2006/03/11(土)17:06
土台
小さいころ、小さな種から芽が出て、細い茎から葉っぱが溢れ出してきて、
いろんな色の花を咲かせる。
それが不思議で仕方がありませんでした。
この葉っぱはどこから来るんだろう。この花の色はどこから??
今もそれは変わらないのですが・・・。
しかも太陽の光、大気、土の中の水といった基本的な材料から植物は
あらゆるものを作りだしてしまう。
炭水化物やタンパク質や脂質、ホルモン、ビタミン、酵素など・・・。
ほんと不思議です。
原生植物の時代から、長い時間をかけて繁殖するため虫に受粉をしてもらうために目を引く色をつけ、香りをつけ、甘い蜜を用意し、
種をばらまくために、動物を誘う甘い実を用意し、
植物が繁殖するために行ってきた進化は、あらゆる命を支え、
またあらゆる命の進化を促してきたんですよね。
しかも植物が病気や捕食者から身をまもるためにつくり出す、毒とも言える物質は
ある反面は毒であり、でもその一方でたとえば少量ならば薬にもなるという性質を備えているものが多いようです。
食べると舌を萎縮させ、渋みがいつまでも口の中に残り、
消化機能までおかしくしてしまうタンニンも、抗菌、下痢止め、化膿止めになったり・・・。
自然からもらう薬というのは、そういったものが多いのでしょうね。
ほんとうは植物が生長繁殖するための、身を守るためのいろいろな知恵。
でもそれがいろいろな面でほかの生き物に恩恵を与えてくれています。
だから植物の進化力がたくさんの命を支えているなぁと思ってしまいます。
でも・・・そう、ほんとうは植物の身を守るための「力業」のようなものを書きたかったのです。
だって、すごいなぁと思ったんです。