自分の中の「淋しがり屋ちゃん」と仲良くしよう　!

2017.06.15

ありがとうございます　! 　宇宙（そら）・人・ペット調和塾～作家阿部佐智子です。
有料カウンセリングを承ります。詳細はこちらからご確認いただけます。
⇒　「至福のハーモニー　愛　∞　」
愛のひかりのエネルギー、必要な方に届きますように。

4年間にわたって犬猫ちゃんの飼い主さんを対象にしたカウンセリングを行わせてもらってきました。
私のカウンセリングは
「犬猫ちゃんの幸せは飼い主さんの心の状態が創り出すもの」という考え方を柱においています。
心理学的な表現をするのなら、
「飼い主さんの心のエネルギーの投影によって犬猫ちゃんの心も体も形づくられる」という解釈です。

これは私が十数年間にわたって、
自分自身の経験も踏まえたくさんの飼い主さんとのやり取りの中から導き出した
個人的な一つの「答え」のようなもの。

この考え方に共感してくださる方もピンとこない方、いずれもがいらっしゃることを認識しています。
その上で当記事を書かせていただきます。

さて、私たちの中には抑圧された感情が「記憶」として蓄積されているという考え方があるのですが、
一般的にカウンセリングなどの現場で取り入れられている「インナーチャイルド」という概念。

詳細はご説明しませんが、バクッとした理解でお話するのなら
自分の中に大人として成長しきれなかった子供の頃の自分が残っている、という感覚です。
少し具体性を持たせるのなら子供の時に感じた感情、感傷のこと、またそのエネルギーなどをさすと言われています。

私たちは誰でもかなりの「淋しがり屋」の記憶が残っています。
極論を言えば「淋しがり屋」のエネルギーが少しもない、という人は存在しないのではないでしょうか。

「淋しがり屋」の部分が大きいのかあるいは小さいのか。
またその「淋しがり屋」の部分を自覚しているのかいないのか。

その組み合わせによって、その人の「淋しがり度合」が変わってくるのだと思います。

私たちはこの世に生まれて来た瞬間に大きなストレスにさらされる、と言われています。
そのうちの一つに「分離による不安感」というものがあるのではないか、と。
何者かとの分離によって、孤独を感じたり、孤立感を感じたり。

そこが「淋しがり屋」のスタートではないかと感じました。

ところが人間には防衛本能というものが備わっていて
あまりにも淋しさを感じすぎて自分で次からは淋しさを感じないような心の調整をしてしまう、
そんな生き物であるということもわかっています。

そのレベルは人それぞれです。
淋しいなと感じてその都度しっかり泣ける人、淋しいよと自己表現できる人。
一方で本当はすごく淋しいけれど、もうその淋しささえ感じたくない、
だったら淋しいと感じる心そのものにフタをしてしまえ、という人。

私のクライアントさま、つまり犬猫ママさんたちをみる限り、
圧倒的に後者のタイプがほとんどです。

ということは私自身にもそういう側面があるとこれは自己分析ですが。

心理学的には、他者の状態、他者への感情はその大半が自分自身の感情の「投影」によるものと考えられています。
厳密にはほぼ100％とするのが心理学のベースの考え方のようです。
ことの真偽はよくわかりませんが、ただし
「淋しさを感じたくない本当はすごい淋しがり屋さん」にあふれているのが
今のこの時代の大きな特徴なのかもしれません。

私たち日本人は、ずっと感情を抑圧する方向での教育を受けてきました。
「我慢は美徳」
我慢する人ほど人間として素晴らしいという教育です。
この教育法が素晴らしい利点をもたらしていることは確かです。

一方で結果的に
「淋しいという感情をしっかり感じきることのできない淋しがり屋さん」を創り出してしまった側面もあるのかもしれません。

「私は淋しがり屋なんです」

そう口に出せる方は別にして

「淋しい」という気持ちを感じることさえできなくなった淋しがり屋さんたちは
いつかどこかでその淋しさが爆発します。
そのエネルギーが時に自分の体を攻撃して「病気」という状態に繋がったり、
あるいはそのエネルギーが犬猫ちゃんペット君に投影されて「病気」や「問題行動」と
言われる状態に繋がったり、
そんな関係性があることをたいていの方は気づきません。

あるいは本当は気づいているのにここでもまた「気づかない」ように心にフタをしてしまい、
またこのエネルギーが積もり積もって爆発することも考えられます。

ちなみにペット君に関して「問題行動」という言葉が使われますが
私は「問題行動」ではなく、「愛情のシグナル」だと捉えています。
一見問題行動と思わせる行動をとって
その実、「ママ、今バランスが崩れているよ、気づいてママ」という愛のサインだと。

よく、気持ちい～いエネルギーは伝染する、と言われますが
その反対にあまり気持ちい～いと感じないエネルギーも当然伝染してしまいます。

その大元の原理さえ理解してしまえばその対策は自然に視えてきます。

我慢をしない。きちんと感じる。

このシンプルすぎる原理原則が果たせないことですごく苦しんで人生を「ハード」なものにしている方がほとんどです。

まじめな方ほどこの傾向が強くみられます。
一生懸命な方ほど、「我慢」を自分自身に強いてしまっているのです。知らず知らずのうちに。

大人になっても、子供の頃に感じた「未昇華」のエネルギーに苦しめられている方がたくさんいらっしゃいます。
私自身もそのうちの一人です。

お蔭さまで4年前、その事実に気づき、その改善法にたどり着き
少しずつ自己調整をしながら自分自身の統合をしつつある段階です。

今、あなたにお伝えしたいのは

「自分の中の淋しがり屋ちゃんと思いっきり仲良くしてください」

ということ。

自分の中にあなたが抑圧してしまった「淋しがり屋ちゃん」が存在していること。
その「淋しがり屋ちゃん」はあなたとすごく仲良しになりたいと思っていること。
仲良くすることで淋しさが一時的につのることもあるかもしれないけれど
しっかり淋しさを感じていくうちに自分の心の中に余裕が生まれること。

自分自身に対する慈しみの感情がきちんとわいてくること。
外にいろいろ働きかけなくてもすべて自分の中にぎっしり詰まっていることを確信できるようになること。

それらを少しずつでも感じることができれば
あなたの生きづらさは軽減されていくはずです。

たとえ時々後戻りをしたとしてもきちんと取り戻せます、自然と前を向いていられるようになります。

犬猫ちゃん、ペット君は飼い主さんの鏡。

この言葉を10数年前からお伝えしてきました。
その鏡には何がうつっていますか。

現実から目を背けたい時にはそれもヨシ、です。
けれどもし現実を自分で変えたいと感じる余裕があるのなら、まずは現実をしっかり見つめること。

簡単なようでなかなか難しいこのポイント。

けれど一旦現実を受け容れることができてしまうと
心にはそういう「癖」がつき始めて
そのうち現実に向き合うことがそんなにつらいことではないということに気づけるようになります。

あなたの中の「淋しがり屋ちゃん」はあなた自身。
あなた自身を愛することを犬猫ちゃんペット君は心から応援してくれています、望んでいます。

きょうから思いっきりご自分の中に潜んでいる「淋しがり屋ちゃん」に話しかけてみてはいかがでしょう。

私はきょう話しかけました。

「本当はもっともっとお父さん、お母さんに甘えたかったんだね。ごめんね、いっぱい我慢させちゃって」

淋しがり屋ちゃんに我慢をさせていたのは両親ではなく私自身でした。

この積み重ねで愛犬・華実も愛猫・海・うみも
そして私自身も心身共により健やかになれるのだとしたら
いくらでもしちゃいます、いくらでも話しかけちゃいます。

だって何も準備はいらないんですもの、私の気持ち一つ、ですから。

私たちは誰でも自分を癒せます、そういう力がすべての命に備わっているんです。
たとえ、そう感じられなくても。

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