心理療法（認知行動療法）ハッピーライフ

対人緊張の基礎知識。対人緊張は三種類あります。症状は多岐に渡っていますが切っ掛けという原因で症状を獲得した違いだけで、例えば、赤面症と吃音と多汗症は同じ対人緊張症です。治療方法は二種類に分かれている。

最初に対人緊張症は三種類ある、という事を書くとびっくりする人たちがいるでしょうが、対人緊張症の人の緊張と他の人たちの緊張は同じ緊張でも違う緊張なのです。

1．敵が現れた時の緊張　本来の緊張は敵が現れた時の生理現象です。ですから、安倍総理大臣でもトランプ大統領でも全ての人は敵が現れたら緊張します。人間以外に、犬や猫、鳥などの高等な動物も敵が現れたら緊張します。

２．欲による緊張　この緊張は人間が作り出した緊張で、欲のない人は　まず　いないでしょうから全ての人間にあります。具体的には、入学試験や入社試験の特に面接形式の試験です。この学校やこの会社に入りたい、落ちたら怖い、という欲から来ている緊張です。

３．子供の目　必須の人生勉強が十分に出来ていないために、姿や年齢は大人になっているのに心は５歳くらいの子供の部分が残ったままの状態で、人と自分の心の関係が大人と子供のままの人たちです。人に変に思われたりしたら世話をしてくれなくなる。世話をしてくれなくなったら自分は５歳の子供だから生きて行けない。死ぬんだ。怖い。明確化をしたらこのような勘違いをしている人たちです。精神科などの医師に掛かっている対人緊張症（社交不安障害）の人たちは全てこの　子供の目　必須の人生勉強不足　の緊張症の人たちです。

次に、症状がどんなに違っていても同じ対人緊張症（子供の目）という事をお話しましょう。

医師に掛かる対人緊張症は全て子供の目の対人緊張症ですが、症状がとてもバラエティに富んでいる事を不思議に思われている人たちは多いと思います。

対人緊張症は必須の人生勉強不足で勘違いをしている人たちですから本当の病気ではありません。

本当の病気ではありませんから、症状は自分で作っているのです。

例えば、吃音の人を対人緊張症の人が見て、「この人のような吃音になったら怖い」と思ったら高確率で吃音を新しい自分の症状のレパートリーに加えるのです。

ただし、このように症状を獲得した事を覚えていない、意識しないで獲得する事の方がとても多いですが、本当の病気は病気が症状を出していますが、対人緊張症の症状は自分が恐れている事が症状になっているのです。

もっと言うと、自覚はしていませんが、症状は自分で出しているのです。

治療方法は二種類に分かれている。 

対人緊張症の治療方法は症状をなくせば良い、という考え方をしている医師、カウンセラー、森田療法、話し方教室などと

本当の原因の勘違い（人と自分の心の関係が大人と子供のまま）を修正しようという認知療法や認知行動療法に大きく分けると二つに分かれます。

ですから、症状をなくせば良いという医師やカウンセラー、森田療法、話し方教室などでは症状が重要ですから症状別に、場合によっては一つの症状を細かく分けます（医師は吃音を難発式吃音など何種類かに分けたがります。理由は薬の効き方の違いです）。

本当の原因の勘違いを修正しようとする認知療法や認知行動療法では症状は関係ありません。

医師等で治ったとされても症状を薬や開き直り、言い聞かせ、気をそらす、演技をする等で抑えているだけですから、人と自分の心の関係は全く変化なし、大人と子供のままですから、とても再発しやすいし人を気にする勘違いはそのままです。

認知行動療法などで、人と自分の心の関係を大人同士　に修正できれば、二度と再発することはありませんし、人を気にする性格はなくなります。人生が変わってきます。

2018.5.11　矢野裕洋

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