永田町のママ日記

2005/05/22(日)22:32

シスター

半蔵門あれこれ(143)

今日は先週に引き続き、 ブランチを赤坂プリンスのサラダバーにいった。 日曜だし、普段毎日ご飯作ってるし、ということで 特に疲れてもいないし、ご飯の材料はたっぷりあるのだけど、 夫の言葉に甘えてついつい行ってしまう外食である。 今週も数種類のサラダに、ベーグル、フルーツ、パスタなどを 頂いていると、、、そこに意外な一団が! なんとシスターの方々が6人も集まった集団が入店してきたのである! 私の勝手な思い込み、というか勝手な想像では、 シスターというのは、いわゆる「脱俗」した方々で、 世の中のあらゆる煩悩を捨てて、神様にお仕える禁欲的な生活を 送っているはずの存在である。 「あのお洋服かわいいから、かっちゃおう!」とか 「う~ん、たまにはおいしいものたっぷり食べたーい!」とか そういう、私がよく発するような発言はないだろうし、そんな 行動はしないに違いない、という勝手な思い込みがあったのである。 しかし!ここはいわゆるブッフェ会場! 平たく言えば、「食べ放題、飲み放題」である。 グレーのあの独特の衣装で頭からつま先まで包んだ彼女たちは どう見ても、すごく、この場では浮いた存在である、、。 「うわ、シスターもブッフェくるのね!」と夫にささやくと、 「そりゃ、腹も減るだろう。人間だもの」とすごく冷静なのである。 気になって仕方ない私は、自分の食事はそっちのけで、 彼女たちの様子を逐一観察してしまう。 まず、席に案内されるとすぐにお料理のほうへ。 手馴れた様子でサラダをお皿にもり、今度はパンなどの主食。 そのあと飲み物。を準備。ひとつの「定食」のような形に 仕上げている。上手~。で、期待通り、「お祈り」がはじまる。 2分くらい祈った後、ふつうにおしゃべりしながら、お食事。 ほんと、ふつうの女性なのね、となんだかほっとして 見つめてしまう。 で、私もたべようっと。と言うことでサラダを取りに行くと、 シスターのうちの一人も、サラダを取りにきた。 なんとなく目が合って、「かわいいお子さんね」と話しかけてくださる。 「ありがとうございます」というと、いきなり夫が、 「シスターの方も外食されるんですね!お近くの教会ですか?」と 言ってしまう。にこにこ笑いながら。。。っひえー。 でもシスターもにっこり笑って、「今日は遠くから来ましたので ここは初めてなんですよ」と答え、あとはシンの話題となった。 夫め、、。 シスターたちは、このあとデザートを食べ、紅茶を飲み、 食後の祈りをささげ、かえって行った。 さすが、食べ過ぎたり飲みすぎたりということはないのである。 なんともすがすがしいというか、きりり、とした方々であった。 そもそも現在シスターの彼女たちが、どういった課程を経て シスターになったのか皆目わからない。自分の周りには シスターになった人はいないので、いったいどういったきっかけで、 どういった手段、というか方法でシスターというものに なれるのかわからない。生まれながら、なわけはないから、ご自分で 選んだんでしょうね~。結婚とか子供とかそういう人生をきっぱりと 決別できるほどの信仰って、どういうものなのでしょう、、などと いろいろ考えてしまう。日ごろどんな生活をしてるのかなあ、とか。 ともあれ、不思議なランチの光景でした。

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