♪ 台風の杳かを過る雨の午後ピアノの音が階下に聞こゆ |
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今年は台風の発生がいつもと違う傾向がみられ、気象庁も戸惑っている事でしょう。
双子か姉妹か兄弟か知らないが、続けざまにダブルでやって来ては、婉曲に高気圧を育てて猛暑を演出したりしている。また、冷たいオホーツク海高気圧とつるんで大気を不安定にし、局地的な大雨を降らせたりしている。
台風は暖かい海面から供給された水蒸気が凝結して雲粒になるときに放出される熱をエネルギーとして発達する。日本付近に接近すると上空に寒気が流れ込むようになり、次第に台風本来の性質を失って「温帯低気圧」に変わるか、あるいは、熱エネルギーの供給が少なくなり衰えて「熱帯低気圧」に変わることもある。
ところが今年は暑さのせいで海水温が高く、日本に接近しながら発達し近海に至っても衰える様相も見せないままやって来る。
台風の寿命(台風の発生から熱帯低気圧または温帯低気圧に変わるまでの期間)は30年間(1981~2010年)の平均で5.3日となっている。中には昭和61(1986)年台風第14号の19.25日という長寿記録もあり、元々、長寿台風は夏に多く、不規則な経路をとる傾向がある。
熱帯の海上で発生する低気圧を「熱帯低気圧」と呼び、このうち北西太平洋(赤道より北で東経180度より西の領域)または南シナ海に存在し、なおかつ低気圧域内の最大風速(10分間平均)がおよそ17m/s(34ノット、風力8)以上のものを「台風」と呼ぶ。
稀に東経180度(日付変更線)より東で発生したハリケーンが、日付変更線を越えてやって来ることがあるらしい。東経180度を越えた時点で台風発生という事になり、それを「越境台風」と呼んでいる。
既に、次の台風の卵が幾つか有って発達の兆しを見せ、太平洋を我が物顔で突き進んで来る気配だ。
熱帯低気圧は、大まかには近くの亜熱帯高気圧や気圧の谷に伴う上空の風に吹き流されて移動していく。近くに別の熱帯低気圧が存在する場合、その熱帯低気圧に反時計回りに吹き込む風によって吹き流される効果が付け加わる。そのため2つの熱帯低気圧(W台風)が接近すると、それぞれがもう片方の熱帯低気圧の周りを反時計回りに接近しながら移動していくことになる。
これにさらに、亜熱帯高気圧や気圧の谷の風に吹き流される運動が足し合わされるため、熱帯低気圧ごとにかなり異なった動きが見られる。これを「藤原の効果」というらしい。
台風17,18号の藤原効果時(2009年)
藤原の効果は6つに分類されている。
◆相寄り型
弱い方の熱帯低気圧が接近しながら急激に衰弱し、強い方の熱帯低気圧に取り込まれてしまう。
◆指向型
片方の熱帯低気圧だけが干渉を受けて、もう片方の熱帯低気圧の回りを運動するように見える。
◆追従型
片方の熱帯低気圧がまず移動し、その後ろをもう片方の熱帯低気圧が追いかけていく。
◆時間待ち型
東側の熱帯低気圧がまず北上し、その熱帯低気圧が去った後に西側の熱帯低気圧が北上しはじめる。
◆同行型
2つの熱帯低気圧が並行して移動する。
◆離反型
東側の熱帯低気圧が加速して北東へ移動し、西側の熱帯低気圧が減速しながら西へ移動する。
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。。◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
☆短歌集「ミソヒトモジ症候群」円居短歌会第四歌集2012年12月発行
●「手軽で簡単絞り染め」
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最終更新日
2015.08.26 09:56:04
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プロフィール
sunkyu
日本の四季と日本語の美しさ、面白さ、不可思議さ、多様性はとても奥が深い。日々感じたことを「風におよぎ 水にあそぶ」の心持ちで短歌と共に綴っています。 本業は染色作家
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