♪ 可愛いと眺めるヘビは水槽の目高を狙う仇であった
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
「カミさんが、メダカの水槽にヘビが居る」と言って来た。「水槽にへび?」
行ってみると、小さなヘビがメダカの水槽の縁に顔だけ出してジッとしている。何で蛇が水の中に居るんだ?泳ぐのが得意なのは知っているが、水の中にドップリつかっている姿なんて初めて見た。まだ小さな子供らしい。「幼蛇(ようだ)の様だ」と韻を踏んでみたりして・・。
棒で引き上げようとしたら逃げて、水中に潜ってしまった。蛇は爬虫類だから水中では呼吸が出来ない。すぐに上がって来るはずと、待ってもなかなか出てこない。自分で入ったのか、誤って落ちたのか?嫌がっている風でもなく、どちらかと言えば水に馴染んでいる感じ。水を飲みに来たのか、水浴びに来たのか?
何という蛇か名前を知りたいので、早速調べてみるも良く分からない。自分の知っている蛇の「幼蛇」ではなさそうだ。
カミさんは、ゴキブリには悲鳴を上げるが、ヘビの様な生き物はまったく怖がらない。それどころか非常に関心が高い。花なんか育てるよりもこっちの方が性に合っているらしい。それで彼女も調べてみて、これはどうやら「ヒバカリ」らしいことが分かってきた。
ナミヘビ科に属する日本固有の小型の無毒ヘビで、食性は肉食性。水中に潜って魚、カエル、ミミズなどを食べるとある。森林から草地、水田や畑まで幅広い環境に生息するが、水田で見かけることが多く田んぼなどで探すと比較的簡単に見つけられるとか。
それで納得。やつはメダカを狙って来たのかも知れない。可愛いなんて言ってる場合じゃなかった。メダカの敵じゃないか、冗談じゃない。折角、増やそうと大事に飼っているのに、ヘビの餌になんかされてたまるか。
参考写真
性質は温和。しかし、追いつめられると噛みつくような激しい威嚇行為を行う。かつては毒蛇と考えられていて、「噛まれたら命がその日ばかり」とのことから、「日ばかり」という和名となったとある。
早朝や夕方によく活動する体長40~60cmと小型の細い蛇で、幼蛇は15~20cmらしい。水槽に居たのも20cmぐらいのものだ。
それにしても、何でこんなところにこの種の蛇がいるのだろう。
昨年は隣家で青大将だ出て「助けてほしい」と言ってきた事がある。その前は、まだ成蛇にもならない蛇が窓の下を通って、それを見たピピがビビっていたこともある。かなり前には、裏道を赤っぽいジムグリらしき蛇が横切ったのを見たこともある。
こうして思い出してみると、この近所には蛇が結構いるらしい。しかし、この歳になるまでヒバカリという蛇は見たことが無かったので、メダカとヘビの組み合わせはちょっとばかり新鮮な気分。
良く良く考えると、ヒバカリの子供がいるということは親もこの近くに生息しているわけだ。時々やって来てはメダカを喰ってたのかも知れない。毎年、たくさんの子供が生まれるのに最後には数匹になってしまっていたのは、自然に死んだのではなく、ヘビに喰われていた可能性がある。
やれやれ、知らなければそのまま過ぎて行っていたものを知ってしまった以上、放ってはおけなくなった。今後は、水槽に蛇除けのネットでも被せないといけなくなった。
|
◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
☆短歌集「ミソヒトモジ症候群」円居短歌会第四歌集2012年12月発行
●「手軽で簡単絞り染め」
|