戦争に反対する市民の会

2005/04/28(木)21:24

明日はなぜか「休日」

 指摘があり、前半部分は消す。   アキヒトは日の丸を強制するのはよくないと言うような ことを言ったそうだが、(昨年10月18日「園遊会」で、都 教育委員米長邦雄へ)これは茶番である。    この言葉で、戦争反対してる人 たちの中にも「あの天皇はいい人だ」みたいなことを言 う人もいるが、とんでもない話だ。まず天皇による政治 への「権威」を振りかざしての介入だ。それにアキヒトは ヒロヒトが死んだときに、「ヒロヒトの遺志を引きつい で頑張る」みたいなことを言っている。本質的にはヒロヒト と変わりはない。  アキヒトが天皇になったときの護憲宣言。あれで 天皇制に反対する勢力の一部もだまされておとなしくなっ たようだ。しかし、結局は去年、チェイニーに対して「自衛 隊は人道復興支援のためにイラクにいったんだ」みたい なことを言って、小泉の戦争政策を擁護した。だいたい、 天皇は政治に関係することをやってはいけないのだよ。 憲法第四条(天皇は、この憲法の定める国事に関する行 為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない)に書いて あんだよ。  部落解放の父と呼ばれた故松本治一郎氏の言葉に、 「貴あれば賎あり」ってことばがあるけど、まさにそのとお りで、少なくとも天皇制が差別の根源のひとつであること は間違いないだろう。りゅうちゃん氏のブログで紹介されて いるページに反天皇制は部落解放運動に必要かという論争 (京都部落問題研究センター所長の灘本昌久氏と元京都部 落史研究所所長の師岡佑行氏の論争)があるが(りゅう ちゃん、勝手に引用してごめんなさい)、私たちは「反天 皇制は部落解放の核心である」という師岡氏の意見を支 持する。そもそも、なぜ「法の下に平等」であるはずの「国 民」(憲法十四条)、の中で天皇家だけが同じ憲法一~八 条と皇室典範で特別に決められているのか。このことから して人間不平等のきわみである。 灘本昌久「部落解放に反天皇は無用」(『Memento』12号) http://www.asahi-net.or.jp/~qm8m-ndmt/memento/m_12/yomimono.html 師岡佑行「反天皇制は部落解放の核心である」(『Memento』13号) http://www.asahi-net.or.jp/~qm8m-ndmt/memento/m_13/yomimono.html    こういうことを書くと、右翼の諸君は「天皇家は国民では ない」とか「憲法を改正するべきだ」とか言い出すだろうが、 もちろんそんな意見は話にならない。  戦後すぐは、天皇制は政治と切り離して、いわゆる「象 徴」として機能しようとしていたようだが、バブル崩壊後、 あるいは湾岸戦争後、世界がさらにきな臭くなってきてい る中で、天皇制は日本が戦争へ向かうための「象徴」とし ての地位あるいは機能をますます持とうとしている。だから こそ戦争の旗印「日の丸」と、天皇家をたたえる歌「君が 代」を強制するのだ。天皇制とは、それ自体が「攻撃」な のである。ちなみに「平成」とは「内平らかに外成る」とい う文言からとったのであり、文字通り「国内の反対運動を 弾圧し平定して、国外に派兵する」という世の中を作ろう としている。    こういう世の中であるからこそ、私たちは天皇制を廃止 すべく、また戦争をさせないために「9条を武器にして」広 範な運動を形作らなければならない。  余談だが、「9条を武器にして」と以前書いたら、「九条っ てどうやって武器にするの」というネットウヨらの質問?  茶化し? がどこかにあったが、自分で考えてくれ。「九条」と書い たミサイルを飛ばすのかもしれないぞ。答えるのもうっと うしい。まじめな戦術論議であるならばまじめに答えるが、 そのようなレベルの低い雑言にはついていけない。

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