♪ あっけなく結末の来し
一増は仕組まれたるや
秋の吉日
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一週間ほど前からどこかで子猫がづっと鳴きつづけていた。迷い猫化捨て猫か。
少しずつ移動しているようで、一昨日の夜には我が家の前までやって来た。網戸の向うから家の中を覗き込んだりしている。
そんな姿を見て反応しないはずが無い猫好きの一家。
しかし、今いる「ギン」が留守の間に飼い始めたアンリと折り合いが悪く、あまり良い状況にない日がずっと続いていた。
その内アンリが居なくなって、ようやく安心してわが家でくつろぐギンを見ているので、新しい猫を増やすことにためらいが有った。
それでその夜はやり過ごしたが、それぞれがその子猫のことが気になっている。最も興味を持っているのが次男で、直ぐにでも飼いたいような素振りだった。
昨日の昼過ぎ、外出から帰ると、家にいた次男がソファーに座って、その猫を胸に抱いて嬉しそうにしているではないか。プライベート・ペットにでもするかのように勝手に飼う事を決めている様子。
部屋に入れるという既成事実を作ってしまった以上、猫好き一家がそれをもう一度外へ出すと事など出来るはずがない。それを知っての犯行だ。
昨日は、初めての環境で落ち着きがなく、眠いのに寝られない状態で座ったままウトウトするような塩梅だったが、餌も食べ、トイレもちゃんと出来たのでやれやれといったところ。
遅く帰って来た長男が、予想もしていなかった子猫が家に居るのでビックリ。
もともと最初に捨て猫を拾って来たのが彼で、猫(チャミー)を飼い始めた切っ掛けを作った張本人だ。嬉しくないはずが無い。
昨夜は一度も対面していないはずの長男の顔のところで寝ていたらしく、今朝は「ゆうべは寝れなかったぞ」と、半分嬉し顔でぼやきながら起きてきた。
何故か猫に好かれる長男は、前世、猫と深い関係があったのかも知れないなぁ。
体重は400g程ののオス猫。朝から元気よく、あちこち覗いては走り回っている。
まだ紐で遊ぶことを知らない。
一減一増、定数に戻ったわが家の猫、その名前はまだない。
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◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。
2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
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プロフィール
sunkyu
日本の四季と日本語の美しさ、面白さ、不可思議さ、多様性はとても奥が深い。日々感じたことを「風におよぎ 水にあそぶ」の心持ちで短歌と共に綴っています。 本業は染色作家
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