♪ 皇族を近くに感じ詠進の歌を慣れない毛筆で書く
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一昨年に続き今年も「歌会始」に応募した。
今回のお題は「静」。じっくりと考える時間が取れず、締め切り間際になって無理やりひねり出した数首。その中から、どうにか良さそうなのを一首選んだ。
それからがまた大変だ。伝統を重んじる宮中の催しだけに、すべて毛筆で書くことになっている。普段持たない毛筆を引っ張り出して付け焼き刃の練習をする。今回は締め切りの前日、ちょっと無謀な詠進劇だ。そんなんで上手く行くわけがない。分かっちゃいるけど止められない。
出すと決めたら出さねばならぬ、それが男の生きる道。と、気持ちだけは意気込んで、いざ書いて見れば案の定、洪水の後に残された流木のような字しか書けない。
しばし中断して沈思黙考、只管打座。半跏趺座して精神統一。
半紙の右半分に歌を、左には住所、電話番号、氏名、生年月日、職業を縦書きする。下手は下手なりに味を出す。そんな図々しい思いでどうにか書き上げた。
右半分はまあまあだが、左の細かい字が一応読める程度のへなちょこ象形文字だ。これをまともな文字にするには数年かかりそうだから、今回は諦めた。
締め切りが9月30日「当日消印有効」を確認して12時過ぎにポストへ。
ままよ神様。「エエイッ!」とばかりに放り込んだ。
後は野となれ山となれ、失うものは切手代の80円だけだ。
宮殿「松の間」
今回、外した歌
♪ 静まれる冨士の朝明け羽衣の絹のストール花いろに染む
♪ 三保の浜に拾いし石の幾つかに梵字を書きぬ静かなる朝
ひところに比べると応募者が減っていて、ここ2年はそれが顕著なのはどういうわけなのか。次世代短歌とかケイタイ短歌とか、若者の愛好家も増えてきているはずなのに・・・。
ちょっと敷居が高い気がするのか、世代の入れ替わりの時期に来ているのかもしれない。
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
☆短歌集「ミソヒトモジ症候群」円居短歌会第四歌集2012年12月発行
●「手軽で簡単絞り染め」
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最終更新日
2015.08.23 16:20:18
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プロフィール
sunkyu
日本の四季と日本語の美しさ、面白さ、不可思議さ、多様性はとても奥が深い。日々感じたことを「風におよぎ 水にあそぶ」の心持ちで短歌と共に綴っています。 本業は染色作家
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