♪ 薫風にまぎれて鼻を突く風よ椎の花ふさ撫でて来たるや
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薫風と言ってもいい香りとは限らない。この時期、むっとなる様な意外に強烈な匂いを放っている木がある。栗の木もそうだが椎の仲間の黄色い花が咲いている近くには、むせかえるような匂いが立ち込めていて閉口することがある。
シイ(椎)は、ブナ科クリ亜科(Castaneoideae)シイ属(Castanopsis)の樹木の総称。主にアジアに約100種類が分布、日本はこの属の分布北限となりツブラジイ、スダジイの2種が自生する。果実は完全に殻斗につつまれて熟し、それが裂けて外に出る。
果実(ドングリ)はやや小型で色が黒く、お尻の白い部分との境の段差がややはっきりしない。殻を割ると中の種子は白く、生で食べるとやや甘みがある。
生でも食べられるが、軽く煎って食べる事が多い。紙袋に入れて電子レンジで加熱するのもよい。
マテバシイは、シイと言っても近縁のマテバシイ属に分類され、樫の仲間に入るらしい。
【ツブラジイ(コジイ)】
虫媒花であるから虫を引き寄せるために雄花の香りが強く、樹冠いっぱいに雄花をつけたツブラジイはあまりよいとは言えない匂いを発散する。
西日に照らされた花々が山を黄金色に染めたことから、「金華山」の名前の由来になったのだとか。
織田信長の居城となり稲葉山城から岐阜城と改称された城がある、急峻な329mの山だ。
果実はアク抜き不要で食用となる。実の大きさは18cm前後と小さく、個体差があるようだ。ツブラジイの実は名前のとおり円形(円ら=つぶら)で小粒。コジイ(小椎)は実がスダジイより小さいことからきているとか。
【スダジイ(イタジイ、ナガジイ)】
公園樹、街路樹、庭木などとして植栽される。木材は木炭やシイタケ栽培のホダ木になる。普通、シイという場合には本種を指す。
こちらもアク抜き不要で食用となる。ツブラジイよりやや大きい。
成長すると樹冠がドーム型になり、まるでブロッコリーかカリフラワーの様に見える。
【マテバシイ(馬刀葉椎、全手葉椎)、薩摩椎】
ブナ科マテバシイ属
これ等と白樫(しらかし)などを総称して「樫(かし)類」と呼ぶらしく、シイと言っても樫の仲間なんだね。
実はかなり大きいので、子供の遊びや工作に利用することが多い。この実もタンニンをあまり含まないため、アク抜きせずにそのまま炒って食用になる。粉状に粉砕してクッキーの生地に混ぜて「縄文時代のクッキー」として味わうこともできる。
(Wikipediaなどを参考にしました)
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
☆短歌集「ミソヒトモジ症候群」円居短歌会第四歌集2012年12月発行
●「手軽で簡単絞り染め」
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