テーマ:猫のいる生活(136001)
カテゴリ:愛すべき動物たち
<内容から抜粋> ウイルス蔓延で50匹が死亡した猫カフェ「モカ」 店でライブ開催、過酷な“労働環境”指摘も 週刊新潮 2018年10月4日号掲載 ウイルス蔓延で50匹死亡! 猫カフェ最大手「モカ」の子猫虐待 猫パルボウイルス(以下、パルボ)は、致死率が約95%、糞便や吐瀉物を介しての感染力が非常に強い病気である。が、ワクチンさえ打っていれば基本的に防げる“昔の病気”でもある。にもかかわらず、猫カフェ最大手「モカ」では各店舗で感染が相次いだ。8月には運営会社のケイアイコーポレーションが関東の全店での臨時休業を発表したが、実は以前にも感染症が見つかっていたと元社員は明かす。 「責任者が社長に営業休止を訴えましたが、社長は“猫が死んだら買い足せばいい”と言うだけでした」 「モカ」での感染拡大の背景にワクチン接種の不備があるとこの社員は指摘するが、加えて、猫たちの“労働環境”についてもこう強調する。 *** ある猫カフェ経営者は、 「うちは生後数カ月の子猫は、30分から1時間フロアに出すごとに、3時間ほどバックヤードで休ませています。猫は自分の体力を顧みず遊びすぎてしまうので、成猫であっても、こちらから時間を制限してあげないとダメなんです」 と話すが、先の元社員によれば、モカでは違う。 「10時に開店して20時に閉店するまで、猫は免疫力が低い子猫をふくめ、10時間ぶっ通しでフロアに出され、休憩できません。来店数は1日に100人を超える。ひっきりなしに客が入れ替わる環境は、ただでさえストレス要因です」 これに対して、 「ワクチンが効いているかどうかの指標を抗体価といいますが、これが上がっていない子猫が1日10時間も店に出れば、パルボに感染するのは当たり前です」 と、見解を挟むのはれいこスペイクリニック院長の竹中玲子獣医師だが、元社員の話をさらに続ける。 「運営会社がスタジオ事業も行っているため、モカでアイドルやバンドのライブをやることも。大音量の音楽は、人間の何倍も耳がいい猫には大変なストレスで、みな脅えきって、翌日は何匹かが軟便になります。また、猫の欠員が出ると、他店からの補充で賄いますが、猫は縄張り意識が強く、急な環境の変化も多大なストレスになります」 猫の12%が死亡 ところで、不幸にもパルボに感染してしまったら、 「感染力が非常に強いので、ケージに敷く板や布類など、ウイルスが染み込む可能性があるものは、完全に処分しなければいけません」 と竹中獣医師は言うが、元社員によれば、 「発症した猫のケージも捨てなければ、下に敷くボードも交換せず、消毒だけで済ませていました」 続いて、ほかの元従業員もこう告白する。 「パルボ以外の病気も頻発し、子猫の致死率ほぼ100%のFIP(猫伝染性腹膜炎)で死ぬ猫も多い。毛が抜けて発疹が出る真菌という病気も見られ、これは人間にも感染しますが、モカではそういう猫もフロアに出します。モカは社長の方針で3歳以下の猫しか扱いませんが、大勢の若い猫がこういう病気で死んでいる事実上の見殺しで、従業員も苦しんでいます」 本誌(「週刊新潮」)が内部資料を入手した。これら資料によると、「3年半ほどの間にモカに在籍した猫は420匹前後。その12%が死んでしまったのです」(同) モカの運営会社は… 内部資料の従業員向けのマニュアルには、〈お客様にもし聞かれた時の言い方です〉などと書かれた下に、こう細かい指示が記されている。 〈・猫が亡くなった→ブリーダーさんの元に帰りました〉〈・隔離治療中→裏で休憩中です、おやすみしています〉〈・病院へ行く姿を見られて聞かれた時→定期的な健康診断です〉 あたかも収容所での苦役のような虐待は、数百万の飼い主、その何倍もの愛猫家を敵に回すことだと知るべきだろう。 猫カフェの業態自体に問題あります。 猫カフェに関するパブコメも過去にありましたが、動物愛護管理法の時と同じように、業界の反発が大きく、真に動物を守る改正にはなりません。 猫と触れ合いたいのなら、猫を飼っている友人宅に行くとか、そういう触れ合いを求めたらどうでしょうか。そういう健全な関わりをせずに、お金を払って見物に行くようなことがまかり通るから、そこにつけこむ業者が出てきます。 そのことが、「猫」を利益の道具にしてしまう結果を生みます。 猫カフェは、いりません。 純粋に、猫が保護され里親を待っている、そういう生活空間におじゃまするような、自宅を一部開放しているような、稀有な所なら別ですが、どうしてもカフェ形態では、猫に無理が生じるでしょう。 当の猫にとっては猫カフェは無法地帯といってもよく、猫に負担のかかるようなことは、問題があると思います。 猫はそこで、働かされているのです。 モカでは、休憩もなく、10時間ぶっ通しで。 児童労働の虐待と同じようなものです。 そういう認識を持つことが必要でしょう。 猫は、搾取されているのです。 死んでも、問題視されません。 ただ、物のように、入れ換えがされるだけ。 そんな場所に行くことで、「癒される」って、「触れ合う」ってどういうことか、考えてみてください。 動物愛護法入門 人と動物の共生する社会の実現へ [ 東京弁護士会 ] 日本の動物法 第2版 [ 青木 人志 ] それでも命を買いますか? ペットビジネスの闇を支えるのは誰だ [ 杉本彩 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 11, 2018 10:22:18 PM
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