テーマ:日常の雑談(2547)
カテゴリ:肉食は環境の脅威!な理由
世界的なパンデミックを引き起こした新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は動物から人に感染する人獣共通感染症であり、生鮮市場が感染源となった可能性も指摘されています。そんな中、「全人類が動物の肉を食べないヴィーガンになればパンデミックは起きない」と主張する人も現れていますが、実際に人間が肉を食べなければパンデミックを防げるのかどうかについて、ジョンズ・ホプキンズ大学の健康安全保障の専門家であるAmesh Adalja氏が解説しました。
Moby氏は公衆衛生の専門家ではありませんが、COVID-19は野生動物の売買が行われていた生鮮市場が発生源という説もあるため、肉を食べる習慣がCOVID-19のパンデミックの原因となった可能性は否定できません。しかしAdalja氏は、問題となるのは動物たちを物理的に消費することそのものではなく、人間の生き方や動物を消費する方法にあると指摘しています。
動物を食べることよりも重要なのは人間と動物の相互作用です。確かに過去数十年で問題となった感染症は動物から人間に感染したものが多いものの、動物が持つ病原体が人間に感染してパンデミックを引き起こすには、以下のハードルを越える必要があるとAdalja氏は述べています。
現代社会はペストが流行した時代よりも医療や衛生の水準は向上しているものの、感染症が広まるスピードが国際化によって飛躍的に速くなっています。「地球の片側で発生したアウトブレイクが、気付かないうちに地球の反対側に到達する可能性があります。これはCOVID-19で起きたことです」とAdalja氏は述べ、グローバリゼーションや大都市の発展により、食肉や動物製品の消費がもたらす影響以上にパンデミックの発生率が高まっていると主張しました。
2008年の研究では、鳥インフルエンザの発生率が大規模な商業養鶏場で有意に高かったことが判明し、一定空間に大量の動物を押し込めて育てる方式が病気の発生率を上げる可能性が示唆されています。別の研究では、養鶏場などで作業する労働者を保護するため、適切な衛生環境と装備を提供し、季節性インフルエンザの予防接種を受けさせるといった対策が重要だと結論づけられました。 (ここまで) 工場式畜産農場の監禁・拘束・密閉方式を改めることなしでは、労働者の衛生面を改善してもほとんど意味をなさないように思えます。事前に生物学的な安全対策を実践するには、コストもかかり容易ではないです。世界中でそれを徹底できるでしょうか。 モービーが「ヴィーガンになればパンデミックは起きない」と言いたくなるのもわかります。 工場式畜産農場をなくし、人類が肉食をしない。これが一番簡単で効果絶大です。 まずはそこから始めることを提唱する。それがないからこそ、モービーがこのように訴えているんじゃないでしょうか。 ビーガンという生き方 [ マーク・ホーソーン ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 19, 2021 08:19:03 PM
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