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よくばりharuharu日記

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2006.07.10
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カテゴリ:好きな映画
久々に大満足!心あたたまる映画です。

最初は、捕虜側と収容所側の友好的な国際交流に興味があったのと、

第九がスクリーンで聴けるのは圧巻だろうなア位の気持ちで、ダビンチコードとどちらを先に見ようか迷って、

こちらにしましたが、
もう、大満足です!!

心の中に温かいスープができあがったようなかんじ。

この暑さでは、温かいスープは勘弁!という方には、心の中に泉が沸き上がる感じとしましょうか、

とにかく、みてよかったです。期待以上の満足感です。

見終えて、パンフレットを買いにいったところ、売り切れてました。

田舎なので、あまり多く発注してなかったとはいえ、ダビンチコードはありましたから、やはり、感動した人が多かったのでしょう。

チラシもなかったので、細かいことは、映画のサイトを参照願います。


第一次大戦末期、連合軍に日英同盟を組んで日本が参戦したため、ドイツの敗戦色が濃くなり、中国の青島にてのの戦いの後、5000人弱のドイツ人捕虜が日本の収容所に連れて来られ、劣悪な状況を経て、

第九初演の地、徳島の板東捕虜収容所へ収監される。

国際条約において、捕虜は人道的に扱わうことが明記されているとはいえ、その板東の収容所の松江所長(松平健)は政府に背いてまでも、寛容な扱いで、板東の村人達も含めて、ドイツ人と日本人の共存をはかる。

松江所長は会津の出身で、50年前に会津が国を相手に革命をおこし、生き残った人々も、其のあと辛い状況をすごしたが、


其の時心の支えにあったのは、憎しみや復讐心ではなく、会津人としての誇りであった。

だから敗戦国のドイツ人たちの痛みもわかり、勇気とチカラを与えて、ドイツ人の指導者(ヒトラー役を好演したかた)も松江によって救われる。

とにかく、強制的な上下関係で無理強いするのではなく、愛を持っての共存により、お互いの交流がうまれ、心を閉ざしていた人の気持ちも開き、想像以上の交流がうまれたことがすばらしかったです。

ギブアンドテイクのテイクを期待せず、真心こめて、ギブに徹底していたら、テイクが倍になって返って来た!そんな映画です。


1919年のベルサイユ条約でドイツの敗戦がきまっても、他の国民のようには、板東の村びとはちょうちん行列でうかれなかった。ドイツ人たちがかわいそうだといって。

そして、交流の証として、ドイツ人達が感謝の気持ちをこめて、収容所にて、板東の人々もよんで第九の演奏会に挑戦する。

合唱の女声の部分は男声にアレンジして。

其の第九が流れる中、戦争の風景とともに、ドイツ人たちは、故郷の風景を心にうかべ、日本人達も感動する。

ドイツ人をよく想ってなかった人まで最後はあゆみよる。

そして、第九は日本で最も愛される曲となって何度も演奏されることになる。


戦争映画なので、せつないシーンもありましたし、最初は、日本側が、自国の歴史を美化したところもあるのでは?なんて穿った見方もしてましたが、見終わったこの満足感は久々に味わうものでした。

これはできればスクリーンで御覧になるのをお勧めします。


ちなみにずっとエンドロールをみてましたら、

製作者のひとりに戦隊ものの、プロデューサー、シュレックヘドウィックさんの名前もありました♪

パンフやチラシもないので、細かいことは書けませんし、感動のあまり文章もまとまってませんが、

ここまでおつき合いくださいましたみなさまに感謝いたします。





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Last updated  2006.07.11 06:05:31
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