2010/08/29(日)01:28
『エリザベート』 8月21日(土)
猛暑のなか『『エリザベート』』マチソワして来ました。
初日以来どうしても行けなくて、ほんとうに今日まで長く感じました(大袈裟)
ソワレはJCB貸切公演でした。
カテコ最後に祐一郎さんと瀬奈さんがふたりカテコになったときにおふたりからご挨拶。
祐一郎さんは「本日は猛暑の中、JCBカード会員の皆様にご来場いただき、誠にありがとうございました~!!本日は注意報でなくて、危険レベルということで明日も35度を越えるということで、そんな中、劇場に足をお運びいただき、本日司会の山口祐一郎、
本当に幸せで~す!」と帝劇が壊れてしまいそうな威勢のよいお声で拍手を特大脚開きジャンプ(笑)で止めながらの挨拶が可愛くて周りも爆笑で受けてました。
「我らのエリザベーーート、瀬奈じゅん!」とクリアでよく響く大声で瀬奈さんに振り、瀬奈さん『エリザベート』は10月まで続きますので、ぜひまた足をお運びください」と御挨拶してその言葉に「はいっ!」と答える祐一郎さん!
瀬奈さんが話している間も瀬奈さんのほう(横)向いたり前向いたり、お茶目な祐一郎さんでした。
本公演、ソワレ祐一郎さんのトートにはまた大きく揺さぶられまして、終演後の汗の量が半端じゃ無かった!マチネはほとんどかかなかったのに・・?
祐一郎トートは初日以来でしたので、初日のあのテンションは少しは落ち着いたかなと思いきや、パワーアップしてる!?うーむ・・最年長トート様、まったく侮れませんな~(^^)。
「最後のダンス」や「闇が広がる」や革命ダンスがやはり一番ドラマチック。これ以上無理では?と思っちゃう程、本当にいっぱいいっぱいに見えるほど凄まじいエネルギーの放出に、ただ圧倒された~!!
ときどき、ああ、声ひっくり返りそう、上擦りそうと力み気味な瞬間にドキっとなる。
その日の限界など考えたりしない若者のごとく(笑)。客席がみな一期一会のお客様という気持ちの表れなのか、手抜きなし手加減なしのパフォーマンスを見せようと最大限の力で張り切ってたかんじで、祐一郎さんが引っ込むまでつい息を詰めてしまっていて、毎回ふぅーーと大きな息が思わずでます。
大満足!というだけじゃなくて、一緒になって全速力で数百m走ってしまった感じ?(笑)
でも不思議と疲労感じゃなくて、充足感陶酔感が残るんですよね。
うーう・・このテンションをあの年齢で毎公演持続しているんだよね~
どこか今までの祐トートと違う!今回、きっと毎回勝負してます、祐一郎さん!
新生トートたちの影響である意味火がついたのは間違いないけど、やはり祐一郎さんっていう人には尊敬とか感動とかの言葉だけじゃなくって、その存在そのものに圧倒されノックアウトされちゃうんだな~。感覚的にやっぱり大好きなんですね。祐トート!
もちろん相変わらずビジュアル面も惚れ惚れするけど、今日は、目線とか美声とか脚の線(笑)だけじゃなくて^_^;)、なんだかボレロ脱ぎにしても、最後のシシィを棺に納めるときのうっすら笑顔にしても、どこか男っぷり(?)が上がった感があるし、一瞬を大切にしてほとばしり出すパワーの凄さに一番打たれた。2階だったから目線はこないはずだけど、ちゃんと顔をぐいっと上にあげるようにして、2階にも祐一郎さんの広範囲ビーム(笑)が届くようにしてる。
もともと登場とか結婚式とか悪夢とかは高い位置だから、ばっちりの高さに見えてドキドキでしたし。2階から見ると作品が立体的に見えるから不思議です。
ビジュアルもいい感じですよ。メイクもややアイライン強調な感じでアイシャドウは自然、頬の辺りに散らしたキラキラのラメが上気したような頬の色と艶にうまい具合に載っていて色気をUPさせてます。
髪は確かに盛過ぎが直されたのか程よい盛の段カット風にセットされてて、動いて乱れても前髪が目にいい具合にかぶさってさらに色っぽく見えた!
そういえば結婚式の偽司祭のときの白い布の操作は、石丸トートが一番動作がきびきびしていて、自分が操っている感をよく出してました。祐一郎さんは手元は動かすけれど体は前むいたままですけど、石丸さんは左右に斜めに体を向けて結構激しく手繰り寄せていました。
革命ダンス祐一郎さんはかなり頭振り回し、髪は連獅子と化してた!(笑)
ここの一連の流れ、目が離せません。ピストルの音で我に帰る感じ。
「最後のダンス」、後半の盛り上がり方は今のところ最年長トートの祐一郎さんが一番若々しく激しく動いてロックしてると思う!(きっぱり)。
エネルギーを出し惜しみせず、あれほど動き両手両足を駆使し(笑)、こんなに興奮させて貰えるなんて本当に幸せです!最後のおおーっ!から俺さまでの吠え方は、3トートそれぞれのバージョンがあるのが、面白いと思いました。もちろん一番激しいのが祐トート!
マチネは初の石丸トートを観たのですが、感想は石丸さんが珍しいモノに挑戦した姿を拝見させていただいた、という感じ。手の爪を黒くし指先をカモーンって誘う感じにジャララーンという動きをしたり、羽舐める仕草したり、声太めオペラ歌手のようで音程ももちろんしっかり歌っていたし、ビジュアルもも割とチラシやパンフ通り(身長は別として(^^)あと、歌うとき顔に力が入るせいか、やや和風というか、歌舞伎顔になる!)だし、表情も豊かで今までの正統派、貴公子系の真逆を行く黄泉の帝王役に果敢にチャレンジするだけでなく、オリジナリティ溢れてて立派だなあ、これがあの石丸さんか~フォ~!と驚きはありました。
で~も!私の心臓も血圧も顔色も目も脳も、何故かとくに反応せず。冷静でした。
パルスが乱れない、というかんじ?
真面目にオペラチックな美声で決めるほど体はクールに。ううむ、何故なんだろう?
(一度観てみたことはいろいろ勉強になりよかったと思ってます)
もしかしたら彼の表現しようとしているエロスと私が求めるエロスのタイプとか、なにか方向性が違うのかもしれないな。動きは野獣っぽさを出してますが、感性というより頭脳優先で動きそうで利発そう。
意図せずして零れだすもの、言葉にはしないけれど感覚的に揺さぶるもの・・それにこそドッキリするのかもしれません。
だから心臓鷲掴みにされ、魂が揺さぶられ体内がカーッと熱くなり、何だか自分がどこかに飛ばされて行ってしまいそうなパワーをぶんぶん放つ、愛しの新生(笑)祐一郎トートにソワレでまた会えたとき、なんだか凄く新鮮な喜びでいっぱいに。「愛と死の輪舞」を聴きながら、私は何だか嬉しさ懐かしさが胸にこみ上げて来て、こんな所で、という段階で(笑)ひとりホロホロ泣けてしまいましたよ。
なんだか大袈裟だけれど、ああ祐一郎さんがこの世にいてくれて良かったなあと改めて気付いたというか、有り難いなあと。
石丸さんには失礼だけど私的には祐一郎さんがソワレ、という順番でホントによかったな~。
理屈ではない何かにハートを掴まれ、動かされるんだなってしみじみ思った。
勿論そういう好みは人それぞれだから祐一郎さんの役作りが合わない人もきっと沢山いるでしょうね。
石丸さんの太めで豊に響く誠実そうな声を聴いてたら、やはりフランツが似合ってたなあと思ってしまった。
トートを演ずるにも内面の格闘や矛盾の表現は何通りもあるだろうけれど、動きによる表現、微妙な表情や声による表現、発信する側とキャッチする側の波長がぴったり合って初めて感動に繋がるんだなとあらためて思った。
そして、そこに存在する事で光に近づいて自ら地獄に落ちる虫のように、闇の帝王で有りながら蜜のような見えない吸引力があること、無理に誘わなくても宇宙的な魔力で人間が落とす、というより勝手に落ちる、そういう魅力が私に震えをもたらすのかもしれない。
ソワレの瀬奈シシィ。大分慣れて来て良さが分かってきた。後半皇后らしさも増してきた。
キャラの印象として例えていうなら保坂さんの勇ましさと香寿さんのしっとり感を足した感じがあるかな。親しみ易く愛らしく思えてきました。熱い女性ファンが多いのが分かるような気がします。
歌もややざらつき感、ピッチ低めな箇所あるにしてもそのハスキーを生かした声の個性の魅力と唄心(表情のつけかたなどが上手)で聴き応えあります。
禅さんフランツ驚異的に凄いね!(ミラクルメイクは割りと自然)
マチネはルドルフの死で号泣するシシィに立ち尽くしたまま両目に高波のようにみるみる涙が涌いてきた姿を見て貰い泣き。ソワレは夜のボートで貰い泣き。
周りもすすり泣きが聞こえました。
多分禅さんもいい意味で今回開き直りというか(シングルなこともあってか?)今季『エリザベート』の期間中は魂をフランツに捧げて生きると決めたんじゃないかな。なーんて。
素晴らしいフランツでしたが、ソワレ悪夢では喧嘩して帰宅した猫かライオン?みたいに御髪乱れまくり(笑)
そういえば悪夢の指揮者の石丸さんは、刃物(やすり)で指揮しちゃうんだね。
なんだかゾゾっとくるいっちゃった表情してました。
あと結婚式のトートの高笑いは、意外なことに歌声とは違って石丸さんは最後は甲高いケケケケな狂気っぽい笑い声で祐トートに似てた。でも、声高そうな城田さんが意外にも落ち着いたワッハッハッという大人の?笑い声だったのです。
マリオくんトート、歌が上手いだけじゃなくて台詞に切れがあって(皇帝陛下!とか)私は気に入ってます。
線が細いところが新鮮で、今回ルドルフという役に似合ってる!
死ぬときとか、名前応えるときとか、やけに「ため」が長い人だけれど(笑)。
死ぬときにピストル見てかすかにふふっと笑みのようなほっとする表情を浮かべるのが悲しい。死ぬときは顔中滝のような大汗だった。
そういえば、祐一郎さんって、どうしていつも顔がクールなまんまなのだろう?
笑いツボいっぱい。
愛と死の輪舞石丸さん、歌い終わりの両手の位置がいやみくんのシェーのポーズっぽかった。
中山さんの大司教が相変わらずおもしろすぎ。娼婦の館での動きが怪しすぎ(笑)最後めったに見られないぞとばかり、マデレーヌの美脚を舐め回すように接近観察までしていて(笑)どこまでゆくの~?
中山さんはミルクやHASSの表情(民衆役)も個性的で見ているだけで面白いし、今日はカフェのシーンでもウォーリーみたいに扮装してるのに気づき(教授かな)パントマイムっぽい動きとか興味深く目が離せませんでした(笑)。
また、マチネでは、寿ゾフィーがコンコンと各ドアを叩くシーンの前に、オケ金管?がプップカプープーのところで変な音出したんですよ、そしてその直後、寿さんが「我慢出来ない♪」って歌ったものだから、妙にタイミングが合ってて?(笑)ツボりました。
オケさんはフィナーレの「エリザベート」のメロディのところ、またコケてました。
どうぞよろしく・・。
あと、ゾフィーの死のところで、それほど華奢とはいえない立派なお体の(失礼)寿さんがよよよっと倒れていくとき、トートダンサーのお迎え担当のおひとりが、支えきれずに脚を広げて踏ん張りなおしたのが、結構ツボってしまいました。
今日マチソワされた祐一郎さんファンの方が昨日ブログにメッセージを下さり、今日お会いする事ができました!
おかげさまで一人観劇もアウェイな空気いっぱい(笑)のマチネも楽しく過ごせました!
ありがとうございました。
まだもう一人のゾフィ様には会っていない私。いつ会えるのかな?本当適当で無計画な私です(笑)
初日と今日2階席でしたが、次回からやっと1階席で観られます!!
なんというか自分的にはやや禁欲的な喜び(?)がありました。
もう今からわくわく・・・2階でもこの迫力なんだから、1階前方で観たら眠れなくなっちゃうかな。2階は音響悪くないけれど、石丸さんの声とか、ややマイク音量上げすぎに感じた部分もありました。もうちょっと自然でもいいのにと思いました。