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June 10, 2005
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カテゴリ:カテゴリ未分類
金曜日だというのに、予定を入れるのをすっかり忘れてしまった。

忙しい時期ではない今じゃないと、人を誘ってゴハンとか行けないくせに。


単に帰るのもなんだから、明日に予定していた美容室を、今日の夜に変更しようかなと考えていたとき、会社の人に誘われた。



「何が食べたい?」


と、聞かれたとき、
その人は、焼酎とかが好きだから、

「美味しい魚か、焼き鳥が食べたいです。」


と返すのが、模範解答だと思った。




一度行ったことがある、美味しい焼き鳥屋さんに行った。

例のごとく焼酎を飲んだ。



遅れて、もう一人やってきて、3人で飲んだ。

取るに足りない話をした。

この人達とのみに行くと、
私は、まだ、ペーペーなので、いろんなことを聞けて楽しい。


取るに足りない話をしているとき、どちらかだったか、

「ミチはまだ結婚しないの?」

と、聞かれた。

二人とも既婚者だ。


「すみませんね。浮いた話を一つもできなくて。ただ、人のモノは要りませんよ。お二人には、もう『済』マークが付いているじゃないですか~」

あははは。という、取るに足りない笑い話。


それが、引き金になったかどうかはわからないけど、

遅れてきた一人がトイレに立ったとき、

ふと、私を今日誘ってくれた人が、言った。


「誰にも言ってないんだけどさ~。離婚したんだよね~。だから、俺、フリーフリー(笑)」

笑い話風の話に持っていこうとしていて、でも、目は笑ってなかった。


「え?マジッすか?」


と、返したとき、トイレに立った一人が戻ってきた。

おそらく、その彼は、その事実を知らないであろう。

だから、それ以上、その場でその話をすることはやめた。


しばらく飲んで、しばらく笑って、ちょっとだけ歌って、そして、先に遅れて来た一人が帰って、そして、私たちは、タクシーで帰った。

送ってもらっている途中。



「今日、予定入れるの忘れちゃって、金曜日なのにそのまま帰るのもシャクで。誘ってくれてありがとうございました。」

そう言ったら、

「俺も、月から木曜までずっと予定が入ってたくせに、今日に限って予定がなくってさ」

と言った。それから、少しして、

「土日って飯ってどうするの?平日は、いいんだけどね弁当とか買って帰ればいいんだけど、土日はどうしようかと思って。盲点だったな~。考えてみれば当たり前のことなんだけど、○年も経っているうちに、忘れちゃってたんだよね。当然のように、土日はご飯が出来てたから。」


と言った、その人。
タクシーに乗っていたので、表情を見ることはできなかったけど、
なんだか、ちょっと、寂しそうな、そんな雰囲気がした。




人と別れるとき。
私は、楽だったことは一度もない。

誰もがそうなのかもしれないけど、毎回、毎回、そんなに多く経験してないけど、
でも、毎回、毎回、苦しかった。辛かった。

もう、その苦しみを味わいたくないと思う。
だから、私は臆病になっているのかもしれない。


「彼氏」という人と別れるだけで、こんなに苦しかったのに、
「妻」という人と別れるというのは、どんな痛みなんだろう。

一緒に生活するのが「当たり前」の人と、一緒に居ることが辛くなる。苦しくなる。

一緒に居るという苦しさが、「別れる」という辛さ以上になったとき、人は別れてしまうのだろうか。



たまに、奥さんと別れたという人が、とても「すっきり」した顔をしているのを見たことがある。


一緒に居ることが苦しくて、凄い力を使って別れるという選択をして、そして、ようやく別れられた時に、襲ってくるふとした「寂しさ」との戦い。


その「寂しさ」がなくなったとき、初めて別れたことを「すっきり」と受け入れられるのだろうか。



そもそも、そんなに、辛く苦しくなるくらいなら、結婚しなきゃいいじゃない。

そうも考えてみる。

でも、結婚するとき、それを予想する人なんて、限りなく居ない。


私も、当然、それを見極められる自信はない。


幸せになろうという意思が、反比例しないようにするためには、どうしたらいいんだろう。


結婚自体、「運」や「タイミング」や「勢い」に左右されることが多分にあるものだと思っているのに。


私は、当然、それを見極められる自信はない。


見極められない人は、どうしたらいいんだろう。










「信じる」しかないのかな。

きっと。





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Last updated  June 12, 2005 11:55:39 PM
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