★ what’s new? その後どう、元気でやってる?
♪ What’s newコルトレーンのバラードにキスもせざりし彼の人を想う 家の一部を改装するのでその片づけをしている。粗大ごみを市のトラックで運んでもらうので、ついでに廃棄するものをあれこれ準備する。そこから派生する作業がけっこうある。 きのうは、何かに使おうかと思い貰ってあった門扉を解体し、その木の一部を再利用するためにカンナ掛け。庭にあった庇を解体した古い木材を半分にカットしたり、こいのぼり用のアルミのポールをカットしたりなどいろいろやった。 この日の予定は終了し、少々草臥れたので酒など飲みながらジャズを聴くことに。この日は何故かボーカルが聴きたくなった。 その前に、先日も聴いていたコルトレーンのバラードい針を落とした。ジャズのナンバーは元々歌としてヒットしたものが多く、そんな曲ばかりがスロー・テンポで演奏されている。 この一枚はコルトレーンにとっては異質なもの。「シーツ・オブ・サウンド」と呼ばれる和音をサックスで奏でる "音の洪水” のような演奏スタイルとは真逆のもの。 私は、あの「B’z」の稲葉浩志の歌もバラードが一番いいと思っているぐらいだ。私にとってこれは珠玉の名盤の一つ。このB面の2曲目に「what’s new」が収められている。 「what’s new」と言えば「helen merrill」。このアルバムのA面3曲目に入っている。2曲目の彼女の出世作「 You'd Be So Nice to Come Home To」ももちろん良いが、コルトレーンつながりでこの曲をピックアップ。 あの青江三奈を連想するハスキーボイスで、切々と歌うヘレン・メリル。アレンジのクインシー・ジョーンズは「ここではヘレンの声も楽器として扱った」と語っている。 かつて恋人であったふたりが再会した場面で、取り留めもない会話の女性側の言葉だけを繋げて。女性が「What's New ?(最近何かあった?)」と問いかけることから始まる歌詞が3連続けられ、その後に置かれた "Adieu<さよなら>” で始まる連で未練の思いを語る。 What's new How is the world treating you, You haven't changed a bit, Lovely as ever, I must admit. What's new How did that romance come through We haven't met since then. Gee, but it's nice to see you again.*What's new Probably I'm boring you, But seeing you is grand And you were sweet to offer your hand I understand Adieu(ライナーノーツには I do). Pardon my asking what's new. Of course you couldn't know I haven't changed I still love you so**~*Repeat 歌詞の解説が「成見和子のブログ」で取り上げているので、英訳に興味のある方は覗いてみてください。 このアルバムのもう一つの良いところは、何と言ってもクリフォード・ブラウンのトランペット。クインシー・ジョーンズと組んで、50年代のもっともジャズが輝いていた時代の名演奏だ。 先だってクインシーも亡くなってしまった。グラミー賞に80回ノミネートされ、うち28回受賞している。91歳のまさに大往生。 日も傾いて暗くなってきたリビングで、音量を上げて聴いていると昔のことが思い出されて・・。酒も入って、しばし珠玉のひと時。 このイタリアの赤ワインがなかなか良いのよ。キャンティ・リストレット・ディ・リリアーノ 伝統的なキャンティD.O.C.G.で、ブドウは全てフィレンツェ傍のマレンキーニ自家農園から。100%オーガニック栽培のものを使用。粘土質土壌の畑で、収穫は全て手摘み。9月上旬から中旬に収穫。サンジョヴェーゼ主体で、飲み心地に柔らかさ、ふくよかさを表現するため、メルロ種を10%程度ブレンドしてある。 酸味と甘みのバランスがちょうど良くて、渋みも抑えられている感じ。いくらでも入っていくので飲み過ぎてしまう。ちょっとアルコールを控えめにしているのでねぇ。 「薬を買いに来ました」とレジに持っていくと、「薬ですか?」というので、「そう百薬の長」なんて言ってね。困ったもんだ。今朝の富士山。久し振りの快晴だ