カテゴリ:ヘルパー日記
久しぶりに仕事のお話。
気がつけばヘルパーになって6年になろうとしています。 思えばあっという間の6年です。 その間には何人もの方をお見送りしました。 今も入院中ですが、たぶんお家に帰る事はないだろうと思われる人もいます。 この方は訪問しだして4年になるでしょうか。。。 短気で怒り出すと物は投げる、暴言は吐く・・・ で、大変なのですが、なぜか私にはそういう事はありませんでした。 奥様も娘さんも、「早く○んでくれたら良いのに!」 と、言われ、「あの性格は灰にならないと直らない!」 と、訪問する度に聞かされていました。 確かにあの我儘、自己中な性格では、家族さんは泣かされてきたことと思います。 わたしも手を焼くこともたくさんありましたが、でも憎めない人です。 家族さんの思いと、この方に対する思いの板ばさみでしんどいこともありましたが、入院され、もう会えないかもしれないと思うと寂しいです。 入院する前、かなり衰弱しているのに、オムツ交換をしようとすると、「さわるな! 替えなくて良い!」 と、怒りまくり、挙句が手を振り回したたかれる。 この時は誰が誰なのかも分からない状態。 少し体調を持ち直しわたしだと分かると、文句を言いながらもオムツ交換の時には腰を浮かせてくれるようになる。 他のヘルパーは怒って手がつけられないからと、オムツ交換もできない。 できないっていうか、しようといなし。 シーツ交換、パジャマの更衣、最後は私が入ったときしかしていない状態だった。 正直荷が重いと思ったし、怒るからって手が出せなかったらいつまで経っても何も出来ないじゃない! と、他のヘルパーたちに思いもしたが、仕方がないとあきらめた。。。 文句を言って怒るのは、身体が辛いからなのだ。 しんどいときに触られたくないのだ。 だからなるべく負担がかからないように、短時間で更衣やオムツ交換をしないといけないのだ。 これは今までの経験や、自分が試行錯誤してどうすれば利用者さんに負担をかけないでできるかを模索してやってきたからできることだと言わせてほしい。 自分の中で、無駄に年数を刻んできたわけじゃないと思っている。 が、そうは言っても後から、もっとこうしてあげたら良かったのじゃないか・・・ とか、色々と反省することがある。 わたしもまだまだなのだ。 長い付き合いの利用者さんたちは、年々体力も気力も落ちていっている。 皆80代の人がほとんどだ。 一部介助だった人が、ほとんど全介助にちかくになっている人もいる。 治療ではなく、死を待つために入院している人もいる。 身近に老いの辛さ、厳しさを感じるこの仕事は、やりがいもあるが辛い仕事でもある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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