芯がないなぁ。
みきは大切な部品が何か欠けてる。

その部品が欠けてることで、普通の人が１で動ける場面で、２や３のエネルギーを使って動いてる。
だから元気そうに見える。

その部品て何やろなぁ。自分への愛かなぁ。


そんな言葉をもらった。全然理解できなかった。


もうとっくに解決したと思ってたん。
9年以上、うちは自分は解決できたと思っていたらしい。でも解決できてなかったらしい。
壁についたシミを塗りつぶそう塗りつぶそう、とペンキを何度も重ねては
ペンキが乾くとまた、そのシミは現れて
またペンキを塗り重ねて
シミを消そうと必死で塗り固めて
それでもそのシミは現れて
塗って塗って塗って、その繰り返しが9年。


むかーしむかしーな話を思い出した
ずっと、自分が可愛くないからだと思ってた
自分に愛されるだけの可愛さがないからだと思ってた
そもそもそんな昔のこと、とっくに忘れてた

そんな私に、初ダーリンができたのが9年前
そんな環境はおかしい、と怒ってくれる彼を見て、純粋にびっくりしたのを覚えている
えーこの人、うちの為に怒ってくれるんや？
てか、うちが悪いんじゃなくて、環境がおかしいとかっていうてくれるんや～
そうなん？そんな風に捉えていいんや。へぇ～…

そして毎日毎日
「可愛いんやから！」「自信を持て！！」
をひたすら彼は繰り返して、まるでマインドコントロール（笑
電話でも学校でも、何をしてても彼は繰り返してくれた

そうなんかな、そんなことを思っても良いんかな、
そんな懐疑的な感情から、
いや、そんなことを言うてくれる人がいるんやからそうなんや、そう思わな！
早く自信を持たなきゃ！

そうやってまわりからの「かわいい」ってな声で、必死で壁のペンキを塗り続けた。
シミを隠すために。

自分の為に自信を持ちなさい、って言葉を聞いても理解できなかった
自分の為に自信を持ちたい、ってひとまずは言いながらも9年間、意味を分かってなかった
そもそも、自分のことだって実感なかった
でも、とにもかくにも自分は可愛いんだ！と必死で思い込んだ。

自分以外の何かに、ペンキを求めては塗って塗って塗って
シミはとっくになくなったものだと信じてました、私。

「あーうち可愛いからなー」なーんて、使い古した定番ネタ。
「はいはい」って皆に流されて、笑いを生めるネタ。
言霊の力を信じてたから、意識して繰り返してた。
とっくに自分のこと、可愛いって自分では思ってると思ってたのに。
よく考えたら一回も、そんなこと信じたことなんてなかった。
本気で、私が可愛いからだなんて思ってたことなんて、今考えてみたら一度もなかった。

ビジュアル的に可愛さがないのなら、
中身で補わなくちゃと
なのにどうして中身もこんなに可愛くないんだろうと
急がなくちゃ
早く何とかしなくちゃ、
と生きてきた結果。

この23年間。
何かに追われて、生きてきたらしい。
とっくに解決したと思ってたんやけど。
どうやら、結構、今もまだしんどいらしい。
自分がしんどいとか、ほんま今更なんやけど、今更気づいたらしい。

男性にはいつか飽きられるものだと思っているらしい。
男性にはいつか捨てられるものだと思ってるらしい。
男性にはいつか嫌われるかもしれないと思ってるらしい。

私には、愛されるに足る可愛さがないから。
外見も内面も。
うち以外の女性は皆、うちより可愛いから。
うちより魅力的やから。

そもそも、一番身近にいた男性に愛されもしなかったのに
男性に愛されるなんてありえないと思っていたらしい

利用価値がなければ私なんて、誰にも愛されないと思ってたらしい


それもこれも全部。
自分が外見も内面も可愛くないからだと思ってたらしい。
自分に魅力がないからだと思ってたらしい。

なんでかって言うと、父親にさえも愛されてこなかった私だから、だってさ。
それが何よりの証拠、だったらしい。


欠けてた私の部品が何かが、今になって少しずつ見えてきた。
「現実」に起こる出来事に諦めてた
仕方のないことだと思ってた
このトンネルを抜けれたら、選択も自ずと変わっていくのかもしれない



まずはもう、中島みゆきの「わかれうた」をカラオケの18番にはしなくなるかもしれない！！（笑）