2006/03/10(金)23:57
村上春樹氏の直筆原稿流出
村上春樹氏が直筆原稿流出の件で「文芸春秋」に寄稿したというニュースが流れていた。
すでに亡くなっている編集者が無断で自宅に春樹氏の原稿を持ち帰り、古書店などに売っていたとのこと。
亡くなった後は遺族が処分するような形でさらに売ってしまったとか。。。
この件について、春樹氏はかなり強く批判しています。
確かに生原稿は、作家個人に既存するものだと思うし、断りもなく売っていいものではない。
今日の「報道ステーション」で、コメンテーターのおじさんが、
「別に損をしたわけでもないんだから、いいじゃないか」と言っていたけど、
この人は何を言ってるんだろう?
じゃあ、著作権って何のためにあるの?
損をしなければ不正コピーしてもいいのかなあ。
これはそういう問題じゃなくって、モラルの問題だと思うんだけど。。。
春樹氏は、こういうメディアに出ることを極力避けてきた人だから、このような形で報道されるような記事を書いたということはよほどのことだと思います。
そりゃあね、お金があれば私だって欲しいですよ、生原稿。
見たいとも思います。大ファンである作家がどういう字を書くのか、どんな風に直したりしてるのか、興味津々だし。
でもね、本人に無断で売られてるものは、やっぱり買えない思う。
確かに100万も出して買うくらいだから、すごく好きな人なのかもしれないんだけど、本人が嫌がってるようなものは持っていたいとは思わないなあ。
まだ文芸春秋を買ってなくてちゃんと読んでいないんだけど、この編集者の方とは喫茶店をやっていた頃からのお知り合いで、いい関係だったようなので、春樹氏はきっとすごく、すごーく悲しい思いをしたんじゃないでしょうか。
ショックだったと思います。