みんなに笑顔が戻りますように・・・ある塾マネージャーの日記

2006/07/06(木)19:43

「七夕のお願い」で作文を書かせてみました

小5の男の子のT君。 目がクリッとしてまつげの長い、可愛い男の子だ。 国語の時間に、 「七夕でお願いしたいこと」 で作文を書かせてみた。 T君が書いた作文は、こんな感じだった。 「ぼくは、『成績が上がりますように』とお願いしたいです。 なぜなら、成績が上がったら、お母さんにほめられるからです。 最近は、お母さんにほめられていません。怒られるばかりします。 それは、ぼくがお母さんの手伝いをしないからです。 だから、成績を上げて、お母さんにほめられたいと思います。」 「・・・そっか・・・。でも、これだったら、 『成績を上げたい』っていうよりは、『お母さんに褒められたい』ってことがお願いなんじゃない?」 「ははは。(笑)そうですね。」 (消しゴムで作文を消そうとする) 「ああ、消さんでもいいって! 作文のときは、消しゴムを使ったらダメ。消したところのアイデアも後で使えるかもしれないから、消すときは線で消したら良いよ。清書は、一番最後にすれば良いし。」 「はい。」 「まぁ、『お母さんに褒められたい』って言ってても、ボーっとしててもお母さんに褒められないからね。(笑) でも、お手伝いすれば褒められるのなら、何でお手伝いしないの?」 「・・・だって、メンドクサイから・・・」 「ん? 何でメンドクサイの? だって、それをしたら、お母さんに褒められるんでしょ?」 「ちゃんとやったら褒められるけど、なんか、ちょっと出来てなかったら、怒られる。」 「そっか。 それで、同じ怒られるんなら、しない方が良いわって思っているんじゃろ?」 「・・・うん。」 「なるほどねぇ。 でも、そしたら、お母さんにちゃんとやり方を聞いてからしたら良いんじゃないの?」 「でも、『ちゃんとやっとき』って言うだけで、ちゃんと教えてくれんし・・・。」 「そうなん。まぁ、あんまり聞いたら、『うるさい』って言われるんかな?」 「・・・。そこまで聞いたことがないから、分からんけど、言うかも知れん・・・。」 「そっか。でも、言わないかも知れんよな? ちょっと勇気が要るかも知れんけど、聞いてみたら? 案外、聞いたら教えてくれるかも知れんよ。 な?」 「うん・・・」 子どもでも、親の立ち振る舞いを見ながら、気を遣っているのだろう。 優しい子ほど、親に気を遣うのだと思う。 でも、その「加減」が分からないから、いつか「自分の存在価値」そのものが、親の賞賛になってくる。 共依存になってくるのだ。 無条件の愛 母性愛 父性愛 そんなものがクローズアップされる。 与えたくて与える愛。 見返りなど期待しない愛。 自分と他人を切り離さない愛。 この親子にも、大霊の光が燦燦と降り注ぎますように。

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る