2007/09/12(水)09:30
呪術・イニシエーションの魔力:その2
今日もまたまた呪術&イニシエーションのお話です♪
マリには1年に一度、コモと呼ばれる、村単位で行われる儀式(と呼んでいいのでしょうか?)があります。
コモは2日間続き、その期間中は特殊な扮装をした「コモ(精霊。もちろん人間が扮しています)」が、村中を歩き回るのだそうです。
コモの間はイニシエーションを受けた男性しか、家の外にでることはできません。
なぜなら、万が一イニシエーションを受けていない人が「コモ」を見てしまうと、死んでしまう・・・という恐ろしい言い伝えがあるからです。
イニシエーションでは様々なことが教えられるそうなのですが、その一部として特殊な言葉(暗号)が教えられ、コモに出会ったときには、その言葉を交わさないといけないのだそうです。
そして、たとえイニシエーションを受けている男性でも、もしその言葉を忘れていたりして答えられないと、やっぱり死んでしまうのだそうです!
いやはや、何とも恐ろしや。。。(^^;)
イニシエーションは男性しか受けることができないので、コモの期間(2日間)は女性と子供、及びイニシエーションを受けていない男性(ほとんどが外部の人間)は、一歩も外に出られません。
誰も死にたくありませんから、必死に家にこもり続けます。
トイレも行かれませんから、大変なんですよ~。
(だって、トイレは外にしかないですから。。。^^;)
そして、コモの少し前には近隣の村に「○○村は今度の△日と△日はコモだそうだよ」と通達が回ります。
そりゃ~そうですよね。
たまたま遊びに行ったらコモ見ちゃって死んじゃった。。。なんて、たまりませんものね~(^^;)!
私のマリ滞在中にも、コモはありました。
実は私、コモを楽しみにしていたのです。
だって中々できない体験ですから、どんなものかぜひ体験してみたいじゃないですか!
ところが!!直前に現地スタッフから、厳しいお達しが!
「コモの期間は、首都に帰っていて下さい!!」
え~~~??どうして~~~??
「ひじりは絶対にコモを覗くに違いない!!もし何かあったら、責任を追いきれないから、絶対村に近づかないように!!!」
「いいですか?絶対に村に来てはいけません!!!」
そんなぁ~(>_