朝、本で映画撮影スタジオに関する記事を発見。

　現在LAで実際撮影を続けているのはパラマウント・ピクチャーズだけだと聞いていたので電話してみると今日は10時＆2時から2時間のツアーがあるとの事。2時のツアーを予約してホテルを出発しました。

　ゴージャスな門をくぐって敷地中に。30人くらいの参加者はいくつかのグループに分けられました。

　私達のグループは、シカゴから来た陽気な家族4人組と、フロリダから来た映画好きなパパ＆あまり乗り気じゃない高校生の息子、そして私。ガイドさんは可愛い20代の女性。

　簡単に自己紹介をしてツアースタート。その直後、いきなりスターとすれ違いました！

　ローレンス・フィッシュバーン！そう！「マトリックス」のあの巨大な人！スタジャンにＴシャツ、ジーンズというラフな格好だったので一瞬誰か分かりませんでした。黒コート着てくれてないとね～☆

　でもスクリーンで見るよりずっとスリムで素敵でした！

　その後はゴルフ場のカートのような車で広い敷地を移動して、建物を見学したり、セットに入ったり。スタッフの皆さんが気さくに話しかけてきます。

　少し残念だった事はTVドラマのセットが多かった事。私、アメリカのドラマって「ER」しか見ていないので(しかも「ER」はワーナー)、話題についていけない～！

　シカゴの4人組は映画＆ドラママニアで、建物1つ見ても「あ～、これはドラマ○○のセットでしょ！何話目だったかしら、赤ん坊を車に置き忘れてこの建物の前で大騒ぎするシーンがあったわよね～！」と異常な記憶力を発揮してガイドを驚かせていました。

　ドラマの話になる度に「で、あなたこの話は知ってる？」と振られてその度に「いいえ…。」と答えていると、「この子、ツアー楽しめてるのかしら。」とみんなが同情してくれているのがひしひしと伝わってきて、逆に申し訳なくなってきました。

　でも逆に映画の話題になって私が「それ知ってる！」と言うと、みんな「良かったね～！」ととても喜んでくれました。これはみんなの親心？

　ちなみに私がお～！と歓声をあげたセットは「トップ・ガン」の女性教官の部屋の外観、「オースティン・パワーズ」のオープニングのみんながハデハデ衣装で踊りまくる街並み、「フォレスト・ガンプ」の木のベンチなどなど。

　「フォレスト・ガンプ」は実は特に好きな映画じゃないのだけど、このシーンは印象的だったので思わず声が！

　私がそのベンチに座って写真を撮ってもらおうとするとシカゴ家族はすかさず「どこかにチョコレート・ボックスはない？」と言っていました。そして私の後、その家族も写真を撮っていたのですが“ちゃんと演技をして”トム・ハンクスみたいに少し前かがみにうな垂れて座ってました♪

　そうそう敷地の中にプロデューサーとしてプライベート・オフィスを構えているアクターがいるそう。それは…トム・クルーズ。すっかり大物プロデューサーの仲間入りをしているのですね。

　それから印象的だった話は、昔はそれぞれの映画会社に看板スターがいて専属契約だったので、会社も彼らを“顔”として育てるべく、一般教養から作法、食事マナー、スピーチの仕方など全てをこのスタジオの中で教えていたという話。モノクロ映画のスターから感じる気品というのはこういう所から来ているのかも。

　ユニバーサル・スタジオのトラム・ツアーとはまた違ったアットホームなツアーでした。日本のガイドブックには「最近はツアーは開催されなくなった」と書いてあるものもあったのですが、平日は毎日開催されているそうですので映画好きの方＆スタートレックファンの方はチャンスがあればぜひ☆