犯罪者たち

2007/07/02(月)14:03

毎日に「抗うつ剤で自殺増加」の記事

毎日新聞2007年6月28日朝刊31面に「抗うつ剤で自殺増加」の記事が載った。 朝日のは、これの後追い記事だったようだ。 毎日の記事は、6段見出しの大きな記事で、31面のトップである。 ……………………………………………………………………………………………………… 抗うつ剤で自殺増加(6段見出し) シェア25%「パキシル」 副作用の疑い 05年度11件 06年度15件 厚労省「適正使用を」 抗うつ剤「パキシル」(一般名・塩酸パロキセチン水和物)の副作用が疑われる自殺者が05年度、06年度と2年連続で2ケタに増えたことが厚生労働省などの調べで分かった。 パキシルはうつ病やパニック障害などに有効だが、若い人を中心に自殺行動を高めるケースがあり、添付文書にはすでに警告や注意が明記されている。 厚労省は医療関係者に「患者の状態の変化をよく観察し、薬の減量など適切な処置を」と呼びかけている。【玉木達也】  パキシルは世界で発売され、国内では00年11月から発売。 製造・販売元の製薬会社「グラクソ・スミスクライン」によると、 推計売り上げは01年は約120億円で、 年々増え06年は約560億円。 推定物流ベースでは抗うつ剤全体の約25%を占め人気が高いという。 一方、厚労省の患者調査では、うつ病などの気分障害も増加傾向で、 96年の43万3000人に対し、 05年は倍以上の92万4000人に上っている。  厚労省と独立行政法人「医薬品医療機器総合機構」によると、同機構への報告が義務化された04年度以降、パキシルの副作用と疑われる症例のうち、自殺をした「自殺既遂」は 04年度が1件だったが、 05年度は11件、 06年度は15件と増加。 自殺行動が表れた「自殺企図」も 04年、05年度の各2件に対し、 06年度は24件に増えた。 いずれも03年度以前は1ケタとみられ、06年度は厚労省が5月末現在でまとめた。  増加の原因について、医療関係者によると、処方される患者が増える中、医師が投与後、経過を十分に観察していないことなどが考えられるという。  一方、同社は「患者が勝手に服用をやめると、病状が悪化する恐れがあり、必ず医師に相談してほしい」と話している。    田島治・杏林大教授(精神保健学)の話 パキシルはうつ病に有効で、自殺関連の副作用が表れるのもごく一部とみられる。 ただ、投与後、最初の9日間は慎重に様子をみて注意が必要だ。 また、うつ病を早く見つけ、治療するという流れにのって、軽いうつ状態にまで、すべて薬を投与するのは問題だ。 特に若い人の場合、カウンセリングで治るケースも多く、慎重にすべきだ。 ……………………………………………………………………………………………………

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