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カテゴリ:意識
ふぅ~~。疲れました。太陽の下でずっと立っていたので、
家に着いたら、どっと疲れが押し寄せてきたみたいです。 足もパンパン。今日は河川敷で息子のサッカーの試合をずっと見ていたのです。 同じ外でも、昨日のように「ブナの森」を歩く(登る)のと、 今日のように遮るものが全くない中で立っているのとでは 疲れかたが違う気がします。 昨日は新緑のブナの森(東京、奥多摩にあります)を歩いてきました。 駐車場に着いたときから、鳥のさえずりがあちこちから聞こえ、 「これから鳥たちの聖域に入っていくんだ」と気分も高まります。 1ヶ月半ほど、山登りをしていなかったので、 久しぶりに山の空気を吸うことができます。 数日前、じんま疹のお薬をもらいにお医者さんに行った際、 「熊野古道」の写真集を眺めていました。 ページをめくるごとに、目に入ってくるまったく違う世界・・・ ぎゅうっとエネルギーが詰まっているようなそのしっとりとした森の光景に 思わず涙が出そうになりました。「あ~~~~!ここに行きたい!」 だから、場所は違うけれど、森に入っていくことがとっても嬉しかったのです。 最初は沢沿いに歩いていたこともあり、また前日の雨がまだ残っていて 湿気を帯びた匂いと、緑が発散する匂いがよけいにしました。 鼻から、ぐーーんと匂いを吸い込んでは「あぁ、この匂いだぁ」とじわじわ嬉しい気分が増します。 そして、昨日の山は特に耳から入ってくる音が多かったです。 時折、というよりさまざまな鳥のさえずりが、それも 「どうしてこんな綺麗な声がでるんだろう・・・」というような鳥のさえずりが あちこちから聞こえてきます。 たぶんオオルリとか、ルリビタキとか・・・。(ほかの鳥の名前が分からない) 思わず立ち止まって見上げてしまうほどの、大きな大きなトチの木。 幹が太くて、大きな枝を空の高いところに伸ばし、悠々と葉を揺らし、すごい存在感! 森の中を歩いていると、いろいろな面白い出会いがあります。 昆虫もそうだし、植物もそうだし・・・まだまだ知らないものがたくさんあるから余計に。立ち止まってはカメラに収めたり、みんなで眺めたりするのが楽しかったりします。 登りがきつくなり、それがいつまでも続くとそんな余裕はなくなり ゴールを目指すことに気をとられますが。 でも、汗ばんで体が熱くなったころ、ようやく途中の見晴らし小屋に到着し、 縁台のようなところに座って、 ただただ耳に入ってくる鳥のさえずりやヒグラシの声(なぜか。でもたぶんそう) 虫の鳴き声、カエルなのかコココココ・・・というような鳴き声、 そんな様々な声が入り交じりながらも、心地よい音を聞いてるのは とてもとても気分がよいものでした。横になりたいくらい・・・。 けれど、頂上を目指しながら歩いているとき、 踏みしめる地面は弾力があって、見上げる葉群は陽に透けてあまりにも鮮やかで、 私はほんとうは何を求めているんだろう・・・なんて考えていました。 山にくれば、充分充電できる。 いつもいつもこういう場所にいたいと思う反面、 人と(いろんな人との)関わり合いがある世界で暮らしていないと、 きっといられないという気持ちもあって、 どうしても山の近くで暮らしたいという気持ちが揺らいでしまう。 山は、ちょっと日が陰ったり、なおかつ人の気配がなくなったりすると、 そういうときは山の音も止む気がする・・・ キラキラ光るような感じから、いっぺんに閉め出そうとしているような気配へと 様相を変えます。そんな何とも言えないような怖い感じを秘めた場所でもある。 私は林業体験をして、その先何がしたいんだろう。 経験してみないと分からないことですが、 人と関わる仕事をしていたい。緑の中にいることもとても大切。 両方とも必要なことなので、じっくり考えていきたいです。 私ってどうしても、今したいと思うことで動いているので、 先のことがうまく考えられないのです。 耳に入ってくる心地よい音を聞きながら眺める緑 新緑の道 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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