、弁当箱にちょうど入るのです。 (2019年12月08日 23時07分18秒) |
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