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テーマ:今日の出来事(292839)
カテゴリ:半蔵門あれこれ
今日は朝からシンの歯科検診に行った。
おうちから歩いて15分くらいのところにある、保健所で 近所の子供が集められて、歯医者さんに 歯の生え具合とか、虫歯の有無を調べていただくのである。 で、えっちらえっちら歩いていると、 ちょうど麹町の交差点のあたり、 東京三菱銀行の近くで、白い子犬をつれた、おじさんがいた。 シンは犬を見るとなんでもかんでも、「ごん!」と 指差さずにいられない。 で、今回も「ごん!」と呼んだのだが、 その「ごん」と言われた犬は、もちろん、無視。 というか、道のはじっこにある、なにかをしきりにくわえようとし、 飼い主のおじさんは、必死でそれを止めている。 なんだろ?と思って、立ち止まると、 なんと!犬が狙っていたのは、きれいなきれいな、 「かわせみ」であった!! 思いがけぬ場所で思いがけぬ、というかものすごくそぐわないモノを 見ると、すごく興奮してしまう私。 「ああー!かわせみだ!!」と おじさんに話しかけてしまう。 おじさんは、「そうなんだよね。これかわせみなんだよ、本物の」と 言う。でも 悲しいかな、そのかわせみは、もうすでに死んでいて、 ぴくりとも動かず、人通りの多い麹町の道端に嘘のように、 転がっていたのでした。死体ではあっても、ものすごく冴えた、青緑色。 頬の辺りの鮮やかなオレンジ。黒々とした長いくちばし。 見てはいけないものを見たような、なんともいえない気分になった。 くだんのおじさんは、「これ、たぶん、ビルにぶつかって死んだんだな」と いたって冷静である。たしかに見上げると、 ガラス張りの部分が多い、ビル。気づかずに衝突してしまったのかも しれない。車と衝突したのかも。 おじさんは続ける。「こおあたりでもね、清水谷公園とか、 皇居のお堀にはいるんだよ、かわせみ。」と。 たしかに前に紀宮様が、皇居の鳥を観察しているニュースかなんかを みたとき、かわせみを見ていたのを思い出した。 でも、なんでまた、こんな街中にでてきてしまったのか、 餌もないのに。ここは、こんなきれいな鳥の死に場所にはぜんぜん、 ふさわしくない。 お墓をほってあげようか、とか思ったのだけど、 おじさんいわく、「頭の反対側がつぶれてるから、動かすと くずれちゃうよ、」と言うことで、ついに触る勇気がなく、 おじさんが、「犬を家においてきてから、僕がなんとか しましょう」と言ってくれたので、合掌して、急いで 保健所にむかった。 保健所ではシンは歯磨き指導をいやがり、おおさわぎ。 まだ虫歯はないけど、おかしやらジュースやらを あげすぎないようにクギをさされ、がっかりして帰った。 帰りに見ると、まだ、かわせみはそこにいて、 相変わらず、青い羽。 あれからおじさんが葬ってくれたのかすごく 気になる。明日は雨だというし、お店の人がすてちゃったら どうしよう、、。 夜になってまた、ものすごく気になる。かわせみちゃん、どうか 安らかに、、。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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