2006/10/17(火)05:38
Lesson 2:岩の上に人生の家を建てる方法
新約聖書の「エペソ人への手紙」を通して
人生の大波が来ても流されず、壊れない
強い家を建てる準備を始めました。
前回はエペソという街についてでしたが、
今日はその手紙を書いた人、パウロについてです。
パウロは聖書の中でも重要人物です。
なぜなら新約聖書の約半分は
彼の手によって書かれたからです。
ってことは、パウロは清く正しい人生を送っていた?
見てみましょう。
エペソ人への手紙の最初に、
パウロは自分をこう紹介しています。
神のみこころによるキリスト・イエスの使徒パウロから
キリスト・イエスにある忠実なエペソの聖徒たちへ。
新約聖書 エペソ人への手紙 1:1
イエスの使徒パウロ。
では、聖書から、パウロの人生の歴史を見てみましょう。
参照:新約聖書 使徒の働き 7章
ここではステパノというクリスチャンが登場。
彼はイエスへの信仰のゆえに迫害されています。
そして、ステパノは石で打ち殺されました。
その迫害の証人たちは自分たちの着物を
サウロという青年の足もとに置いた。
新約聖書 使徒の働き 7:58
サウロとは、クリスチャンを迫害し、殺していた
反キリストの迫害のリーダーでした。
サウロはヘブライ語の名前。
サウロをギリシャ語に訳すと、パウロ。
そうです。エペソ人への手紙の作者パウロは、かつて、
イエスを信じ彼に続く者たちを投獄にいれ、
また殺し、大変恐れられた存在の強力な迫害者でした。
反キリストだったサウロ(=パウロ)に何が起こったのか。
どのように、迫害者からキリストの使徒となったのか。
見てみましょう。使徒の働き 9章。
さてサウロは、なおも主の弟子たちに対する脅かしと
殺害の意に燃えて、大祭司のところに行き、
ダマスコの諸会堂あての手紙を書いてくれるよう頼んだ。
それは、この道の者(イエス・キリストを信じる者)であれば
男でも女でも、見つけ次第、縛り上げてエルサレムに
引いてくるためであった。
ところが、道を進んでいって、ダマスコの近くまで来たとき、
突然、天からの光が彼を巡り照らした。彼は地に倒れて、
「サウロ。サウロ。なぜわたしを迫害するのか。」
という声を聞いた。
彼が、「主よ。あなたはどなたですか」と言うと、
お答えがあった。「わたしは、あなたが迫害している
イエスである。」
その後サウロ(パウロ)は3日間盲目となり、
ダマスコへ連れて行かれました。
そして彼の目は開かれ、受洗。
サウロは数日間、ダマスコの弟子たちと共にいた。
そしてただちに、諸会堂で、イエスは神の子であると
述べ伝えはじめた。
これを聞いた人々はみな、驚いてこう言った。
「この人はエルサレムで、この御名(キリスト)を
呼ぶ者たちを滅ぼした者ではありませんか。
ここへやって来たのも、彼らを縛って、
祭司長たちのところへ引いて行くためではないですか。」
しかしサウロはますます力を増し、
イエスがキリスト(救い主)であることを証明して、
ダマスコに住むユダヤ人たちをうろたえさせた。
(9:19-22)
キリスト者を迫害していたとき、
彼は自分が正しいことをしている
光の中に生きていると誇りに思って戦っていました。
しかし、キリストによって心の目が開かれ、
自分の戦いは聖なる戦いでなかったと気付き、
悔い改め、イエスを救い主と信じ、
キリストを述べ伝える者となったのです。
しばらくクリスチャンたちは信じませんでした。
サウロは信じているフリをして、自分たちを殺すつもりだと
改心後も大変恐れられていました。
弟子たちにもなかなか受け入れられませんでした。
しかし、彼は使徒の中の使徒とその後変えられていったのです。
エペソという街に
かつての迫害者、パウロ(サウロ)という者が送った一通の
「エペソ人への手紙」
次回はいよいよその手紙を読み進めて行きたいと思います。
なお、エペソの街についてさらに詳しく知りたい方は、
新約聖書:使徒の働き 19章をお読みください。
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