酪農大国があぶりだす[苦しむ牛たちの姿]〜彼女たちの恐ろしい日常とは?
苦しむ乳牛の姿を写した写真集が話題酪農大国の日常があぶり出す、「苦しむ牛たち」の姿 https://t.co/7eqxwQ8Gdo #最新記事— WIRED.jp (@wired_jp) March 2, 2019(乳牛の一生)より酪農大国ドイツの日常に報道写真家がレンズを向けて“発見”したのは、「苦しむ牛たち」の姿だった。酪農家は生産性を追い求めるあまり多くの牛たちを狭い場所に押し込め、品種改良を重ねて乳量の多い“ターボ牛”の生産に追われている。まるでもののように扱われる牛たちの様子を記録した写真集。(内容から)ドイツといえば効率化で有名だが、牛もまた例外ではない。乳牛1頭の年間乳量は100年前には7,700ポンド(約3,500kg)だったが、いまではその子孫たちは倍の量の乳を出している。それでも、酪農家たちはさらに多くを望んでいるのだ。報道写真家のニキータ・テリョーシンの写真集『Hornless Heritage』が話題!この写真集では欧州連合(EU)で最大の牛乳生産国であるドイツにおいて、牧歌的とはとても言えない環境で可能な限り多くの乳を出すことを強要される牛たちの姿に対して、困惑のまなざしが向けられている。「広告や牛乳のパッケージで目にするような、緑の牧草地にいる牛という時代遅れのイメージを改めたかったのです」とテリョーシンは語る。生産性の高い“ターボ牛”を求める酪農家たち乳量が多い特性を伸ばそうと、酪農家たちは何世紀にもわたって品種改良を伴う選抜育種を続けてきたが、1950年に登場した人工授精によってそのペースは加速した。現在ではDNAマーカーを利用して有用な個体を選別する「ゲノム選抜」によって、一生の乳量が88,000ポンド(約40,000kg)を超える“ターボ牛”を生み出すことで、これまでよりも多くの利益を得ようとしている。乳牛のほとんどは、妊娠を絶え間なく繰り返しながら一生を送る。供給をさらに増やすように設計された牛舎や飼育場に常に閉じ込められ、屋外で放牧飼育されるのは3頭に1頭にすぎない。日本の乳牛の72%は放牧ではなく繋ぎ飼育。牛乳を搾り取るために長期間拘束され最後は殺され肉になる https://t.co/Oxlq3Joy3z pic.twitter.com/yvTR2hRbbm— アニマルライツセンター (@animalrights_JP) March 9, 2019若い雌牛は1歳になると最初の受精を経験する。9カ月後に出産した子牛と引き離され、また乳を搾られる。搾乳は機械によって1日に少なくとも2回、搾乳場か1頭ごとに仕切られて窮屈で身動きの取れない小部屋で行なわれる。ドイツの牛の約20パーセントはつながれたままだ。楽しいことはない。乳牛の寿命はかつては20年だったが、いまでは5歳の誕生日を迎える前にスーパーマーケット行きとなる。脚が不自由になるほか、不妊や乳房が炎症を起こして腫れる乳房炎になって間引かれるのだ。牛が生きられる年数は短くなっているにもかかわらず、牛乳の生産量は増えている。牛乳の裏側を知った時「残酷なのはごく一部だけ!」と信じたかった。でも調査で現状がわかる。日本の畜産技術協会によると・牛の94%は角を切断される。・10万頭程は尾も切断される。普段は麻酔なしで寿命は20年なのに乳量が少なくなるまで過酷な扱いを受けて、大体5年目の時に殺される。 pic.twitter.com/sFRfIZ2Teq— ヴィーガン男子 (@vegandanshi) March 12, 2019動物が商品のように扱われる恐ろしい現実テリョーシンは4年前、ハノーファー市内で開かれ来場者が15万人近くになる農業用機械見本市「EuroTier」へ出かけた際に、酪農について最新の知識をひと通り得た。来場者たちは映画『マトリックス』に出てきそうな搾乳ロボットなど、畜産の最新事情に目を見張った。しかし、テリョーシンにとって最も印象深かったのはある広告だった。そこには「牛にお金を無駄遣いさせてはいけません」と書かれていたのだ。彼は「牛がお金を無駄遣いしていると考えるなんて、あり得ないと感じました。わたしたちはすでにあらゆるものを牛たちから奪っているというのに」と話す。これをきっかけに、テリョーシンはHornless Heritageの制作にとりかかった。牧場や授精施設、研究所、競売を訪れただけでなく、牛の所有者たちがホルスタインを飾り付けて観衆の前をパレードする品評会も見に行った。間近で目にすることができた牛たちは、「美しい牛」コンテストで優勝した白と黒のホルスタイン種のように幸せそうに見えた。その一方で、大量生産方式の飼育場で脚が血まみれになっている明らかに不幸な牛もいる。動物が商品におとしめられている世界の恐ろしい日常に光を当てていった。写真は問題を考える機会になる。もちろん、これはドイツだけに限ったことではない。米国の牛乳生産量はドイツをはるかに上回り、乳牛のほとんどは大量生産方式の飼育場で育てられている。しかし、テリョーシンは自分にとって身近な分野から酪農の問題に取り組むことで、優先すべきことや価値観について考えることができた。(ここまで)(乳牛の一生)より今日では、肉牛も乳牛も牧場から連れ去られて、機械化された建物の中に監禁されています。牛飼いが新しい工場式に着手し、それを近代化と称して儲けの多い経営を維持しようとしているからです。そのため、彼女ら一頭、一頭が1年を通じてできるだけ毎日、1日でも多く、乳を出し続けるように操作されています。雌ウシが乳を出すのは子どもを産んでからおよそ10ヶ月ほどなので、切れ目なく乳を出させるために、出産後の早めの時期を見計らって(それは普通40〜60日くらいのところで)、また種をつけられています。・アカネの一生そうして子牛は、生まれたのち数日を経ずして、母親のもとから連れ去られます。人間の取り分を減らさないために、子牛に母乳を飲ませないのです。His mother's milk was meant for him. pic.twitter.com/CdH2oJKAvd— Mercy For Animals (@MercyForAnimals) April 20, 2021母牛は、絶え間なく妊娠・出産を繰り返し、定期的に子どもを産み乳を出し続けているので、数年で乳を出す力が衰え、ついには屠場に送られます。しかも彼女の屠体は骨がもろくスカスカで肉質も悪いとあって、ハンバーグなどインスタント食品やミンチ肉にされています。乳牛の一生。そこには、「苦しむ牛たち」の姿しか見えません。💔💔💔 pic.twitter.com/Iu09MnWEi8— Mercy For Animals (@MercyForAnimals) March 13, 2019乳がんと牛乳 がん細胞はなぜ消えたのか [ ジェイン・プラント ]動物工場 工場式畜産CAFOの危険性 [ ダニエル・インホフ ]