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この家に引っ越してきて、もうすぐ丸5年になる。
気に入る間取りを探しに探し、かなりの高倍率をかいくぐった末の新居。 もちろん、気に入っている。 この家は加齢対応型マンション、いわゆるバリアフリーってやつだ。 玄関のあがりかまちに10センチ弱の高さがあるだけで、あとは全部フラット。 だから、将来車椅子になっても大丈夫!(なりたくないけど。) 最近ふと気付いたことがあった。 オールフラットに慣れてしまって、よそのお宅にお邪魔した時や道路を歩いている時とかに、ささいな段差にけつまづくのだ。 慣れって怖い。 もう一つ感じていること・・・ 加齢対応ということで、家の至る所に手すりが設置されている。 お風呂場やトイレ、洗面所、玄関など、至れり尽くせり絶妙なポイントに設置されている。 「こんなの邪魔だよねぇ。必要な時に付ければいいのに。」 「使わないよなぁ。」 住み始めた頃、ぜにこもこすけも邪魔者扱いして鼻で笑っていた。 しかし、人間は何にでも適応してしまうのだよ。 玄関で靴を脱いだり履いたりする時、無意識に手すりのお世話になっている。 トイレの手すりなんて、座っている時は肘掛になるし、立ち上がる時は楽ちんだし、今や必需品。 ああ、人間って楽な方に楽な方にと流れていってしまうのね。 バリアフリーという素晴らしいコンセプトで建てられたこのマンション、見たところ、老人もハンディキャッパーも住んでいない。 住人達は、いつしか自然に備わっている人間の本能を失いつつある。 ま、いいけど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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