今日の言霊:
あなたの可能性は無限大!何でもできるよ、大丈夫♪
ちょっと趣向を変えて、一言メッセージをつけるようにしてみました。いつまで続くかしら・・・
さて、今日も引き続きリプロダクティブヘルスのお話し。ちょっとくどいけど、これでラストにするのでよろしくお付き合い下さいませ。
最近急に増えたなと感じるのが尖圭コンジローマ。これは、ヒト乳頭腫ウイルス(ヒューマンパピロマーウイルス=HPV)というウイルス感染によって、外陰部や子宮頚部などにイボができる性感染症です。専門家が診れば一目で分かる特徴的なイボなんですが、自分でイボに気付ける人は稀です。大抵は何かの検査の際に偶然見付かったり、外陰部のかゆみや灼熱感が気になって受診したらイボを指摘されたというケースがほとんどですね。
コンジローマの厄介なところは、イボの部分に皮膚や粘膜が触れると感染してしまう可能性があるので、イボの場所によってはコンドームで防ぎきれないという点です。一旦発症したら、完全にイボがなくなるまで、性的な接触は控えなければいけません。
また、一度感染したウイルスを完全に無くすことはできないので、3ヶ月以内に再発してしまうことが少なくないんですね。
主な治療法は、レーザーや電気メスでイボを焼き切るか、軟膏による治療です。焼いた方がイボそのものは早くなくなりますが、その後新たなイボが出現しないか経過を見ていく必要がありますし、再発に対して軟膏を併用しなければいけないこともあります。どちらにしろ、他の性感染症に比べてしつこいんですね、これが。
もう一つ気を付けなければいけないのが、このウイルスのある型に感染すると、子宮頚部の細胞に変化が起きやすく、将来子宮頚癌になるリスクが高くなってしまうということ。
誤解のないように補足しますが、コンジローマにかかった人全てが子宮頚癌になりやすいわけでもなければ、子宮頚癌になった人全てがコンジローマになっていたわけでもありません。ただ、癌になりかけの状態(異形成といいます)も含め、子宮頚癌の約8割にHPVの感染を認めています。
なので、万が一コンジローマにかかってしまったら、必ず定期的に子宮癌検診を受けるように気を付けましょう。感染してしまったものはどうすることもできませんが、いたずらに不安がる必要もないですよ。ちゃんと指示された間隔で検診を受ければいいわけですから。
コンジローマは先に書いたように、コンドームだけでは予防することは難しい病気です。お互いがちゃんと検査をして、やはりハイリスクな相手との接触を避けるしかありません。
難しいのは、誰が「ハイリスク」なのか、パッと見では分からないんですよね。もちろん、パートナーに失礼な行為をしないって事は大前提ですが、特定の人としか関係をもっていなくても、その人が感染しているかどうかが分かっていなければ、安心はできないということ。
感染のリスクがある行為というのは、オーラルセックスも含めた全ての性的な接触であることをきちんと認識して、お互いの健康を侵害しないように思いやってほしいですね。
男だから女だからとか、結婚してるから若いからなんて関係ありません。セーファーセックスについてちゃんと二人で考え、望まない妊娠の不安に脅えることなく、安心して肌を重ねることって、「人間として」大切な行為なんじやないかな、と思う今日この頃。
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トラックバック戴き、ありがとうございました。
半熟卵さんの情報はいつも的確で、参考になります。(^^)
私の周りの人の大半は予備知識のある人たちです。
最近、少女雑誌を読んで、あらためて今の日本人の青少年たちが一体どういう状況下にあるのかを知り、
ブログに書いてみたのですが・・・。
半熟卵さんのように、賛同&トラックバックしてもらうと本当に嬉しいです。
アクセス数の高い人がこういう事を書いて、どんどん情報発信してくれると、
みんなもわかってくれるかな~、社会も変わるかな~。変わってくれるといいな~。
そう願います。
(March 12, 2005 07:47:40 PM)