タノシクイキタイ

2004/11/18(木)11:40

兄弟愛

ユウとアイ(14)

昨日、プリンが、冷蔵庫にひとつだけ残っていた。 話はそれるが、韓国では今までプリンがなかった。少なくとも、テジョンでは。 このプリンはそんな韓国で発売された記念すべき第一号プリン(しかもマンゴー味とイチゴ味もある!)で、発売記念にぷっちんするためのグラスもおまけで付けてくれたので私が喜んで買ってきたものだった。 我が家の王子たちに、昨日、分けて食べるようにと、そのグラスにぷっちんしてあげた。 すると、二人が競い合って食べようとした。 もちろん体の大きいユウが断然有利で、アイはちっとも食べられない。 ユウに何度も注意したが、聞かないので、食卓の椅子から私がユウをおろした。 ユウは床に座り込んで、泣いた。 すると、アイは、ぴたりと食べるのをやめて、ユウをしばし見つめていた。何か考えているようだった。 そのとき、食卓の上には、プリンと、きゅうりのスティックが置いてあった。 まず、アイはプリンをさじに大盛りすくって、ユウに差し出した。 もちろん届かないので、私が仲立ちしてユウの口に入れようとしたが、意地っ張りのユウは食べようとしないでなくばかり。 すると、次に、アイは、きゅうりのスティックを一本口にくわえて、えっちらおっちら食卓椅子から降りてきた。 小さな体には椅子から降りるのも一苦労だ。 何とか降りきると、ユウの前にしゃがんで、くわえてきたきゅうりを手に持ち替えて、 ユウの口に入れようとした! お兄ちゃんを慰めるためにわざわざきゅうりを持ってきたんだったのね。 しかも椅子から降りるために両手がふさがることを見越して、口でくわえてきたのね・・・。       なんと美しき兄弟愛・・・。 アイのすることはいちいち面白く見える今日この頃です。 (ちなみに、ユウはそれでもきゅうりも食べませんでした。つばだらけのきゅうりなんで、おいしそうにも見えなかったけれどね。ちょっとアイが切なそうだった。 ユウの名誉のために書いておくと、アイがないていたとき、ユウもよくアイにものを持ってきてあげていました。冷静に考えてみれば、アイはきっとそれを覚えていてまねたのだろうと思います。でも、この場面を見た時点ではそれは思い出せず、いたく感動してしまった親ばかはんな。でした。)

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