永田町のママ日記

今日は暖かかったので
靖国神社までお散歩に行く。
夫は、パートナーの弁護士さんと
夕食の予定が入っているので
私はきょう、ちゃんとした夕食を作る必要がない！
わーい。と、すこしのんびりした気分で午後を過ごす。
シンには真鯛を蒸し焼きにしたものと
チンゲン菜（本当はほうれん草を買いたかったが
半蔵門の八百屋では５９２円だったので、やめる）
の裏ごしを作った。最近、なんだか赤ん坊とも
思えないくいっぷりをみせる、シン。
ご飯も一人で一日２合くらい食べてるのでは、、。

で、自分は大好きなお漬物と、
錦松梅のフリカケで、お茶漬け風。あー、楽チン。
栄養は足りないと思うけど、、。
おかずが少ないと、お茶碗も少ないので、後片付けも
楽チン。あとはシンをお風呂に入れてしまえば、
私の自由時間！はやくねてくれーと思いつつ一緒に
遊んでいると、電話がなる。
とろーっとしていたシンはパチっと目を覚ましてしまった。。もうだれなのっ！と電話にでると、
「もしもし、、」と聞きなれた声。
うっちゃんだ。
うっちゃんというのは、私の中学一年からの大親友。
中高一貫教育の女子校だったのでクラスもずーっと
いっしょ。大学は別だったけど二人とも都内に
住んでいたので毎週のように遊んでいたし、
就職してからも旅行やら合コンやら、、
いろんな経験を共有してきた大事な友達。
今は、とある外資系の企業で働いている。

小柄で色白。彫りの深い顔立ちのうっちゃんは、
学生時代からよくもてた。でもなかなか、いわゆる
｢彼氏」というのは作らなかった。
と、いうのもこの娘、男の人にすごーくうるさいんです。
性格とか職種とかはもちろん、着ているシャツや
ベルトにいたるまで、チェック。理想に反してると
「やだー。あんなシャツ着てるなんておかしいわよ。」
で、ある。３年位前にちょっと付き合ってた彼と
別れてからは、彼はいない模様。
主人の友人を一人紹介、というか二人を同時に
家に招いてあわせたこともあったが、ダメだった。
先月家に遊びに来たときは、仕事が暇でつまらん！と
言っていたけどどうしたんだろうか、、。
シンが寝るのを待って、こちらからかけなおす。

声に元気がないので
「どしたの？」とたずねると、セキを切ったように
話し出す。長々と話したが、要するにまた、
｢仕事やめて実家に帰りたい病」が発症した模様。
私も独身時代はよくかかっていたこの病。
仕事がつらかったり、マンネリしたときに、
はた、と「あたしって結婚もせずに一人で
なんでこんなこと東京でやってんだろ。。」と
悩みだすのだ。で、そんなときに友人の結婚式招待とか
がくると、もっとへこむ。で、タイミングよく実家の
母親なんかから優しい電話がかかってくると、
「もう、かえっちゃおうかなー」と思ったりする。

今日のうっちゃんは、仕事がつまんない→こんなつまらん
仕事のために家賃を払ってまで東京にいるのもねえ、、。→
いっそ実家で家事手伝いしようかなあ→
でも実家に帰ったら彼とかもうできなさそう。
という状態であった。

今までに何度も聞いたこの手の相談。。
仲良しグループでうっちゃんが最後の独身になったとき
からもう１０回くらいかな、、。
気持ちは痛いほどわかる。私もそうだった。
結婚とかしなくても自分的にはまったく平気なんだけど
将来のこととか家族のことを考えると
ちょっと寒気がする、、ってなわけです。
実家に帰れば一時的に精神が安定するのも
わかってる。
でもいつも、私は止めることにしてる。
「えーだめだよ！絶対帰らないで。東京にいて！
帰ったらなかなか会えなくて寂しいもん！だめだめ」
今日もこれを繰り返して、
今週、時間を見つけてあおうよ。となだめて
電話を切った。
やはり、誰かにどんな形でも必要とされてたい、はず。
誰からも必要とされてないと思ったときに
｢実家帰りたい病」が発症するのだから、今、
うっちゃんは寂しいのだ。
（本当に帰りたかったら、大人だもん、
自分で決めて帰るだろう。）
独身時代と違ってすぐにマンションまでひょいっと
遊びに行ってあげられなくてごめん。
でもほんとに寂しくなるから帰らないでほしいなあ、、と
自分勝手だけど、心からそう思う。