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歌 と こころ と 心 の さんぽ

2016.03.12
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カテゴリ:一日一首

♪ 黙祷の脳裏を過ぎる復興の足並み揃ひし戦後の日本


‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥



 丸5年経って未だ先の見えない津波被災地。オリンピックなどあと4年先でも良かったものを、自分の任期中にやりたいばかりに強引に誘致したことが、様々な足かせになっていることは明らかだ。

 国全体が復興へくけて一丸となっているかと言えば、とてもそんな状況にはない。戦後の日本は、状況は違うとはいえ国全体の意識はまとまっていた。

 戦後10年の1955年(昭和30年)、アーサー・キットが歌ってヒットした面白い歌がある。「証城寺の狸囃子」の日本語の歌詞の韻を取り入れた、非常にコミカルなもの。

Eartha Kitt 1955

証城寺の狸囃子(クリックでYouTubeへ)

 何だか変な歌詞で聴いていると笑えてくる。こんな風に歌っちゃうなんて凄い!と思ったものだ。

 元歌の「証城寺の狸囃子」は、千葉県木更津市の證誠寺に伝わる「狸囃子伝説」に想を得たもので、1925年(大正14年)に発表された。

 野口 雨情 作詞 中山 晋平 作曲
  1) しょうしょう  しょうじょうじ
    しょうじょうじの庭は
    ツ ツ 月夜だ
    みんな出て 来い来い来い
    おいらの友達ァ
    ぽんぽこ ぽんの ぽん
  2)負けるな 負けるな
    和尚さんに 負けるな
    来い 来い 来い
    みんな出て 来い来い来い
  3)しょうしょう  しょうじょうじ
    しょうじょうじの萩は
    ツ ツ 月夜に 花盛り
    おいらは浮かれて
    ぽんぽこ ぽんの ぽん


 それよりも5年前の1950年(昭和25年)には、「買い物ブギ」という笠置シズ子が歌って大ヒットした、コミックソングの走りのような歌がある。上方落語の「無い物買い(無いもん買い)」をヒントにしたこの歌は5分以上もある大作だ。


買い物ブギ(クリックでYouTubeへ)

「買い物ブギ」村雨まさを:作詞 服部良一:作曲 

  今日は朝から私のお家は てんやわんやの大さわぎ
  盆と正月一緒に来たよな てんてこ舞の忙しさ
  何が何だかさっぱりわからず どれがどれやらさっぱりわからず
  何もきかずにとんでは来たけど 何を買うやら何処で買うやら
  それがゴッチャになりまして 
  わてほんまによう言わんわ  わてほんまによう言わんわ

  たまの日曜サンデーと言うのに 何が因果と言うものか
  こんなに沢山買物頼まれ ひとのめいわく考えず
  あるもの無いもの手あたり次第に ひとの気持も知らないで
  わてほんまによう言わんわ わてほんまによう言わんわ

  何はともあれ買物はじめに 魚屋さんへととびこんだ
  鯛に平目にかつおにまぐろにブリにサバ
  魚は取立とびきり上等買いなはれ
  オッサン買うのと違います 刺身にしたならおいしかろうと思うだけ
  わてほんまによう言わんわ わてほんまによう言わんわ
  とり貝赤貝たこにいか 海老に穴子にキスにシャコ
  ワサビをきかせてお寿司にしたなら
  なんぼかおいしかろ なんぼかおいしかろ
  お客さんあんたは一体何買いまんねん
  そうそうわたしの買物は 魚は魚でもオッサン鮭の缶詰おまへんか
  わてほんまによう言わんわ アホカイナ

  丁度隣は八百屋さん
  人参大根にごぼうに蓮根 ポパイのお好きなほうれん草
  トマトにキャベツに白菜に 胡瓜に白瓜ぼけなす南瓜に
  東京ネギネギブギウギ
  ボタンとリボンとポンカンと マッチにサイダーにタバコに仁丹
  ヤヤコシヤヤコシヤヤコシヤヤコシ アアヤヤコシ

  チョットオッサンこんにちは チョットオッサンこれなんぼ
  オッサンいますかこれなんぼ オッサンオッサンこれなんぼ
  オッサンなんぼでなんぼがオッサン
  オッサンオッサン オッサンオッサン オッサン オッサンオッサン 
  オッサン オッサン オッサン オッサンオッサン
  わてつんぼで聞こえまへん
  わてほんまによう言わんわ わてほんまによう言わんわ

  そんなら向かいのおばあさん 
  わて忙しゅうてかないまへんので ちょっとこれだけおくんなはれ 
  書付渡せばおばあさん これまためくらで読めません 
  手さぐり半分何しまひょ 
  わてほんまによう言わんわ わてほんまによう言わんわ ああしんど


 作詞の「村雨まさを」というのは、服部良一の作詞家としてのペンネームだそうで、作曲だけでなく作詞もしてしまう才気煥発な人だったらしい。
 私の世代は辛うじてこの歌は知っていて、ラジオで流れるのを何度か聞いたことがある。戦後の復興へ向けて前向きに生きて行こうと、活気を求めていた大衆に受けたのが良く分かる。

 歌詞に「わしゃつんぼで聞こえまへん。」「これまためくらで読めません。」という語句があり、差別用語にあたる(但し差別用語には明確な基準があるわけではない)として、長らく放送されなかったらしい。
 その部分は近年の復刻版ではカットされたり、カバー版では歌詞を「私は耳が不自由で聞こえまへん。」に変えるなどしているのだとか。
 オリジナル版ラスト部分で、煙草屋で買いたい物のメモを見せるが、そこの「お婆さん」は目が不自由で買い物できず「ああしんど」とオチになる。この部分も上記とおなじ理由で歌われなくなったという。

 それはともあれ、オリンピックがらみで無駄な巨費を垂れ流しするようなニュースを聞く度に、避難施設から出られない人達や、多額の借金を背負って家を建てた人達のことを思うとやりきれない。




◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。。◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。

「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)

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最終更新日  2016.03.12 09:30:21
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
◆2019年6月6日より 「歌とこころと心のさんぽ」に改題しました。
「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)

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