副作用に関するQ&A1)吐き気Q:吐き気が辛いので飲むのをやめてもいいですか? A: ピルによる吐き気は、ホルモンを外から取り入れる事に体が慣れるまでの一時的なものです。飲み続ける事によって軽くなっていきますので初めは我慢して飲み続けてください。 Q:吐き気止めを飲んでもいいですか? A:ピルと一緒に飲んでもかまいません。 Q:吐き気を軽くする方法はありませんか? A: ピルを半分に割って12時間ごとに半分ずつ飲む分割投与という方法があります。ただし分割投与の場合は避妊効果は不確実になりますので他の避妊法を併用してください。 Q:吐いてしまったのですが。 A: ピルを飲んでから3時間以内に吐いてしまった場合は追加服用が必要です。次の日の分を追加で飲んでください。3時間以上経っていればピルの成分は吸収されていますので追加服用の必要はありません。 2) 不正出血Q:生理の1日目からピルを飲み始めたら、生理がいつもより早く終わったのですが。 A: ピルには生理の出血を止めようとする作用がありますので、途中で出血が終わってしまう場合があります。異常ではありませんのでそのまま飲み続けてください。 Q:ピルを飲み始めてからずっと、少量の出血が続くのですが。 A: ピルの飲み始め、特に1シート目の場合、生理がすっきり終わらずに少量の出血がだらだらと続く事があります。たいてい休薬期間中の消退出血によっていったんリセットされますので、2シート目以降からは起こりにくくなります。気にせずに飲み続けてください。 Q:ピルを飲み始めてだいぶ経つのに、いきなり不正出血がありました。 A: 飲み忘れがあったり相互作用のある薬を飲んだりした場合、ホルモンの血液中の濃度が下がった事による不正出血が起こることがあります。また、きちんと飲んでいても突然不正出血が起こったりすることはありますので、定期検診で特に異常を指摘されていなければそのまま様子をみても大丈夫です。検査を受けた事がない場合は、一度受診してください。 3) 乳房の張りQ:ピルを飲み始めてから、胸が張って痛いのですが。 A: ピルの飲み初めによくみられる副作用の一つです。生理前に胸が張るのと同じ様に、ホルモンの影響で一時的に胸が張ることがあります。たいていは飲み続けるうちに体が慣れてあまり張らなくなりますが、同じ状態が続くようなら他の種類のピルに変えてみる方法もあります。 Q:胸の張りと乳癌は関係ありますか? A: 胸が張るとしこりがあるように感じることがありますが、乳癌とは関係ない場合がほとんどです。定期的に乳癌検診を受けていれば心配ありません。検診を受けた事がなければ、一度受診してください。 4) 手足のしびれQ:ピルを飲み始めてから手や足がしびれるように感じるのですが。 A: ピルの飲み始め時々見られる副作用です。気にせず飲み続けていただいて問題ないものがほとんどですが、ごく稀に血栓症の症状として現れている事がありますので、ひどいしびれが続く場合や押さえると痛い場合・皮膚に変色が見られる場合はまずは受診してください。 5) 頭痛Q:ピルを飲み始めて頭痛が続いているのですが。 A: ピルの飲み始めによくみられる副作用の一つです。たいていは飲み続けているうちに軽くなりますので、そのまま飲み続けてください。痛みがひどい場合は痛み止めを併用していただいても大丈夫です。吐いてしまうほどの頭痛が続く場合は受診してください。 Q:毎回休薬中に頭痛が起こるのですが。 A: 血液中のホルモン濃度が低くなることによって起こる頭痛です。1相性のピルを服用されている方は2シート連続服用することで、休薬の回数を減らすことが出来ます。また、シートの最後に中用量ピルを追加することによって改善する場合もありますので、受診の際に医師に相談してみてください。 6) 血栓症Q:ピルを飲んでいると血栓症になりやすいのですか? A: 血栓症は、非喫煙者で健康な人の場合発症率は10万人に5人と言う非常に稀な病気です。ピルを飲む事によって2~3倍にリスクは高くなりますが、重大な血栓症が起こる確率は非常に低いと言われています。喫煙によって血栓症のリスクは高くなりますので、タバコを吸われる方には確実な禁煙をおすすめします。 Q:血栓症を予防する方法はありますか? A: 確実な禁煙が一番重要です。また、健康体重を超えると血栓症のリスクは高くなりますので、体重コントロールも心がけてください。 7)癌Q:ピルによって癌になりやすくなると聞いたのですが。 A: ピルを飲む事によって子宮頸癌のリスクが増加するという報告がありますが、ピルが直接癌を引き起こすわけではありません。ピル以外にも様々な要素が重なって、発癌につながっているのではないかと考えられています。乳癌に関しては、以前はピルによってリスクがわずかに上がるのではないかと言われていましたが、最新のデータによるとリスクは全く上昇しないとの報告です。定期的な検診はピルを飲んでいなくても必要ですので、1年に1回は受けるようにしてください(乳癌は30歳以上、子宮頸癌は20歳以上)。また、卵巣癌や子宮体癌は、逆にピルの服用によってそのリスクを半分以下に減らす事が出来ます。 8) その他Q:ピルを飲み始めて返ってうつ状態になったような気がします。 A: ピルに含まれているホルモンとの相性によっては、うつ状態になることがあります。「男性ホルモン作用」の少ないタイプのピルに現れやすい副作用ですが、ピルの種類を変えることによって改善する事もありますので、受診時に医師にご相談ください。 Q:ピルを飲み始めてかえってニキビが増えてしまったのですが。 A: ピルの種類との相性は個人差が大きく、人によってはピルを飲んだ事によってニキビがでやすくなることもあります。ほとんどが一時的なものなので、まずは3ヶ月続けて飲んでみてください。それでも改善しなければ、ピルの種類を変えて様子をみることもできますので医師にご相談ください。 Q:体重が増えてしまったのですが。 A: ピルの直接的な作用で脂肪が増える事はありませんが、むくみによる体重増加はみられる事があります。むくみがひどい場合はピルの種類を変えるか、むくみを改善する漢方薬を併用できます。また、ピルによって食欲が増進して知らず知らずのうちに食べ過ぎている場合もありますので、毎日の食生活を見直してみてください。 Q:眠たくて仕方がないのですが。 A: 稀ですが、飲み初めに見られる副作用の一つです。そのまま飲み続けていただく事によって気にならなくなる場合がほとんどですが、日常生活に支障があるほどの眠気の場合服用時間を寝る前の時間帯にずらしてみてください。 Q:お乳が出てきたのですが。 A: 絞ってにじむ程度のお乳であれば、飲み初めの副作用が考えられます。プロラクチン(乳汁分泌ホルモン)が高くなっている場合もありますので、一度血液検査でホルモンの値を調べるようにしてください。 ジャンル別一覧
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