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テーマ:今日の出来事(292839)
カテゴリ:半蔵門あれこれ
今日はいきなり、イトコから梅干しが送られてきた。
このイトコ、どこの親族にも必ず一人はいる、「こまったさん」である。 年齢は43歳。私の夫と同い年のひとりもの。父の兄の息子である。 大学を中退して以来、実にいろいろなものに、「凝る」。 ヨガやら宗教やらベジタリアンやら、酪農やら実に妙なものに 凝る。仕事は実家住まいであるのをよいことに、アルバイトしかしない。 同じ都内に住みながら、わりと疎遠だったのだけど、 こないだ法事でであってからというもの、 よく電話をかけてくるようになった。 どうやら彼はいま、ある女性画家に凝っているのである。 なんでも「盲目の」画家だそうで、イトコによると、 「天才」。どうしてもその人の絵を見に来い!とうるさいのである。 私はシンの世話を理由に、断りつづけたのだけど、 姉はついにことわりきれず、見に行ったそうな。 その姉によると「う~ん、なんか暗い絵なのよね」とのことだ。 しかも「どうやら盲目のフリをしているらしい」とか。 う~ん、相変わらず胡散臭い、わがイトコ。 姉はその人の絵をなんと50万円で買わないかと持ちかけられ、 逃げ帰ったそうな、、。 で、今日は私に、「そのひとが和歌山の実家で つくっているのだよ」というメッセージとともに この梅干しをおくってきたのである。 「最高においしい梅干しで、きっと和歌山にいってみたくなるよ。 もし気に入ったら、通販もできるよ」となんだか商魂たくましいのである。 あわててそのイトコの母親に電話をすると、 「ごめんなさいね~、でも味は大丈夫だから、食べるだけ食べて。 うちにもどっさり買わされてるのよ。。絵は買わないでね」とのことである。 見た目、なんの変哲もない梅干しで、木の箱ならまだしも 普通のビニールパック入り。そんな画家が作ってるような 神秘的なシロモノには見えない。 恐る恐る取り出して夕飯に出してみた。 夫いわく、「普通だね」。同感である。 シンはにおいだけでパス、のようだ。 さっきイトコには「普通においしく頂きました。でも うちは夫が洋画が好きなので、絵は結構です」と メールしといた。 だいたい、絵と言うのは部屋の中で一緒に暮らすものだから、 本当に気に入ったものしかほしくない。ましてや梅干しに つられて買ってみる人なんているのだろうか。。 イトコよ、早く目を覚ませ!亡きお父様が泣いてるぞ! ああ、本当にこまったさん。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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