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Dr.半熟卵のつぶやき~女性医療の現場で働く産婦人科医の日記~

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March 6, 2015
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外来非常勤ドクター&エステティシャン募集中!

「ポートサイド女性総合クリニック ビバリータ」

 クリニックでは女性医療に関心のあるドクターとエステティシャンを募集しております。
 
 火曜日・金曜日・土曜日のいずれか(土曜日は月1回でも可)
 外来診療をお手伝いいただける女性産婦人科医の方がいらっしゃいましたらぜひご連絡くださいませ。
 ドクターは全員子育て中のママドクターですので、子育てとお仕事の両立もサポートいたします。

 エステティシャンは、これからオープン予定の新しいサロンでお仕事をして下さる方を募集中です。
 マタニティマッサージやベビーケアにも興味がある方・メディカルアロマにも興味がある方がいらっしゃましたら
 お気軽にご連絡くださいませ。

 お問い合わせはクリニックのHPからメール又はお電話でお願いします。

 「ポートサイド女性総合クリニック ビバリータ」   http://www.vivalita.com/

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 娘が雛祭りのお人形を作って持って帰ってきました。
 お人形の顔の部分は自分で描いたようで、お雛様の方は明らかに自分の顔に似せた絵になっていました。娘にそれを指摘してみると「そうだよ。○○ちゃん(自分の名前)は女の子でしょ?お雛様も女の子なんだよ。お内裏様は男の子。だからお雛様は赤で、お内裏様は青なんだよ」と解説してくれました。
 それを聞いて、内心「あ~こんな小さなころからジェンダーバイアスって刷り込まれていくんだな」と、ちょっと残念に思ってしまったのですが・・・男の子=青、女の子=赤という固定したイメージもジェンダーバイアスなんですよね。娘には好きな色の服を着ていいよと言っていますが、本人がピンクばかり選ぶので、引き出しの中はピンクだらけ。娘は「プリキュア」か「プリンセス」になりたいそうなので、ピンクでフリルが付いている服ほどポイントが高いようです。
 一般的な「女の子らしい服」と本人の好みが自然に一致していれば、別にジェンダー云々関係なく、本人が来たいものを着てもらえればいいんですが、本人の子のみが全く異なる方向だった時にそれを「一般的ではない」と捉えてしまうと問題が生じます。分かりやすく言えば、男の子がスカートを着たがった場合などです。

 こういった、気付かないジェンダーバイアスは、実は結構身近なところにたくさん発見できます。
 それがジェンダーバイアスかどうかを見分ける簡単な方法は、「男女」を逆にした時にその言葉や表現が成り立つかどうか見てみることです。

 例えば、最近よく見かけるイクメン記事。
 「○○さんは毎日子どもをお風呂に入れているそう。沐浴の時期からお風呂担当はお父さん」・・・といったレポートですが、「○○さん」が女性だった場合、きっと記事になんてなりませんよね。女性が子どもを毎日お風呂に入れても、「それって当たり前でしょ?」と言われるからです。

 恋愛系の雑誌だと、「初デートでは男性が食事代を出すべき?」なんて記事を見かけたりしますが、女性が食事代を出すべきかワリカンにすべきかという議論はおきません。
 パートナーとしての男性を選ぶ時は年収を気にするのに、女性を選ぶ時には学歴や年収は問われないのも同じですね。男性としての価値の評価に、経済力が直結している、つまり「男が稼ぐもの」という刷り込みがあるわけです。

 男性が家事を分担すれば「家事ダン」、育児をちょっとでも手伝えば「育メン」、ですが、女性がそれらを行うことはそもそも「当然」の事として取り上げられもしません。むしろきちんと家事や育児をしなければ、さぼっていると言われてしまいます。
 男性が上手に家事をこなせなくても「まあ、やってくれるだけまし」なんて大目に見てもらえますが、女性がテキパキ家事ができないと「花嫁修業が足りない」と言われてしまいます。これは、「女性が家事や育児をするもの」「女性は家事や育児が得意なはず」という刷り込みが背景に見てとれます。

 娘が比較的小さめ小さめで成長していることを私が気にしていた時に、「まあ、女の子だからそれほど気にしなくても」とアドバイスをもらったこともありました。女の子だと「小さくてもよい」けど、男の子だと「小さいのは気にすべきこと」なのでしょうか。
 女の子=小さくてか弱い、男の子=大きくて強いというイメージが背景にあるからこそ出てくる言葉なんだと思います。

 ジェンダーバイアスが悪いというわけではなく、そのバイアスに気づかないことで「生きづらさ」を感じる人がいるということを理解すべきなんだと思います。
 私自身も、家の事を夫に任せて働きに出ることに、何だかものすご~く罪悪感を感じて悩んでいた時期がありました。休日には、本当は体を休めたいのに「休みの日くらい自分が家の事をやらないと」なんて思ってしまったり。堂々と、役割分担を逆にすればよいことなのに、なぜか自分が「本来やるべきことをやっていない」気分になるんですよ。
 しかも、周りからは、夫が家事や育児をしていることをものすごく賞賛されるので、それ自体は感謝すべきことではあるんですが、何だか「専業主婦が家事や育児をしてもこんなに褒めてもらえないだろうにな~」と、モヤッとしたりするわけです。

 本当の意味のジェンダーフリーというのは、男女のトイレを一緒にしたり、男女が同じところで着替えたりすることではありません。
 意識の中にある「ジェンダーの壁」をなくすことなんだと思います。



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Last updated  March 6, 2015 05:23:11 AM
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