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歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2017.09.02
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カテゴリ:気まぐれ短歌

♪ 捨てられて十の何かが昇華して拾われし本旅をする本


  今日の歌は漢字の「捨」と「拾」の文字の一部、「十」の有る無しを詠み込んだものです。


 写真家・星野道夫が亡くなって20年。その本の一冊が様々な人によってリレーされ、今なお世界中を旅しています。
 

 6年前のある日、自宅に海外からの小包が届いた。
 送り主は大学時代からの友人T。彼は当時、タイの大学で博士課程に通っていた。
 箱を開けると、手紙とカバーもなく少しボロボロになった一冊の文庫本。手紙には、 “バンコクの古本屋で見つけました。この本をアラスカの旅に連れて行ってあげてね”と書かれてあった。

 本のタイトルは『旅をする木』。極北の自然を撮り続けて、1997年にカムチャッカでクマに襲われて亡くなった写真家・星野道夫さんの著書である。
 こうブログに記したのは、植物生理生態学者。博士(理学)の田邊 優貴子(たなべ・ゆきこ)さん。
 (中略)

 それにしても、どうして友人Tは古本なんて送ってきたのか、それに、旅に連れて行ってくれとはどういうことだろう。バンコクの古本屋にこれが置いてあったこと自体はたしかに驚きだろうが、私の頭の中は疑問だらけだった。
 いっこうに謎が解けないまま、私はその本を手にとり、何気なく表紙をめくろうとした。その瞬間、違和感があった。

 表紙に書かれてあるタイトルが何かおかしい。
 タイトル文字にボールペンで一本だけ短い線が加えられており、『旅をする木』ではなく『旅をする本』になっていたのだ。ふっと、笑いがこみ上げてきた。



 誰かのいたずら書きだろうか。
 裏表紙側からなんとなくページをめくってみると、そこには4人の見知らぬ名前、その横にはそれぞれ異なる国と日付が書かれてあった。
 一番下には、 “⑤友人Tの名前(タイ:バンコク)06.2月
 バンコクの古本屋→インド→カンボジア→ベトナム→日本”

 同じページの右端には縦書きで、 “牛田圭亮(愛知県出身)スペインCadizにて” とだけ記されてあるが、日付はなかった。この人物がどうやらこの本の最初の持ち主のようだった。



 そのままパラパラと逆向きにページをめくると、表紙の裏の左端にメッセージが書き込まれているのが目に入ってきた。

  “この本に旅をさせてやって下さい”




 こうして、星野道夫の「旅をする木」の本が「旅をする本」となって、地球を巡る旅をしているという、作った様な本当の話。
 先日、NHK BSプレミアムでやっていたのを見て、この話を知った。2016年3月に放送されたものの再放送でした。


 田邊 優貴子さんは、この本を持って南極へ行くことになります。


その経緯をブログ
に詳しく書いていますのでそちらをご覧ください。


 この本は今、11番目の人の手でどこかを旅しているそうです。
 なかなか奥深い意味を含んだ、夢のある話ですよね。


「旅をする木」星野道夫 著
 あの頃、ぼくの頭の中は確かにアラスカのことでいっぱいでした。まるで熱病に浮かされたかのようにアラスカへ行くことしか考えていませんでした――。

  
左 1995年刊      右 1999年刊

 広大な大地と海に囲まれ、正確に季節がめぐるアラスカ。1978年、26歳でアラスカに初めて降り立った時から、その美しくも厳しい自然と動物たちの生き様を写真に撮る日々が続いた。
 その中で出会ったアラスカ先住民族の人々や、開拓時代にやってきた白人たちの生と死が隣り合わせとなった生活。それらを静かでかつ味わい深い言葉で綴った。
 「新しい旅」「春の知らせ」「オオカミ」「海流」「白夜」「トーテムポールを探して」「キスカ」「カリブーのスープ」「エスキモー・オリンピック」「夜間飛行」など、33編を収録。


 彼は1996年、TBS『どうぶつ奇想天外!』のアラスカの収録現場で、クマに襲われて亡くなりました。




◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。

「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)

短歌集「ミソヒトモジ症候群」円居短歌会第四歌集2012年12月発行

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最終更新日  2017.09.09 11:45:21
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
◆2019年6月6日より 「歌とこころと心のさんぽ」に改題しました。
「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)

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