2005/08/01(月)23:02
雨月物語
ああ、私ってどうしてこうなんだろ、、と
思いつつ、やめられないこと、ないですか?
私の場合、とんでもなく、今の自分に関係のない(と思われる)本が
読みたくて読みたくてたまらなくなるのです、、。
少し前まで、「日本の神様モノ」にはまっていたのですが、
今は、なんと、「雨月物語」にはまってます。。
恥ずかしながら、高校のときの古典の授業でほんのすこし、
かじっただけ、だったのですが、こないだ本屋さんで見かけて、
がぜん、「よまねばならぬ~」みたいなことになってしまって、
購入。。古語辞典を片手に、読んでます。
ご存知の通り、作者は上田秋成。書かれたのは江戸時代ですが、
物語そのものの舞台は、平安時代とか、戦国時代とか、
江戸時代より以前のもので、「怪奇物」とよばれてるとおり、
幽霊とか生霊とかそういうものが出てきます。
人間の嫌な部分、たとえば夫の浮気とか、
恋人の裏切りとかそういうものを題材に、
とっても美しい文体でつづられてるという印象。
霊とか呪いとかそういうのをのぞけば、現代の社会でも
十分ありうる内容なのだ。
今も昔も人間って、、という感じ。
「浅茅が原」とか今まで聞いたことはあっても、
意味がわからなかった言葉も、読んで初めて、
ああ、だからああいう場面で使われていたのね、と
いちいち納得したり。。楽しいのです!
でも、問題は、私の自由時間の少なさ。
シンが昼間寝ている2時間、と夜にシンが寝てから自分が寝るまでの
数時間。とっても貴重なこの時間の大半が、
雨月物語のえじきに、、、。
ああ、もっと若い時代によんどきゃよかった、、あのころは
時間がありあまっていたのにね。。
(しかも今これを読んだってさしあたってなんの役にも立たないのが
かなしいわ、、)
とかいいながら、次は「平家物語」が読みたい♪
かの黒澤明監督が「世界で一番美しい物語」といってたとか。。
ああ、今から楽しみです~。