♪ 年齢を重ねるごとにシナプスは増えると知りぬ。嗚呼春だ 春だ
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記憶力を取り戻す必要に迫られて、「記憶力を強くする」最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 (池谷裕二 著)BLUE BACKS なる本を読み始めた。
それによると、脳に含まれる1000億個の神経細胞(ニューロン)が、電気回路のように繋ぎ合っている神経回路の接点「シナプス」は1000兆個にも及ぶという。
平均すると、ひとつの神経細胞が一万個の神経細胞と神経回路を作っていることになる。そして、神経細胞は、一分間に数百から数万回の連絡をやり取りしているという。
そして驚くのは、神経細胞は年齢と共に減っていくが、シナプスの数はむしろ反対に増えていくという。神経回路は年齢を重ねるに従って増加していき、若い時よりも歳をとったほうが記憶の容量が大きくなるということです。
この事実は非常に勇気づけられるではないですか。アラ還にとっての記憶力は、日に日に落ちていく絶望的なものだと思っていましたからねぇ。
記憶には短期記憶と長期記憶があり、長期記憶には「エピソード記憶」「意味記憶」「手続き記憶」「プライミング記憶」とに分類される。
下の階ほど原始的な、つまり、生命の維持にとってより重要な記憶であり、上の階にいくほど高度な内容を持った記憶になる。
★エピソード記憶・・・・・常に自分の経験が付随している記憶
★短期記憶・・・・・ごく短時間だけ覚えてすぐに忘れてしまうような記憶
☆意味記憶・・・・・自我(意識)が介入しない抽象的な記憶(知識)
☆プライミング(入れ知恵)記憶・・・・無意識に行われてしまう記憶
☆手続き記憶・・・・・身体で覚えるものごとの手順(How to)
子供から大人になるにつれて、最も早く発達するのが手続き記憶で、順にプライミング記憶、意味記憶、短期記憶、いちばん遅れて発達するのがエピソード記憶。
10歳ぐらいまでは意味記憶がよく発達し、その歳を過ぎるとエピソード記憶が優勢になってくる。そして、記憶力が衰えてくると上の層の記憶から順に消失していく。
いつ、どこで、何を見て、何を聞き、何を感じたかといった材料を総合的に関連付けて「経験」という記憶を作る。この記憶こそが「エピソード記憶」なのです。
この「エピソード記憶」を如何に鍛えるかが、モノを記憶するために重要になってくるということらしい。
ただ丸暗記するのではなく、自分と関連付けて覚えるというのが「エピソード記憶」の特徴で、よくある記憶術などはその特徴を利用したもの。
記憶すべき事がらを如何に自分と関連付けるか、それが問題となってくる。
脳はファジーである。記憶には厳密さよりも、曖昧さや柔軟性が必要。もし、記憶が厳密なものであったら、変化を続ける環境の中では活用できない無用な知識となってしまう。
もし見えているものすべてをもれなく記憶してしまうと、脳のメモリーは数分間で満杯になってしまう。そのため、限られた記憶容量を有効に利用するために、覚えるべきだという強い信号が来たときのみ、脳はそれを記憶するようにできている。
以下、要点を抜き書きしてみました。
記憶の3箇条
1、先ずは、大きく捉えるべし
2、きちんと手順を踏んで覚えるべし
3、何度も失敗して覚えるべし
事象を連合させて内容を豊富にすると覚えやすくなる。
情動が記憶の形成を促進している。
歳をとってからの記憶は、丸暗記よりも論理だった記憶方法を。
脳は使えば使うほど使えるようになる。使わないと機能は低下する。
自分が感動していれば、脳は自然にそれを覚えてくれる。
覚えたい対象、物事に興味を持つこと。
新しいものとの出会いや探索で、海馬から自動的にθ波(リズム)が出る。
記憶すべきものの情景・状況を、具体的に思い浮かべるべし。
マンネリ化せず、適度な緊張感を持続すること。
記憶力が増せば、ストレスも解消される(ストレスに慣れるのは記憶の力)
法則性(奥に潜む真理)を見つけ出すこと。
目の記憶より耳の記憶の方がはるかに心に残る。
想像は知識よりも重要である。
覚えた知識=意味記憶を、他人に話すことでエピソード記憶にする。
放っておく(歳をとる)とエピソード記憶は意味記憶に移っていく。
覚える類似項目を一度に増やすと、忘れる量も多くなる(記憶の干渉)。
覚えたその日に6時間以上眠ることが大切。
試行錯誤するほど記憶が強化される。
失敗を繰り返しながら覚えていくもの。
少しずつ難易度を上げるほうが効果を上げやすい。
一つの事を記憶すると、ほかの法則性を見いだす能力も身につく。
勉学の効果は幾何級数的なカーブで上昇する。
「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートすることにしました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選
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プロフィール
sunkyu
日本の四季と日本語の美しさ、面白さ、不可思議さ、多様性はとても奥が深い。日々感じたことを「風におよぎ 水にあそぶ」の心持ちで短歌と共に綴っています。 本業は染色作家
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サイド自由欄
◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
◆2019年6月6日より 「歌とこころと心のさんぽ」に改題しました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
「アーカイブ」
◎ Ⅰ 短歌
◎ Ⅱ 知っていて損はない話 健康と生活編
◎ Ⅲ 興味深いこと
◎ Ⅳ 興味深いこと パート2
◎ Ⅴ 自然界 地球 異常気象など
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